- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863421
感想・レビュー・書評
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青森三部作、最後は悠久のひととき。
大森桃子さんがついに主役。ドロップキッカーズでもいい味を出していた姉御。
大森食堂の陽一くんも七海さんもお姉さんを迎える。
心にしこりがあった桃子さんを。
母の愛。もう産まれてきて胸に抱いた時点で親孝行しているのだ。母に胸の内を語ることで桃子さんは救われる。しこりも消え、肩の荷も下ろし、縄文の昔まで飛んでいく羽を身につける。
娘が中学生のとき、三内丸山遺跡を訪ねた。集会所みたいな大きな建物にびっくりした。竪穴住居しかないと思っていたから。
縄文時代、人が人と協力しなくてはいけなかった時代。他人のために祈る尊さに改めて胸を打たれる。
クマゴロウさんの懐の深さがこの物語に深みを与えている。
スケールが大きな愛の物語だった。昨日読み終わったアルケミストにも通じる魂の物語だった。強い祈りは、深い愛は必ず通じる。
そんなことが信じられる気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青森三部作ラストを飾るのは万を辞しての桃子!
百年食堂の出戻り娘そしてカーリングでも存在感を放っていた桃子姐さんです。
初登場から年月も経ち…バツイチ35歳!彼氏なし!
いよいよ桃子に春が来る?
大人の恋愛ものかと思いきや…
まさかのファンタジー∑(゚Д゚)?
転生?しかも縄文時代?
だからライアなのか(°_°)
ちょっと読み始め動揺しましたが笑
恋の相手クマゴロウさんが最後まで縄文人の顔で脳内再生です( ̄▽ ̄)笑
クマゴロウだけどストーリーは切ないですよ。
桃子は離婚の原因である問題でかなりの心の痛みを負ってます。
クマゴロウ!カッコいいぞ\(//∇//)\
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青森三部作もう読み終わったんかー
ただこの三作を三部作と括っちゃうのに物凄い違和感を感じるんだよね
単に登場人物が被ってるだけで全くテイス...青森三部作もう読み終わったんかー
ただこの三作を三部作と括っちゃうのに物凄い違和感を感じるんだよね
単に登場人物が被ってるだけで全くテイストとか違うしさ
ま、いいけど(いいんかい!)2022/08/05 -
そうなのよ〜三部作だけど
あれだな!きっと青森取材を満喫し過ぎたんで
3つくらい書かないとこの興奮さめやらずってことだな( ̄▽ ̄)笑
そうなのよ〜三部作だけど
あれだな!きっと青森取材を満喫し過ぎたんで
3つくらい書かないとこの興奮さめやらずってことだな( ̄▽ ̄)笑
2022/08/05
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青森三部作読了しました!
どれもこれも素敵な話でした
縄文時代って、全然興味なかったけれどこうやって書かれると俄然興味が出てきます
遺跡に行きたい
感化されやすすぎる私笑
祈りは、誰かのためにするものでありたい
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「ふふん」
まず鼻息出ました
青森三部作の二作目である『青森ドロップキッカーズ』(単行本)の解説で三部作最後の本作も語り口が変わっていく章立てになっていることを知っていましたが目次の形態が前二作と変わってます
前二作は目次も語っている人物の名前になってたんですよね
それが今作では目次の段階では名前はまだ隠されています
たまたまのわけがないので
「ふふん」です
これは最初に誰が語っているのを知られたくないわけだから最後にこれまでの謎解きかどんでん返しが来る奴ね
そんくらいわかるもんねーの「ふふん」です
果たして結果は?w
で本編の方は満を持して桃子さんが主役に!
幸せになって頂きましょう!の前に…なになにクマゴロウ?ちょっと待ちなさいねおじさんがまず見極めてあげるからって感じで読み進めます
ほいでどうやらクマゴロウは良さげな男なので途中許可を出してあげましたよ(なに目線やねん!)
青森三部作
楽しめました
この三部作を通じて作者が伝えたかったことってなんだろうって考えたとき
もちろんまずは青森の魅力と(十分伝わりましたw)しあわせってなに?ってことありがとうの大切さってことなのかなぁと思いました
そして周りの人にたくさん「ありがとう」って言ってもらえる人でありたいなぁと思った素敵な三部作でした
(縄文時代について触れない感想って!) -
ファンタジーな中にもリアルさがあり、人って良いな~。人の幸せを祈ることができるって幸せなことだな~と感じました。
たまたま図書館で手に取り完読。
えっ!3部作の完結編だったの?
また読みたい本が見つかりラッキー! -
青森3部作のラスト。って2番目読んでなーい。ガーン。
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青森三部作、見事でした。
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津軽百年食堂シリーズ最終話。ファンタジーの要素を盛り込んだ作品になっているので、これまでの話とは毛色が変わっている。私はファンタジーも読むし、この作品では比喩としてこういう手法を選んだのかなと思い、特に抵抗はなかったけど、別の話が交互に入っているので、頭が切り替えにくいときはあった。(短い時間を使って切れ切れに読んでいるので・・・)
それでも、ラストに向かって、個々のエピソードが繋がりを持ち、この作品の深いところにあるテーマが見えてくるので、最後は一気に読めた。
シリーズを締めくくるのに、これ以上幸せなラストがあるかというくらいの終わり方。桃子さん、七尾さん、お幸せに。 -
考古学者のくまごろうさんが素敵。
前世からの記憶、何千年前から続く縁と化石がつながる
太古ロマン。
縄文時代が長く続いたこと、縄文人が高度な技術と仲間と自然を大事にする思いやりを持っていたこと、
殺し合いと利益を求めない幸せな生活をしていたことを
知りとても感動した。
縄文時代に行ってみたいと思った。 -
青森三部作最終章の位置付けではあるが
単独で読んで問題なし。
とはいえ読み終えたら前作読み返したくなった。
前二作にも登場した
百年食堂の長女が本作の主役。
太古とリンクしていく展開に好き嫌い別れそうだが
私は好き。
5つ星と迷ったくらい。
【図書館・初読・10/11読了】