つばさものがたり

著者 :
  • 小学館
3.93
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本棚登録 : 1447
感想 : 314
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862844

感想・レビュー・書評

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  • 天使が見える男の子が出てきたり
    ファンタジーな部分も含みながらのお話でした。
    途中,お店が苦しい時期などは
    「お店移転すればいいのに!」と
    じれったく思いながら読みました。
    ハッピーエンドでは終われないだろうなとは
    思っていましたが,それなりに良い終わり方。
    思わず涙してしまうような心温まるストーリーです。
    初めての作者でしたが,よい本でした。

  • 【もっと我慢せず、自分のために生きればいい。】

    帯に書かれたこの言葉に惹かれて手にとった一冊

    ただただ号泣
    こんなに本気で泣いた本は初めてかも…
    涙が止まらなくて字も追えなくなり、でも先を知りたくて読む手を止められませんでした

    久々に凄い本に出会えました
    何度でも読みたい
    誰かに勧めたくなるそんな一冊
    読んで良かった

    小麦ちゃんも叶夢くんもレイも、家族も師匠も同僚も、皆みんな一所懸命で温かくて大好きです

    私は、いつになったら自分のために生きられるのかな?

    長年かけて身に付いた、自分が我慢しておけばいいとゆう癖は、簡単には直せないかもしれないけど、でももう少し、少しずつでも自分を大切にしてあげたいなって思いました

  • 2018/2/3

  • 若くしてがんに侵された小麦は、有名洋菓子店で修業していつか故郷で洋菓子店を開店するのが夢でした。がんが進行するも誰に言わず胸に抱え込んだまま職場を去ります。そして家族の協力を得ながら自分の洋菓子店を開店します。彼の甥っ子である叶夢(かなむ)は天使が見える不思議な少年で、誰にも見えない天使レイモンドと日頃語りあっています。発達障害を疑われましたが知能は正常でした。そんな時小麦の洋菓子店で叶夢が「このみせははやらない、てんしがいないから」という発言をします。確かにどんな店が出来てもすぐにつぶれてしまう立地に開店した為、皆不安に思っていたのでした。不安を吹き払い奮闘するも次第に売り上げは落ちていき・・・。

    感動路線であることは題名表紙帯からふんだんに立ち上ってきました。天使が救ってくれてめでたしめでたしなのかな?思って読んでいましたが、小麦が一生懸命に生きた証しを残そうとする根性物でありました。この本の骨子である天使の存在が逆に感動から心を逸らしてしまうような気がしたのは僕だけでしょうか。天使話になったときだけ冷静になってしまう自分がいました。

  • メルヘンな話、ホンワカ出来るストーリーです。女性好みの小説かな?

  • 泣いた。嗚咽するくらい。
    これは映像化されているのかな?
    できればしてほしくないな。
    読み終えて、僕の中には完璧な「つばさものがたり」ができあがったから、もし映像化されていても絶対に見ない。

  • 病気とひとの頑張ってる話は辛いなあ。天使見えた。

  • 天使とは人と人とのあいだを通りすぎるものである。お菓子もまたそうだ。

  • 家族の希望の星の次女の小麦。
    亡くなった父と約束した、いつか母とケーキ屋を開くという夢を実現するためにパティシエ見習いとして働く日々。

    乳がんの再発に闘いながら、地元で念願のケーキ屋を開業するも、
    売上は徐々に落ちる一方で、体力も既に限界に達してきていた。

    兄代二郎の息子の叶夢は、発達障害気味のおとなしい子供で
    叶夢にしか見えない天使「レイ」がいつも彼のそばに寄り添っていた。

    いったん店を閉めて療養する小麦。
    レイの天使になるために合格試験の特訓を一緒にがんばる叶夢とコーチの代二郎。
    小麦の夢を次につなげていくために腹をくくった代二郎の妻道恵。

    小麦は死ぬなとわかっていても、
    いざ亡くなるシーンはなんとも切ない。

    短い人生のなかで自分の夢を叶えられて、
    周囲にも幸せを分け与えることができた。
    最大の幸福。

    叶夢の雰囲気も不自然じゃなくてよかった。
    あーケーキ食いてえ)^o^(

  • あ.....これは電車で読んじゃアカンやつや......ってのは、かなり早めに認識。

    主人公の小麦はもとより、甥の叶夢、義姉の道恵などのキャラ設定か魅力的であり、またファンタジー要素ありの舞台設定が素晴らしく、そして伏線の貼り方も上手く、途中何度も涙を誘う。

    しかしながら結末は、それなりに感動的ながらも、やや凡庸で少しだけ期待を裏切るなものであった。

    せっかく「天使」がキーワードとなっているのだから、リアル感を失わない範囲で、何かしら前向きな「奇跡」を描けなかったのだろうか?

    やや辛口になってしまうが、途中までが素晴らしかったただけに、微妙に残念さの残る読後感となってしまった。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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