伊勢神宮の智恵 (小学館文庫 か 37-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061697

作品紹介・あらすじ

伊勢神宮が伝える日本人の素晴らしき智恵

「伊勢の深い森のなかに世界で一番古くて新しいものが存在する」。世界的建築家のアントニン・レイモンドは伊勢の神宮をこう表現した。パリ市街に匹敵する巨大な森の中に存在する百二十五社の総称である伊勢の神宮。第六十二回式年遷宮の広報室長を務め、神宮禰宜として奉職する著者は、二千年続く自然との「共生循環思想」を「文明のモデルとなりうる智恵とシステムがある」と説く。
<現にパルテノン神殿は廃墟となり、ピラミッドは風化するばかりです。けれども、神宮は二十年に一度、神殿を新造して神々を遷すという式年遷宮によって、常に若々しい姿を見せるのです。>(本文より)。写真は宮澤正明氏。



【編集担当からのおすすめ情報】
宮澤正明監督のドキュメンタリー映画「うみやまあひだ~伊勢神宮の森から響くメッセージ」の原案本です。

感想・レビュー・書評

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  •  今作でも写真を撮られている宮澤正明氏が監督のドキュメンタリー映画『うみやまあひだ ~伊勢神宮の森から響くメッセージ~』を観た時に、映画館で見付けた本です。
     伊勢神宮ではこんな事をしていたのか!神道ってとても神秘的な世界ですね。
     河合真如氏の優しい文章に、神道の本質を見た気がして、綺麗な川で汚い心が洗い流されたような涼しく清い気持ちになりました。神話の世界にピンと来ないけれど、日本人の哲学を知る事が出来ました。知らない事が次々出て来て、とても勉強になりました。環境について考えているので、エコロジーに関する新しい知見が得られて良かったです。
     『あとがき』で宮澤正明氏が河合真如氏を「伊勢の頭脳」と感嘆していましたが、その通りでした。宮澤正明氏の写真から伊勢の大らかさが感じられました。
     式年遷宮の意味は、読み終わった今でも理解出来ませんでしたが、伊勢神宮に行ったら実感出来るのでしょうか?

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著者プロフィール

1955年岐阜県生まれ。高校時代に化学を学び、公害問題に直面して自然との共生思想をもつ神道に共感したことから、1975年より神宮に神職として奉職。元神宮禰宜。神宮司庁では、広報室長、文化部長などを歴任。
『常若の思想——伊勢神宮と日本人』(祥伝社)、『絵で見る美しい日本の歴史』 (講談社文芸ヴィジュアル)、『伊勢神宮の智恵』(小学館文庫)など著書多数。

「2023年 『「劇団伊勢」の物語 芝居と生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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