海が見える家 逆風 (小学館文庫)

  • 小学館
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本棚登録 : 839
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070583

作品紹介・あらすじ

ベストセラーシリーズ、待望の第三弾!

ブラック企業を早々に退職し、亡き父が暮らしていた千葉の南房総で暮らしはじめて三年目を迎えた文哉は、別荘と空き家管理の会社を起業。自給自足的な生活をしはじめ、陸稲の収穫を待つばかりだったのだが……。巨大な台風が上陸し、自宅だけでなく管理する別荘を破壊していった。文哉は、地域の復旧作業をしながら、農業の師である幸吉と対話するようになる。そして、新たな決意が芽生えていく。
18万部突破! ベストセラーシリーズ、待望の第三弾!!


【編集担当からのおすすめ情報】
続編から、一年。いきなり文庫で三作目を刊行します!

感想・レビュー・書評

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  • 今作ではタイトル通り、大型台風で被害を受けたり、畑がイノシシの被害にあったり…と次々に困難に見舞われる。自然と共に生きる生活って、こういうことなんだなぁ。憧れだけでは、なかなか難しそうです。
    あまり関係ないけど、美味しそうなイノシシ肉の描写に反応してしまった。今まで、そこまで美味しいイノシシは食べたことがないので。



  • 本屋でタイトルにひかれ、シリーズ3冊を一気に読んだ。
    いわゆる「自然回帰」本だろうな、とちょっと斜に構えて読み進めていたが、等身大の主人公のひたむきさに、やっぱりいいものだなと素直に思わされた。
    まさしく今人生の岐路に立っている自分に、これからを考えさせる良本。

  • 36

  • 「海が見える家」の第三弾!
    「逆風」とあるだけにしんどい事が起きるな…と想像しながら手に取った!
    まあ、そーね…生きていくってそんな簡単な事じゃない。
    順調に上手くいくはずがない。
    むしろしんどいことの方が多いのかも…その時その事実に自分がどう向き合うか。
    なんとか起業迄漕ぎつけた文哉の生活は自然災害にて一瞬で崩れ去る。
    絶望に見舞われながら復旧作業に励む文哉。
    東京から来た都倉とのやり取りはなかなかの読みどころの一つ(勝手にそう思ってる)
    「食っていく」とはどういう事なのか?
    両者それぞれの環境の中で「食っていく」事の定義、主義は異なる。
    どちらが正しいとかいう問題ではない。
    己の暮らす状況の中でどう考えどう動くか…。

    そして幸吉さんや猟師、市蔵さんとの出会い、やり取りもまた「生きる事」「食べる事」…とても読み応えがある。
    生きる為に食べる…シンプルだけど奥深い。
    人によりその定義は様々で彼らと出会った事で文哉が改めて自分がどう食っていくのか模索し自分なりの答えを出していく。
    そこにものすごく逞しさを感じた。
    シンプルに「生きる」って、とてもゴツく、逞しいものなのだと痛感。

    これまで読んできた「海」の話は少しお休み。
    本書は陸、「山」のお話。
    シリーズものをこんなに一気に読んだのは初めて!
    何冊か続けて読んでいると中弛みがあったり展開に飽きてしまったり新鮮さに欠けるので、まず続けて読むことはない。
    でもこのシリーズは全くそれがない。
    どの書も読み応えがあり、面白いだけでなく勉強させられるというか考えさせられる。
    また次へ!
    …てか…このラスト気になって…
    図書館から予約本が届いているので一旦「海が見える家」はお休みしようと思ったけど…このラストは……

  • よかった

  • こちらも会社の先輩からお借りした一冊。

    前回の続きの物語。

    小説も3冊目くらいになると、マンネリになったり、一旦ダレることがあるのだが、この本はずーっと面白いし読みやすい。

    題名が逆風だけに、もっと辛い物語と思いきや、相変わらず逞しい文哉がそこに居た。
    逆風は台風。千葉県を襲った大型の台風によって、広い範囲が被災してしまう。
    台風は容赦なく別荘地にも。。。
    管理を任されている別荘もかなりの被害を被った。

    別荘地の被害、畑の被害、、、
    この先どうやって食べていけばいいのか悩む文哉。

    そんな中、地元の人の復興の手伝いをしながら、新たな決意が芽生える。


    次回作も期待大o(^▽^)o

  • 続きが気になります!
    困難に対処していく様に勇気をもらえます。

  • 久々に読んだけど、面白い!!

  • 田舎の暮らしにも慣れてきた文哉に自然の猛威が襲う。
    大型の台風が直撃したのだ。
    周囲の家や管理している別荘、自分の家まで…被害は大きかった。
    そんなことの後に、学生時代の知り合いが訪ねてきたり、漁師と知り合ったり、文哉はまた少しずつ成長していく。
    田舎での自給自足の生活に深く染まり、自分の生き方も真剣に考える文哉。
    今後も更に逞しくなっていきそう。

    2023.12.15

  • 人間にはどうしようもない自然の猛威。
    綺麗事だけでは生きていけない移住。
    物語の大きな転換を感じた。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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