ロマンシエ

著者 :
  • 小学館
3.52
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本棚登録 : 1370
感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864237

感想・レビュー・書評

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  • 乙女の心を持つ男子の、アートな日々とドタバタコメディ。


    感想を書き忘れていたことに気づいたので、簡単に。
    原田マハさんの作品は、私の中では「アートもの」「ヒューマンもの」「コミカルもの」の三方向で何となく位置付けられている。
    本作は、主にコミカル・ちょっぴりアート。
    軽く笑って読めるけれど、もしこの作品で初めて原田マハさんを知ったら、今ほど大好きな作家さんにはならなかったかも。

  • うーん、なかなか入り込めなかった。後半はパラパラと流し読みして終わらせてしまった。
    原田マハさん大好きだけど、ライトなのは私には合わないな…と学んだ。

  • 「とにかく読み終える」をモットーにしているのですが、何度も放り出したくなりました。
    BL、ラブコメ、妄想爆裂のラノベ、パリなら何でも素晴らしいというパリ熱、ファッションブランド至上主義、何一つ私の感覚には会いません。一つ二つなら良いんですけどね、主要要素のほぼ全てですから。それでも何とか最後まで読んだのは、読み終えるモチベーションを得ようと読んだ何人かの書評に主人公のリトグラフに対する情熱についての言及があったから。でも、それについてはほんの僅かしか書き込まれていません。この人達も他に褒めるところが無くて挙げたのかな。
    最後は流石にしっとりと締めましたが、現実に開催された美術展とのリンクもあって(本当は小説が先にあって、後から展示会を思いついたようですが)「なんや、展覧会の宣伝用小説ですか」みたいな興醒めも感じてしまいました。
    パリが好きで、ブランド好きで、ラノベ好きならお勧めです。

  • 今まで読んだ原田マハさんの本とはちょっと違ってた。
    いつものこの人の書く本は美術関係で、ちょっと取り澄ました感じ・・・というのが私の印象だったけど、今回はかなりオチャラケという感じだった。
    何故って、主人公のキャラがオネエで、彼の脳内の言葉で文章を綴られている部分が多いから。
    話の展開だとか、トントン拍子で進んでいくストーリーとか、まるで少女漫画のような本だった。

    主人公は男性だけど、中身は女性という美大生。
    同級生で友人の男性に恋心を抱いているも、告白できず普通の友達としてふるまっている。
    家が金持ちでおぼっちゃまだと思われる彼は卒業後、メチャクチャ年上の女性と結婚するように、と親に言い渡される。そんな折、卒業制作の作品が最優秀作になり、彼はパリの美術学校に留学する事となる。
    すんでの所で結婚から逃れた彼はそこで様々な人と出会う。
    その内の一人・・・見た目は女性か男性か分からないゴッツイ顔の女性は実は彼が大好きなハードボイルド小説を書いている作家だった。
    人気作家の彼女は実は今は小説が書けない状態になっていた。
    そして、そんな彼女につきまとう男たち。
    やがて、主人公自身も彼女や周囲の人間の影響でリトグラフの世界に目覚める。

    あまりにも展開がお手軽でご都合主義すぎる。
    そして、それに合わせたように文章も軽い。
    ただ、主人公の性格が草食系らしく優しくて、見ていて嫌な感じがないし、オネエが出てるテレビ番組を見ているように明るい雰囲気ではある。
    それとBL小説らしい性描写だとかそんな要素が一切ないので、そういうのに拒否反応がある人も読めるとは思う。
    ただね~、やっぱ内容があまりにも薄くて・・・。
    軽く読むにはいいかな~という感じだった。

    個人的には主人公がリトグラフに目覚めて、作品制作に打ち込んでいる所なんかも書いてほしかった。
    彼が美術に天才的な才能があるっていっても、それが具体的に伝わってこなかったのが残念。

  • 表紙は渋めで期待していたのに、内容は子どもの頃読んでいた少女小説のような語り口で、正直辟易…。
    パリを舞台にした青年の成長小説なのですが、自由を求める性同一性障害の青年の落ち着くラストがそこか!?とリアリティにも欠けます。
    素人の夢小説みたい(辛辣すみません)。
    パリの情景やリトグラフの描写などは素晴らしく、まるで外国の工房に自分がいるような気持になれたのに、色んな部分が残念でした。

  • 君が生きているいるその場所。そこは、決して世界の端っこなんかじゃない。君が叫んだその場所こそが、本当の世界の真ん中なのだ
    男として生まれたんだから、男としての人生を歩む。それが当然の現実世界は自分にとっては不自然で、居心地が悪かった。社会が作り上げた常識や決め事に、がんじがらめ束縛されてしまう、不自由な世界だった

  • 振りきりすぎ

  • ラブコメなのはわかるけれど、それにしても軽すぎて物足りなかった。主人公はじめ登場人物たちのキャラもやりすぎ感が否めず逆に頭に入ってこないし、せっかくのパリの街並みも台無し。リトグラフ工房の下りだけが安心材料。最後まで読んだけれどまぁ読まなくても良かったかな、くらいの感想です。原田マハさん大好きなので残念。

  • 絵画が題材ではあるけど、ちょっとニガテな方のマハ。重厚さを求めてはいけない。軽いタッチの本。

  • なぜか当たり外れが激しい原田マハ

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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