- Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091367310
感想・レビュー・書評
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これも吉田秋生
吉田秋生はBANANA FISHで大当たりするもの、そもそもカリフォルニア物語で売れているように、冒険漫画だけでなく青春漫画も得意とします。そもそも、BANANA FISHもアメリカの不良少年と日本のドロップアウト少年の邂逅的な作品にしたようにも思え、冒険漫画的な展開は結果論だったのではと推測しています。
BANANA FISHで男ばかり描いたせいか、女性も多く登場する作品。鎌倉と湘南海岸を舞台にオムニバス形式で高校生の恋愛が描かれます。
長編ではなく、大きな盛り上がりがある物語ではなではなですが、佳作です。
1995/11/xx、購入。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美男美女の大人びた高校生カップルに最初は「いけすかねー、こんな高校生いるわけねー」という印象を持ってしまうんですが、1巻を読み終わる頃には「こんな恋したかったよー、どこかに落ちてないかな」と主人公達を好きになっていました。
吉田秋生さんの作品の中で一番好きです。 -
@本棚
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2009.09.04よみ返したよ
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全2巻。納戸で見つけて(納戸に入るたびのお約束)さすがに二冊その場で立ち読みはしたくなかったので、茶の間に持ってきてしまいました。もう何度読んだかわからないコミックなのですが、「海街diary」の後にはこんな展開になったんだなぁ、と、改めて。共通する風景が丁寧に描かれているのにも感激。風景は変わらないのに、その場にいる人や気持ちが変わるだけで、全然違ったものに見えるんだもの。短いシリーズだけど時間軸をずらして描いてあるので、この場面は前に出てきた場面をこっち側から見たもの、なんて、意識しながらゆっくり読みました。前のめりに歩く里伽子が三回出てきて、切なかったなぁ。
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鎌倉を舞台に、6人の男女が織りなす珠玉のラブストーリー。
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吉田マンガの中で、一番好き。
いまいちマイナーなのかな?
年齢的にジャストなときに読めたのも、良かったのかも。
学生時代、周りには少し変わった子が多くて、あたしも似たようなものだったけれど、どうしてみんなとおなじように出来ないんだろう、とか、誰といてもなにかピンとこない、とか、「普通」って言葉が嫌い、とか、固定概念で私をくくらないで、とか、今から思えばちょっと感受性が鋭めな現代思春期少女のステレオタイプ同士で集まって、BANANA FISHから入って、自然にこっちにも辿り着くわけ。
私はリカコと藤井の話が好きで、むしろそこしか興味がなくて、他の4人の恋愛は、話としてはなるほどねと思ってもなにかピンとこなくて、結局このマンガ=リカコと藤井だったんだけど。
周りの子達はみんな他の4人の話がイイって言ってて。
そうかなあ。私はリカコ視点で読んでたし、一番共感したのもリカコだし、藤井に惹かれるのもすごく分かるし、藤井の立ってる場所の不安定さを想うときが一番泣けるんだけどナって言うと、
「だってあの二人って別に普通じゃん」
って返されることがあって。
要するに、通ってたのは女子高だったし、仲良かったのはみんな、女子高にいながら積極的に彼氏が作れるようなタイプじゃなかったし、だから同性にちょっと惹かれたり、というのが多くて、そんな中で、ひっそりと同性の友人を愛してる、っていうメンツの、一般的には普通じゃないけど自然に描かれてるとこに惹かれてたってことなんだろうけど。
私にはじゃあリカコと藤井のなにが普通で、他の4人のなにが普通じゃないのか分からなくて、でもその頃はまだ「普通、と普通じゃない、って要するに同じ意味だよね」とかも言えなくて、結局なにも言い返せなかった。
まあ、それも10代のときの話なんだけど。
ちなみに藤井のキャラクターは私が一番「ひっかかる」キャラの原点だぜー。 -
友人から借りた本です。
切ない感じ、そう思いました。
なんかうまくいえないのですが。
とにかく、とてもおもしろかったです! -
全2巻
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全2巻