夏の果て

著者 :
  • 小学館
3.41
  • (3)
  • (12)
  • (12)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 81
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863667

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先日、亡くなられたTUGBOATの岡康道さんのたぶん、自伝的な小説。
    仕事のジャンルもレベルも規模感も違うけど、広告業界の片隅にいる人間として岡さんの訃報を聞き、読みたくなった。
    フィクションということだけど、岡さんより更に遅れてきた世代の人間として、バブル前後の広告業界も含めて時代とか人生のようなものを感じることができた。

  • 自伝っぽい
    内輪話?
    それにしても・・・の成長ぶりです

  • TUGBOATの岡さんの自伝的小説。
    これは、吉田の物語なのか。岡さんの物語なのか。

    吉田として読み進めるが、岡さんの人生は面白いなと思う。自分を中心に考えて動いてるんだが、憎みきれない存在。子どもの頃にやってたイタズラを「それ、アートだよ」と言われた時に気付いたんだけど(←これは僕の話)、イタズラってスゴくクリエイティブだと思う。イタズラ好きだった吉田も最後はクリエイターになるけど、やっぱ繋がってんだ。傲慢とも表現されてるけど、きっと誰しも生きる上では傲慢なんだよ。父や同僚、友人、かつての女性との関係も描かれてて単純に小説として読んでも読み応えあると思う。

    広告業界のことも詳しく書かれてて勉強になる。廃刊になるまで、密かに愛読してた広告批評が懐かしい。TUGBOATのCM大好きだ。

  • TUGBOATの岡さんの自伝的小説。この人は、実際はあの人、となぞりながら一気に読みました。

  • 自伝的小説らしい。本当の部分とフイクションの部分があると思うからそう思って読まないと納得できない。でもまぁ面白い。

  • 今年亡くなった父親との関係が、重なり、興味深く読んでしまった。僕は、出来の悪い営業マンという点、父親は、母親を大事にしていた点が、全く違うが…。

  • 元電通トップクリエーター、初めての自伝的小説。
    「僕のことを好きになってくれる対象を、僕はこれから見つけなければならない」(P100)、「幸福とは不幸を回避することに近いように思っていたが、そうではない。不幸を相手に回し、充分に戦い、最後はやっつけてしまうことが、幸福なのではないか」(P173)、「コミュニケーションの能力であり、大人とはその能力が高いベテランのことだ」(P345)、「順調と退屈は似ている」(P358)が示唆に富んでいると思う。

著者プロフィール

TUGBOATクリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、コピーライター。1956年佐賀県生まれ、東京育ち。早稲田大学法学部卒業、株式会社電通に入社。営業を経験後、クリエーティブ局へ異動。CMの企画制作に携わり、国内外の受賞多数。1999年、日本初のクリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」を設立。以降、クリエイティブ・ディレクターとして、20年間で約1000本のCMを制作。

「2020年 『広告と超私的スポーツ噺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡康道の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×