- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087747683
感想・レビュー・書評
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号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。
正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。
「女を守れない男だといわれたくない」
ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。
この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。
例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。
武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます! -
図書館で借りた。
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18巻読了
秦明・解珍・豹子頭林冲もここで散る。
誰よりも強かった林冲が、扈三娘を守り舞台から去っていく。そしてあの公孫勝が梁山泊で一筋の涙。林冲に対して毒舌しか吐かなかった男の垣間見える瞬間・・たまらない。
遂に残り1冊だ。 -
秦明も林冲も死んでしまった。
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ついに楊令が子午山を出て
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童貫の命により建造された巨大軍船「海鰍船」の大艦隊が流花寨を、そして梁山泊を襲撃し、混江龍・李俊率いる水軍が迎撃。
\\\"鯨\\\"を意味する名の通り山のごとく巨大で撃沈不可能な海鰍船と、いかに戦うか?
そしてついに楊令が梁山泊に合流し、初陣は宿命の地、二竜山!
趙安の猛攻の前に、霹靂火・秦明が最後の戦いに挑む。
梁山泊は三度目の北京大名府占領という奇策に乗り出すが、鍵となるのは青蓮寺の命により偽装の反乱を指揮していた唐昇。
豹子頭・林冲は、絶体絶命の危機に陥った一丈青・扈三娘を救えるか?
北方では阿骨打が民族の悲願を目指して戦うが、それを支援して楊令を送り込んだ呉用の真の狙いは・・・?
ニン、トン♪