稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798471

感想・レビュー・書評

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  • ■稼ぐ力

    A.将来、生き残れるグローバル人材になるには、次の2 つのスキルが必要である。
    ・ハードスキル:会計、財務、マーケティング理論、統計学など、ビジネスで必要とされる“道具”。
    ・ソフトスキル:民族・文化・言語などの違う人々とコミュニケーションをとりつつ、ビジネスを円滑に進める能力。

  • 前半は統計やmck時代にサーブしてた企業の実例がでてきて、割と面白かった。本筋ではないが、PGの話が引き合いに出てくるのは、メイン読者ターゲットの日系30歳くらいの人からは、こう見える(と大前さんは思ってる)のかーと、自社を外から見られて新鮮だった。
    後半はただ バラバラの分野の言いたい事を こじつけでまとめただけな感。論拠も、感覚や、一回起きた/聞いたことある話の拡大解釈が多い感。
    例えば、ドイツの教育制度のフレキシビリティを絶賛してるが、
    少なくとも自分が住んでた街では、両親の所得が子供の学校選択にかなり大きな影響を与えているから、感覚的に違うと思う。その辺、客観的なデータで裏付けてほしかった。
    前半だけ読めばいいかな。

  • 辛辣ながら、的を得ている、というのが最初の印象。
    ビジネスの世界や仕事の現場での、漠然と感じていたことを明確に示してくれた気がした。
    日本企業が、現在、何に苦しんでおり、その原因は何なのか、結局は経営者も含めた人材であり、それを育成していく教育システムにまで言及している。
    このように書くと、ただの精神論が述べているだけのように聞こえるかもしれないが、どれも具体的な実例を企業名を挙げて解説してあるだけに説得力がある。また個人的に身の回りでも感じるところが多いため、これまた説得力を感じる。
    「人の数だけ仕事が増える」、「本社部門がやるべき仕事の定義をしなおせ」、「ハードスキルとソフトスキル」、「余人を持って変えがたい管理職がいない」、「商品ではなく「機能」の選択と集中を図れ」、等、印象に残った内容が多かった。
    結局は、人材であり、その個人が持つ大志であり、それを育成し、持ち上げる教育なりシステムであるといったところか。
    タイトルだけ見ると、ありがちな自己啓発的な書籍に思えるかもしれないが、そういうレベルではなく、もっと上位から警鐘を鳴らしている内容になっている。大前氏だから当然か。
    最後になるが、ちょっと鼻についた点をいくつか。まずは色々な企業のやり方や失敗点を挙げているが(これはこれで主張は必要であるが・・・)、是非、挙げられた方々の反論も聞いてみたいと感じた。公正な判断をするためにも。
    もう一点は、大前氏のビジネスブレークスルー大学院の自慢が多い点も気になった。当然、彼の考え方を反映した内容になっているので、主張すべきカリキュラム、構成にはなっているのではあろうが・・・

  • 今必要とされていると思われる力が書かれていた。

  • 相変わらず元気とやる気をもらえる。
    最近の自分の甘さを実感し、自分を磨くことの重要さを思い出させてもらえた。
    マックの衰退の原因についての分析は色々な人がしてるが一番説得力があった。個人的にも本質的には、やはりマックは低価格ファーストフードの代表という印象が根強くそれと価格帯がアンマッチになってることが原因だと思う。宅配料300円って、それはマックにが払えない。
    あとは、会社人生の3ステージはこれまでなかった提言。第二ステージにいるわけだが、自分の強み(軸)=製造業、上流工程、ふわっとしたものの整理、をしっかり持ちつつ全体俯瞰の目を持ってやっていきたい。
    勝負期と勝負スキルを決めろというのもはっとする提言。自分の次の勝負期はいつなのか考えていきたい。

  • 仕事がなくなる時代。個々の社員がいかに「自立」して稼げるかが求められる。



    50代でやりがいの見つからない社員につける薬はない。40代後半のバブル入社組の金太郎飴社員は会社の重荷。30代以下のそこそこでいいという社員は不要。各自、自分の勝負期と勝負スキルを決めよう。データ分析力、リーダーシップ力、プレゼンテーション力。裁量労働制を進めるためには仕事の再定義が必要。仕事を整理して、時間でなく仕事で縛ること。でも、どうすれば良いか?具体的な解決策がややもの足りないと思えた。

  • これからは日本などの先進国では仕事がなくなる。それを前提にどのような働き方や思考法が求められるかを説いている。
    大前研一氏の主張は全くブレない。
    ただ、ブレナイからどの本も残念だけどどれも同じような内容なんだよな。
    とはいえ、いつも買ってしまうのは、その主張に同意しているからなんだけど。

  • 学歴も職歴もレベルの高い人の話。でも今のままの働き方ではいけないということ、勉強しなくちゃいけないということ、子供の教育をどう考えるかは参考になった。

  • マッキンゼー組が書いた本は、誰の本を読んでもほぼ同じロジックで構成されており、会社の教育がすさまじいいと実感する。
    <以下読書メモ>
    ・個人の力が大事。平均の仕事をしていたらだめ。
    ・ストーリーを語り自分に名札をつけれる人は値札もすぐつく。もっとも大切なのはたった一つの物語。プレゼンで大事なのは何を達成したいか。
    ・本当に使える人事データベース。
    ・日本の場合は人のスキルによって仕事の幅が延び縮みする。
    (アメリカ式では仕事の定義がはっきりしている)
    ・ハードスキル(専門スキル)とソフトスキル(交渉術など)のバランス。
     歳をとればソフトスキル中心になる。
    ・価値(value)を出すことが大事。
    ・時間ではなくて仕事で縛れ。仕事を定義しろ。
    ・最終フェーズでは
    ①新しい事業を立ち上げる
    ②だめな事業を立て直す
    ③うまくいっている中核事業を伸ばす
    の3つのスキルのうちの適正がある。全部は無理。
    ・年齢+勤続年齢=75歳で定年にしろ。第二の人生を歩め。
    ・英語はEQ(心の知能指数)が大事。英語にも婉曲な表現はある。

  • 週刊誌に掲載された記事+書き下ろし原稿なので、大前先生のファンなら立読みでもいいだろう。
    ターゲットは20代から40代のサラリーマンなのですが、「世界から稼げるサラリーマン」を目指して欲しいという著者の思いが満載。
    サラリーマンになる予定および現在サラリーマンの人は、読んで感化される内容があると思う。
    ただ、どうして「稼ぐ力」が必要で、なぜ稼ぐのかという哲学的な問題まではつっこんでいないから、根本的な問題解決にはならないと思うけど…どうだろう。。
    私にとってはちょっと「狭い」印象でした。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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