人生の諸問題 五十路越え

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296103096

作品紹介・あらすじ

入院、うつ、定年、アイツの出世・・・。
50代が直面する人生の諸問題。
でも、負けたっていいじゃない。
クスクス笑いながら読んで考える「悩まない生き方」とは。

「最近も、『よっ、若手』って言われたんだけど、俺、もう60なんだよね……」
「人間ってさ、50歳を越えたらもう、『半分うつ』だと思った方がいいんだよ」

「令和」という時代に、「昭和」生まれのおじさんたちがなんとなく抱えている「置き去り」感。キャリアを重ね、成功も失敗もしてきた自分の大切な人生が、「実はたいしたことがなかった」と思えたり、「将来になにか支えが欲しい」と、痛切に思ったりする。

50代は、越してきた山を振り返り、先行きのあてどなさをちょっと呆然として見ている、そんな時代なのかもしれません。つい不安に駆られて、英会話を始めてみたり、セカンドキャリアを考えたりしがちです。

でも、焦ってはいけません。
あなたの不安の正体は何なのか、それを知ることが先決です。
そのためには、気心の知れた友人と対話することが一番。

「日経ビジネス電子版」を初め諸方面で活躍中の人気コラムニスト、小田嶋隆。電通を飛び出して広告クリエイティブ制作会社「TUGBORT(タグボート)」を作ったクリエイティブディレクター、岡康道(小説『夏の果て』はNHKでドラマ化)。二人は高校の同級生です。

同じ時代を過ごし、人生にとって最も苦しい「五十路」を越えてきた人生の達人二人と、切れ者女子ジャーナリスト、清野由美による愛のツッコミ。三人の会話は、家にあったテレビの存在感、懐かしのあの曲、学生時代のおバカな思い出などの「あるある」を切り口に、いつの間にか人生の諸問題の深淵に迫ります。絵本『築地市場』で第63回産経児童出版文化賞大賞を受賞した、モリナガ・ヨウ氏のイラストも楽しい。

眠れない夜に、めんどうな本を読みたくない時に、なんとなく人寂しさを感じた時に、この本をどこからでも開いてください。
自分も4人目の参加者としてクスクス笑ううちに「五十代をしなやかに乗り越えて、六十代を迎える」コツが、問わず語りに見えてきます。

あなたと越えます、五十路越え。

感想・レビュー・書評

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  • 残念ながら先日亡くなられてしまいました
    CMプランナーの岡康道氏と、人気エッセ
    イストの小田嶋氏は高校の同級生なのです。

    その二人の対談集です。

    でも同級生同士の対談なので、思い出話か
    らスポーツネタまで、あっちこっちと話が
    飛びますが、二人とも世界を見る洞察力が
    非常に高いです。

    しかも高校生の頃から世間をナナメに見て
    いて、流行に流されるわけでもなく、一人
    の世界に入り込むのでもなく、歩むべき
    人生を歩んできたのだなあと感じます。

    当時還暦も越えたお二人ですが、特に小田
    嶋氏にはもっともっとこれからも世間を
    ナナメ切りしてほしいと願います。

  • 前書きにあるように「得るところはそんなにないかもしれないが、失ったものを思い出すためのフックはそこらじゅうに散らばっている。」
    微妙に自分とは年代が違っていて、時代的にそこの差が大きいのだけど、人の本質は同じ、年取ったらますます同質化していくのだと。ただ、年取ったらってのが70代かもしれない…人生長いし、まだまだ楽しそうだなと思える本だった

  • 岡康道さんが鬼籍に入られたことが残念だが、「ショーケンの全盛期の短さが天才的だった」ことに通じる思いを抱く。

  • 同年代の私としは個人的には楽しめたが、若い人は面白いとも思わないだとうな。

  • ・共感できる話しが一杯。
    ・都会の賢い高校生はこんなこと考えてたのかと。

  • 50代じゃない

  • ユーミンの流行巻き起こし力、独り電通
    って言うのに笑った。
    予定すっぽかしまくり小田嶋、
    九段下の自転車自損事故で入院

  • 小田嶋・岡のボケに清野が絶妙なタイミングで入れるツッコミに爆笑、失笑が止まらない。
    「入院患者のために書かれた理想的な一冊」とはじめに書かれているが、とんでもない。胃の手術をしたばかりの身なのに腹がよじれる苦行の連続。命の危険を感じたので、二章、三章は早々にスキップして四章に飛ぶ。

  • 緩いうだうだ感がいいね。

  • 同世代のおっさんたちのダラダラ対談。


    かなり待って図書から借用

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著者プロフィール

1956年東京赤羽生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー勤務などを経て、テクニカルライターの草分けとなる。国内では稀有となったコラムニストの一人。
著作は、『我が心はICにあらず』(BNN、1988年、のち光文社文庫)をはじめ、『パソコンゲーマーは眠らない』(朝日新聞社、1992年、のち文庫)、『地雷を踏む勇気』(技術評論社、2011年)、『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社、2012年)、『ポエムに万歳!』(新潮社、2014年)、『ア・ピース・オブ・警句』(日経BP社、2020年)、『日本語を、取り戻す。』(亜紀書房、2020年)、『災間の唄』(サイゾー、2020年)、『小田嶋隆のコラムの向こう側』(ミシマ社、2022年)など多数がある。
また共著に『人生2割がちょうどいい』(岡康道、講談社、2009年)などの他、『9条どうでしょう』(内田樹・平川克美・町山智浩共著、毎日新聞社、2006年)などがある。
2022年、はじめての小説『東京四次元紀行』(イースト・プレス)を刊行、6月24日病気のため死去。

「2022年 『諦念後 男の老後の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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