なぞとき遺跡発掘部: 卑弥呼様はどちらにいますか? (小学館文庫 ひ 16-1 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064940

作品紹介・あらすじ

遺跡調査で掘り出されるのは、事件の予感?

考古学専攻の田中灯里は、キャンパスに生えるたんぽぽを主食にするほどハードな極貧生活をおくる女子学生。遺跡発掘調査のアルバイトで学費を稼ぎつつ、食費を浮かせるために、人はいいが影の薄い西枝教授や男前だけど隠れ甘党な古賀先輩に、福岡グルメをたかるのが灯里の日課だ。
そんな灯里は、昔から妙に運がいい。スコップ片手の発掘現場で、たびたび貴重なものを掘り当てる灯里は、運の悪さを自ら認める西枝教授にたいそううらやましがられている。ただし、灯里が見つけるのは、古代ロマンあふれる勾玉や土器の欠片ばかりじゃない。加えて五感も鋭いせいで、土の微妙な手触りの違いや植物のささいな変化に気付いてしまい、ついうっかり怪しいものを発見したり、白骨死体に遭遇したりすることも! そのたび、やっかいな騒動に巻き込まれ、灯里は古賀先輩とともに、事件やトラブルを解決するべく駆けまわることになって――!?
注目をあびる気鋭の作家が「福岡あさくら」を舞台に描く、遺跡発掘×ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 大学の遺跡発掘学科の謎解きのミステリーですね。
    筑紫洲大学人文学部の三回生、田中灯里を中心にした、ユーモアたっぷりの物語です。
    キャラクターの個性が際立っていて、始めから終わりまで日向さんの文章に載せられてしまいました。
    四話の短篇連作とエピローグ。
    考古学は興味がつきません。それに加えて謎解きの醍醐味も味わえます。大学が主体なので、かなりのんびりとした作風もいいです。
    主役の灯里がとにかくひかれますね。逆境を物ともせずに、したたかに大学生活を生きる姿は、笑いを伴って強さと生きる力を感じます。
    古賀先輩もユニークで、何故か、灯里共々に終えしながら読み進めました。
    九州のグルメ情報もあり、楽しく読了しました。
    シリーズになっているので、次回作が期待できそうです。

  • キャラクターの性格が上辺だけしか感じ取れないような部分はあったが、軽い文体と流れがコミカルな雰囲気を出していてい面白かった。

  • 考古学や福岡が舞台っていうのがライト文芸で珍しいのと、著者が日向夏なので読んでみた。
    うーん、登場人物(特に主人公)に入り込めないのが読みにくいかなぁ。恋愛要素も薄いし、かといって考古学の知識が凄く増えるかというとそうでもないし。ミステリー仕立てで、章ごとに軽く謎が解けていき、最後に繋がる感じなのは良かったです。
    とりあえず図書館で借りて読めるので続きも読む予定。

  • 考古学専攻の極貧学生の田中灯里はなぜか当たりが良くて様々なモノを掘り当てる
    時に貴重なもの
    時に遺骨ではなく遺体などやっかいなもの

    そんな灯里と教授大好き190cmの古賀先輩が突っ込み合いながら謎解きに挑む話です

    短編連作になっていてさらっと読めます

  • さらっと読める本。

    朝倉市が舞台だから興味を持って手に取ったけど、朝倉市はそんなに、出てこない。

    灯里の設定も難しい。
    そもそも、このご時世で、家賃2万だし扶養の範囲ギリギリのバイト生活でタンポポ食べないと生きていけないって何にお金使ってるの?

  • うーん、好みとしては『薬屋の~』のほうが断然上だな。灯里も日比野も、キャラはなかなかいい性格してる。ただ、古賀先輩の体形がゴリラのようなガタイという割に、表紙絵はシュッとしてるような…。

  • キャラがキモくてゾワッとする。
    地の文も何か……子ども向けというか、言い回しが幼稚というか。
    全体的に無理。

  • 薬屋のひとりごとが面白かったので読みました。
    登場人物にそれほど共感は持てなかったけれど、楽しく読みました。

  • #読了 #なぞとき遺跡発掘部 #読書好きな人と繋がりたい

  • 図書館で。薬屋のひとりごとが大人気の作家さんとのことなので借りてみました。関係ありませんが、大分前に神の手とか言って自分で遺跡を発掘現場に埋めて大問題になった博士が居たよなぁなんて思いだしながら読みました。

    個人的にタカリ体質のヒロインが好きになれなかった。たかって置いて感謝もないし、だったらもっと就職に有利な学部に行けばよいのに、とか、たかられて当然のように許容している先輩も無いよな、と思う。教授はもっとはっきり拒絶して良いと思うし。と言うわけで主要キャラがあまり好きになれないので、推理もうん、まぁという感じで読み終わりました。もしかしたら一番作中のキャラで気に入ったのはお嬢様キャラの我が道を行く彼女かもしれない。

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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