新 凍りついた瞳 (愛蔵版コミックス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087820614

感想・レビュー・書評

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  • 2003年にコミックスになってから
    年に1度か2度
    何度も何度も読み返すコミックです
    しかし この本の中の被虐待児は
    昔話でしょうかはてなマーク
    今でも さほど変わってないんじゃないか と・・

  • 1話 SOS、SOS、助けて
    虐待が発覚していても、引っ越して、支援が途切れて亡くなってしまった子の話。
    この本が出てから約20年経った今も、時々聞く話。
    DVも酷く、母親が父親から逃れなかったというのも……なんか、最近聞いたようなと思いながら読んだ。



    2話 サウナの家
    児童養護施設で育つ子供の話。
    馴染みがないので、こんな感じなのかな……という感想しかない。



    3話 長い家路
    自立支援ホームの話。
    ……こちらも…なんか、何とも言えない。



    4話 母子治療
    タイトル通りのお話し。
    虐待してしまう親と子供たちへの支援。
    父親の身長を越えた息子が、父親を組み伏せる事で立場が逆転する。
    ……でもそれって、息子にそれだけの度胸と不満がないと出来ないんだろうなぁとぼんやり思った。



    5話 二人の法医学者
    法医学者の話。虐待でなくなった子どもを見分けるには……アメリカと日本の違い(昔の話で現在ではない)とか
    傷痕からどんな虐待かを見分けるとか。
    虐待防止のシステムをまとめて読んだ感じ。


    虐待については最初の『凍りついた瞳』ほど詳しく書かれているわけではないような。


    現状もこんな感じなのかなと『凍りついた瞳2020』を思い返してしまう。
    20年……大人が成人してしまう時間だけど、虐待防止はゆっくりとしか進んでいない。
    せめて世間が『子供への暴力をしつけと呼ぶのはあり得ない』という感覚をもつぐらいにはならないと……虐待は減らないような気がする。

  • 仕事関係。
    漫画だから、頑張って読めた。
    現実を知るという点において、とてもよかったが、
    BGMでとても楽しい音楽をかけながら読まないと
    気分が落ちる一方で読み進められなかった。

  • 児童虐待のコミック3冊目

    作者あとがきにもあったように
    法改正などに焦点をあてているため
    前2作よりも難しい印象だったが

    今までの児童虐待に関する書籍には
    あまり出てこなかった法医学医の取り組みなど
    知れて良かった

    残念、と言うか(笑)何を言いたいの!?な印象だった漫画家のあとがき・・・
    恨み節っぽくて、この人の漫画は読みたくない。

  • 目を背けたくなるような事例ばかり。
    虐待の本当の原因を突き止めること、子どもへの心のケアを長期に渡って行うこと、保護者へのケアも忘れないこと、教育・福祉・医療などの各専門家、施設同士が連携することの大切さを痛感した。

  • 漫画の中には調査に基づいた客観的なデータが示されていたり、取材に基づいたリアルな事例(フィクションではあるけれど)や、虐待へのネットワーク対応、支援などが描かれており、児童虐待分野の実態を知る良いキッカケになる本だと思いました。

  • 「凍りついた瞳」「続・凍りついた瞳」と続けてこの作品を読んだ。
    かなりヘビーな内容で、読むのが辛くて読み進めるのが遅かった。

    原作者の椎名篤子の虐待をテーマにした本を読んだのは、今からもう20年以上前の事。強い衝撃をうけた事を今でも覚えている。

    それから虐待がテーマの本を、日本、海外含めて、数十冊読んでいるが、世の中には、いじめ・DV同様、自分より弱い者を対象に身体的虐待・無視(ネグレクト)・心理的虐待・性的虐待を行う人間が存在する。

    残念ながら、なくなることはないのだと思う。

    それでも、こうやって、漫画という読みやすい方法で、
    1人でも多くの人がこの作品を読んで、
    少しでも虐待がなくなることを私は祈りたい。

  • やせ細りけがをした児童があちこちで目撃された。だが市の職員が家庭訪問をすると住民票に記載された

    コピー

  • 高い画力で虐待の生々しい現場の奮闘と制度の不備が伝わって来る書。老人に対する社会保障に税金と労力を割く前に、未来のために、虐待防止と子育て世代の支援こそ本気で考えないといけない。そうしないと日本は住むに耐えない不幸な国になると思う。横柄で迷惑なドキュソは嫌いだったけど、少し寛容になれるかも知れない。

  • 良識人ども、他人事だと思って好きなだけ非難して、眉をひそめて善人ぶるがいい。これもまんが。昔のレディコミ風の絵柄。てか昔のレディコミ作家か?

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著者プロフィール

作家・ジャーナリスト。
主な著書に、『凍りついた瞳2020』(編著、集英社、2019)、『がれきの中の天使たち』(集英社、2012)、『愛されたいを拒絶される子どもたち』(集英社、2007)、『新凍りついた瞳』(集英社、2003)、『親になるほど難しいことはない』(集英社文庫、2000;講談社、1993)、『虐待で傷ついたこころのための本』(大和書房、1998)、『ちいさなわたしをだきしめて』(集英社、1998)、『家族「外」家族』(集英社、1997)、また、著書を原作とした漫画化作品に『愛ときずな』(絵:ごとう和、秋田書店、2010)、『凍りついた瞳』(絵:ささやななえ、集英社、1995)など多数。

「2019年 『イギリスの子ども虐待防止とセーフガーディング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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