- Amazon.co.jp ・マンガ (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091572127
感想・レビュー・書評
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『心に不安や不満を抱えながらも、いつか素晴らしい世界にたどりつくことを夢見て、それぞれの日々を生きる人達の日常をリアルに描いた連作短編集。』というのに尽きているが、「ソラニン」を読んだ後なので、オムニバスで細切れなところが物足りない。不安や不満が点描で深みを帯びてこない気がする。普通のマンガよりはずっと素晴らしいのだが。
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日曜日に夜11時から毎日放送系列で放送されている「情熱大陸」が私の一週間に楽しみの一つだ。30分間で一人(たまに団体やコンビなども)を取り上げるドキュメンタリー番組だ。この番組で個人的に面白いなと思うことがある。芸能人や学者など様々な有名人が取材されるが、全く知らなかったり、名前だけかろうじて聞いたことがある人の放送の時の方が面白かったりする。
浅野いにお、「素晴らしい世界」の著者、は自身の作品「ソラニン」が映画化されたことで光を浴びたのでかろうじて名前は聞いたことがある。まず初めになかなかのイケメンである。そんなことはどうでもよくて漫画家であるまえに、一人の人間としてしっかりとした意思があって魅力的に私の眼に映った。
そんなことですぐ影響されて書店に走った番組放送翌日の私。番組で大きく取り上げられていた「おやすみプンプン」の1巻~3巻が売り切れていて影響されたのは私だけではないなと安心。デビュー作の「素晴らしい世界」を購入。全2巻の短編連作。各短編ごとに主人公が変わり、朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」のようだ。
情熱大陸で著者が言っていたように、若い人の目線で社会に訴えていきたいことがあり、マンガにしては少し辛気臭いような台詞も多々あるが、それが最大の特徴だと思う。ワンピースのような王道ではない主流の一つかもしれない。
小説でも映画でもいろんな評価の方法があるが、個人的にはストーリーそのもの、表面的な部分が良くて、かつその奥で訴えたいことがしっかりと根幹にある作品がいいと考えている。アメリカ映画の強い敵が現れて、みんなで協力して闘って倒してハッピーエンドの映画も好きだけど。ワンピースはストーリーが面白くて(面白くなかったらあんなに売れない)、友情だったりとか絆だとか根幹もNHKの「クローズアップ現代」でテーマとして扱われるほど評価されている。わかりやすい作品なので子供から大人まで評価されるのだろう。
それに比べて「素晴らしい世界」は小説で言うところの純文学にあたるのではないか。セリフの無いコマ、景色、回りくどい表現。何の意味のなさそうな表現がしだいに深みを帯びてくる。好き嫌いが大きく分かれる作品だとは思うし、読んでいて楽しいかといったら楽しくは無い作品だが、私は好きだ。純文学が好きな人にぜひ読んで欲しいマンガ。 -
最終的にハッピーエンドというわけではない。でも天気が良いだけで、桜が咲いた事で、その瞬間だけ救われる人もいる。
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生きていればきっと、
いつかどこかでいいことがある。 -
これで完結。そんなもんだ、人間。
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ラストがなんとも言えず、こわい
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なんとなく…わかる。
高校生の時、色々悩んで病んでた時読んだらきっともっとグッときてたんだろうな。
でも少しだけ大人になって、現実をある意味冷めた目で見てしまうようになってしまったのか、そこまで共感できず。
って言っても内容ちょっと忘れちゃった。 -
1巻と同じく!