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- Amazon.co.jp ・マンガ (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091818034
感想・レビュー・書評
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読了
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アートディレクション/海野一雄
デザイン/小林美樹代+ベイブリッジ・スタジオ -
ネオナチの流布や移民の増加という社会情勢が描かれる。ネオナチの構成員はチンピラ、ヤンキー的である。日本でも暴走族がハーケンクロイツを掲げるなどヤンキーとナチスは親和性がある。本物のナチスはヤンキーとは対極の存在に思われる。本物のナチスならばヤンキーを軽蔑し、排除しようとするのではないかと思われるが、どうだろうか。本作品のMonsterにとってはネオナチは紛い物に過ぎないようである。ネオナチの期待に応えないことは納得の展開である。
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テンマを追うエヴァはまだ愛と憎しみの狭間の愛憎劇として読めるけどルンゲ警部の執着心のおぞましい凄味はもう逆にいっそ気持ち悪い。清々しいほど手段を選ばず、捨てているから本当にテンマしか残っていないんだな。この人の人生は。
そして、それ以上に気味の悪い動きが見え隠れしていたヨハンのお姿が表舞台にとうとう現れ、これから何が起こるのか始まろうとするかの緊張感がより上がってきた。