Arknoah 1 僕のつくった怪物

著者 :
  • 集英社
3.59
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本棚登録 : 1007
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806823

作品紹介・あらすじ

JUMP j BOOKSのレーベル20周年記念企画、ジャンプ小説大賞出身の作家・乙一が書き下ろした注目シリーズ!! 壮大な物語の世界が、君を待っている…!!

感想・レビュー・書評

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  • ヤングアダルト向けなのか、とっても筋はわかりやすかったりするけど、そこは乙一さん。最後にはびっくりしました。イメージが湧いて来て良いですね。

  • アークノアの世界が、子供の頃に想像して遊んだ世界に似ていて面白かったです。まるで想像が現実になったような感覚を味わいました。

    話はまだ序章なのでしょうか?
    物語の主人公たちの心情風景よりも、世界観の説明の方が多いような気がしました。そのせいか、どこか淡々とした印象を受けます。
    いまいち感情移入したり、物語の世界に入り込みきれないというか…。
    次巻で、もう少し登場人物たちの背景など見れたらいいなと期待してます。

  • いじめられっこの兄弟が、自分の中の怪物と向き合い、成長していく。
    白乙一でも黒乙一でもなく、ストレートなファンタジー。
    児童書っぽい。
    ノスタルジックで、不思議なところもある世界や、ハンマーガールやドッグヘッドなどの脇役は、魅力がある。
    続編の展開に期待。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/arknoah1-2ca7.html

  • 兄弟のいじめ描写が、もっとえぐいことになるのかと思ってました。冷静にえぐさを描くのが、昔の印象なので。

    異世界に紛れ込んだ兄弟。自分の作り出した怪物を退治しないと、元の世界には戻れない。
    作り出したといっても、異世界に紛れ込んだ時点で、勝手に生成されるので、本人達には自覚ないです。そうと教えられて初めてわかる。
    大抵は、自分のコンプレックス(負の側面)が怪物として具現化するようですね。

    弟の怪物。
    これは、わかりやすい。破壊衝動の権化。自分のいる世界を壊してしまいたい、という衝動の具現化。

    兄の怪物。
    こちらは、わかりにくいです。

    世界を壊したい、という根っこの衝動は弟と同じだろうとは思う。その表現・発露が、わかりにくいかな。

    弟はシンプル。とにかく破壊破壊の連続攻撃。形あるものを壊すという。
    兄は複雑です。世界の存在している拠り所を破壊しようとしています。世界が成立している根源的なところを破壊。

    兄の方が、ゆがんでしまってますね。表面上、そうは見えないけども。ココロの奥底によどみによどんだ、ヘドロのようなものからできた怪物です。

    怪物を倒さなければ、元の世界に戻れない。怪物を倒さないと、異世界の秩序が保てない。強制救済処置として、ハンマーヘッドがいるわけです。
    自分の心と向き合えば、元の世界に帰れる。向き合えないと、死神ハンマーヘッドに処置される。

    弟は元の世界に帰り、兄は異世界にまだ残りました。やはり、ゆがみは兄の方が厄介なんでしょう。
    怪物退治して、めでたしめでたし。そうは兄の場合ならないんだろうな。

  • 「アークノア」という不思議な世界に
    迷い込んだ兄弟、アールとグレイ。
    そこでは自らの心の影が作り出した分身とも言うべき
    怪物がアークノアを破壊しようとしている。
    異邦人である彼らはその怪物を倒さないと
    元の世界に帰れないと言う…

    てっきりダークファンタジーなのかと思ったら
    そうでもなくて肩透かし…
    一瞬、子供向けなのかな、と思ってしまった。
    飄々とした語り口やかけあいもあるけれども
    アッサリと読めてしまう感じ。
    アールはともかくグレイの小憎らしさといったら…
    それぞれの心の影が怪物になるが
    分かりやすく破壊を好む巨大な大猿型のグレイに対し
    どちらかというとまだ可愛らしいところのある
    アールの怪物が陰湿で賢いのも、今後が気になるところ。

    ただ、大きな部屋が繋がってできている世界、
    アークノアが魅力的。
    ハンマーガール、リゼ・リプトンや
    ドッグヘッド、カンヤム・カンニャムも好み。
    続きでどう展開するのか楽しみ。

  • もう少し毒があってもいい。

  • 作家が乙一ではなくて、ただの児童文学として読んだらよく出来た物語だし、小学生の頃の僕なら好きになったであろうなあ…と。
    2作目以降を買うかどうか悩む…。ハードカバーは高い。

  • おしぼんボード「この物語のラストがすごい!!」

  • ファンタジー小説。
    部屋である設定がなかなか想像つきませんでしたが途中から慣れてきました。口の悪い弟の台詞もすごいですが、良くも悪くもストーリーへの味が出てると思います。次巻も図書館より借りてきたので読みます(⌒‐⌒)

  • 乙一氏は本学出身の作家
    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 913.6||OT||1
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/191040
    2も所蔵

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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