レディ シノワズリ (2) (フラワーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
3.88
  • (13)
  • (12)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 119
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091353382

作品紹介・あらすじ

魅惑のミステリアス・ファンタジー完結!

時を越え、前ぶれなく現れては消える。いわくつきの中国骨董のあるところに現れる、謎めいた美女レディ・シノワズリ。少年時代から"彼女”に魅せられ、ずっとその姿を追い求めてきたウィリアムは、ついに再会し、その正体に迫るが・・・!? 波津彬子ワールドあふれるミステリアス幻想ロマン、感動の完結巻!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  中国骨董をめぐる謎の美女の物語。
     美女と会った少年は成長する。が、美女はそのままの姿で現れ…。

     舞台が、イギリスであるという意味が深いのかなと思った。
     よーするに、妖精をはじめとする人外のものに対して度量が深い? イメージがあるからね。

     ともあれ、全編を通じてあるのは、物を、人を愛する心なのだと思う。
     人を愛する心があるからこそ、物を、その物にこめられている人の気持ちを大事にしようとするし、骨董を愛する気持ちは、それを作り、それを大事にしてきた人たちへの思慕なのだろう。

     心温まる話だった。

     願わくば、美女の謎にもうちょっと踏み込んでいて欲しかったな。
     ま、それはそれで無粋なんだろうけどね。

  • こういう雰囲気で終わるのが如何にも波津先生らしいっす。なんとなく、ウィリアムが晩年にレディと邂逅する話がまたどこかで読めそうな。とか、うーっすら期待しつつ。何気にガートルードが可愛くて好きでした。

  • 2で完結してしまいました。ちょっと残念。シノワズリ(中国趣味というか東洋趣味)の時代のはかなさを象徴しているようです。

  • 20世紀初頭頃のロンドンを舞台にした中華骨董を巡る謎の美女と彼女と幾度となく遭遇する骨董好きの青年との因縁話完結編。ポーの一族的なテイストで終わったけど、やはり好きな作品。堪能した。

  • ほろ苦い終わり方。
    個人的には《うるわしの英国》シリーズみたいな明るめの作風のが好み。

  • まま、おもしろかった

  • なぞは謎のまま終わった。
    謎の女性、レディ・シノワズリの謎は、なんだか最後までわからずじまいですが、幻想的なお話なのでそれはそれかと。
    波津さんの作品は、不思議な雰囲気とコミカルなところが魅力ですね。

    しかし、あの虎にもふっと埋もれてみたいぜ。

  • なんと終わってしまった。
    もっと長く楽しみたかったなぁ。
    好きな世界だったのに。

    次、どんな物語で会えるのか楽しみです。

  • 完結。
    結びも綺麗でした。

    バルフォア家の幽霊
    ガートルードの縁談
    オブライエン氏の憂鬱
    リンジーの困りごと
    アデルの夢
    ジェイムズ・ダフ・ダフの鳥籠
    別れ

  • また出会える世界になることを願いつつ…

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(はつ・あきこ)1959年、石川県生まれ、在住。81年、「波の挽歌」でデビュー。著書に『雨柳堂夢咄』『幻想綺帖』『女神さまと私』『レディ シノワズリ』『ふるぎぬや紋様帳』『お嬢様のお気に入り』、「うるわしの英国」シリーズ、「波津彬子選集」シリーズ(『鏡花夢幻』『牡丹灯籠』『燕雀庵夜咄』『秋霖の忌』)など多数。画業40周年を越えてなお、少女漫画界の第一線にて作品を発表し続けている。

「2021年 『幻妖能楽集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

波津彬子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×