旅人の表現術

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087816112

感想・レビュー・書評

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  • 書くために探検に出るのか、そうではない。でも、書かなければ探検は成就しない。探検家は、すぐれた表現家なのだった。

    「私は過去の探検や登山から〈経験〉を〈想像力で捉えられる範囲が広がること〉というふうに自己規定している。(中略) 経験により想像力の範囲はみるみる広がり、私の世界は大きくなっていく。それが私の考える〈経験〉の意味である。」

    この〈経験〉の捉え方に激しく同意。国語辞典にあるように、ただ「実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。また、それによって得た知識や技能〉ということではなく、その先こそが重要。そして、〈経験〉は確かにそういうものであると・・・。

  • 全くブレない自分の方法論を持っているのが文章の説得力につながっているのがわかる。沢木耕太郎とはガチンコでもう一度対談してほしいが結局噛み合わないだろうな。

  • 探検家で作家でもある角幡唯介氏の記事と対談をまとめたもの。ぼくとしては、鈴木涼美さん・三浦しをんさんとの対談が面白いと感じた。

  • 書評や対談、エッセイなどを集めた、盛りだくさんの一冊。やっぱり冒険ものが読みたいな。

著者プロフィール

角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)
 1976(昭和51)年北海道生まれ。早稲田大学卒業。同大探検部OB。新聞記者を経て探検家・作家に。
 チベット奥地にあるツアンポー峡谷を探検した記録『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、北極で全滅した英国フランクリン探検隊の足跡を追った『アグルーカの行方』や、行方不明になった沖縄のマグロ漁船を追った『漂流』など、自身の冒険旅行と取材調査を融合した作品を発表する。2018年には、太陽が昇らない北極の極夜を探検した『極夜行』でYahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞し話題となった。翌年、『極夜行』の準備活動をつづった『極夜行前』を刊行。2019年1月からグリーンランド最北の村シオラパルクで犬橇を開始し、毎年二カ月近くの長期旅行を継続している。

「2021年 『狩りの思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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