駆け込み船宿帖 ぬくもり湯やっこ (小学館文庫 J さ 2-1 小学館時代小説文庫 駆け込み船宿帖)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067996

作品紹介・あらすじ

極上ご飯は新たな人生を歩ませる力となる。

江戸深川に建つ船宿「山谷屋」の主・志津は、微笑をたやさない童顔がお地蔵さんめいた十八歳。
六年前に死んだ父の跡を継いで、たった一艘しかない船をやり繰りしながら、大叔父の捨蔵と宿を営んでいる。
そんな山谷屋に、鼻筋の通った二十歳の船頭・百助が、川面に浮かんでいた若い女を慌てて担ぎ込んできた。
志津が作った貝柱の出汁で煮込んだ粥で、生気を取り戻した女は、「どうしておとっつぁんは、あんな目に遭わされてまで、『怨らんじゃならねぇ』だなんて言うの……きっと仙蔵に復讐してやる」、そう呟いた――。
おみねと名乗る女に、いったい何があったのか?
志津と捨蔵、そして百助は、手をかけた料理と知恵を絞った妙策で、おみねを絶望の淵から救おうと奔走する。
世話好きの三人をよく知る同心の後藤多一郎から助太刀を得たものの、最大の危機が訪れた!
「辛い過去を背負った客を癒し、新しい人生への船出を手伝う、温かい船宿」山谷屋にかかわる、輝く人々を描く、感動の文庫書き下ろし連作時代小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
「お客さんの負の過去を変えてしまう、山谷屋のおもてなしを受けてみたい。こんな宿が本当にあったらいいな」と、本作りしながら思いました。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作家さん。
    スラスラ読めた。よくある話だとは思うけど面白かった。続編出るかな。気になる

  • 設定は深刻なんですが、全体的にふわっとした時代物。
    キャラも皆やわらかい。
    この店経営どうなっているのという謎が解けないように、あまり深い部分は描かれていないので、軽く読むのに良い感じ。

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著者プロフィール

1978年生まれ。埼玉県出身。2005年「KAPPA-ONE登竜門」より『時を編む者』でデビュー。以来、ファンタジー小説や時代伝奇を執筆。近年は積極的に時代小説を手がける。著作に、『ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―』『けものよろず診療お助け録』『屋根裏博物館の事件簿』など。本書は熱血師匠と筆子の交流を描いた傑作人情小説。

「2023年 『走れ走れ走れ 鬼千世先生と子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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