千里眼背徳のシンデレラ (上) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (612ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081022

感想・レビュー・書評

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  • 友里佐知子の壮絶なる生い立ち。

  • 千里眼シリーズ。

    友里佐知子の血のつながらない子、鬼芭阿諛子の陰謀をおいながら、友里の日記とともにその生涯やメフィストについて明らかにしていく。


    C0193

  • 元航空自衛官にして女性初のF15パイロット、現在は臨床心理士となり、その動体視力と観察眼、心理学の知識を併せ持ち、“千里眼”の異名をとるほどにすべてを見抜く、戦後最強のヒロインが最大級の謎に挑む。耐震強度偽装をめぐる事件に仕掛けられた罠を看破したとき、美由紀は新たな陰謀の種を発見した。そこにはかつて、日本を震撼させた天才女テロリスト友里佐知子の後継者、鬼芭阿諛子の壮絶な復讐が待っていたー。最強のヒロイン岬美由紀が、ついに千里眼の宿命と対峙!

  • 美由紀シリーズの集大成的な話で、友里佐知子の過去に関する描写が多く、スピード感はない。下巻の展開に期待。

  •  耐震偽装問題の渦中の人物・音無耕市の口を割らせるために1つの島を沈没させるという国土交通省の秘密裡の計画を阻止し、それにメフィストのイリーガル・ファンクション・プロデュース社が絡んでいると気づいた岬美由紀。ダビデとも再会し、友里佐知子やその後継者・鬼芭阿諛子についてまだ決着がついていないことを改めて思い出す。時を同じく、蒲生警部補から鬼芭阿諛子が白紅神社の宮司として存在し続けており、あの恒星天球教がまた復活するかもしれないと聞いた美由紀は阿諛子と対峙するため、白紅神社に赴く。そこで思いがけず隠されたSDカードを見つけた美由紀。中を見てみるとそれは友里佐知子の人生全てが克明に記された日記であった。
     
     タイトルの「背徳のシンデレラ」というのは友里佐知子のことだったようで。生まれてから彼女がどのように生きてきて、どんないきさつでメフィストに絡むようになったのか。特別顧問のゴリアテにスカウトされ、メフィストグループ内でどのように這い上がっていったのか。まだ教育される側である若き日のフランシスコ・フリューエンス(現ダビデ)との関わりも描かれていて、シリーズを読む中でははずせない1冊だと思われる。上巻は大部分がいわゆる友里佐知子の過去話メイン。美由紀の活躍はほぼ無し。

  • 松岡圭祐の千里眼シリーズ。

    友里佐知子の過去が明らかになる。
    面白い。個人的には過去編とかあんまり好きじゃないんだけど、
    今作では過去編への導入から面白さが途切れることなく進行。

    安心安定の松岡クオリティ。
    下巻も早く読みたい。

  • 何でもできる「千里眼」臨床心理士岬美由紀が活躍するシリーズ。
    すでに倒した敵友里佐知子に後継者がいて不穏な動きをしているというので
    調べる中,友里佐知子の過去が明らかになる。

    以前千里眼シリーズのどれかを読んだ覚えはあるのだが,
    内容はあまり覚えていなかったこともあって,今回は楽しめなかった。

  • 作者についても、作品についても、なんにも知らずに、どなたから頂いた本。表紙が表紙なだけに(タイトルもタイトルだし)読むのが後回しになってずっと本棚に積まれていたのだけど、ついに手元に読む本が無くなって読み始めた。

    前知識が全然なかったので、読み始めてすぐ、導入部分で「なんじゃこりゃ?んなあほなぁ。(スケールがでかすぎるというかあまりに非現実すぎて入り込めないというか・・・)」と読むのをやめそうになったのだけど、とりあえずもう少し読んでみようと読み続けたら・・・・・結構オモシロイではないですか!上巻の真ん中以降は一気に読みました♪

    思いっきりフィクションなんだけど、実際に起こった事件が織り込んであって、もしかして実際こういうことだったのかもぉ、とかこういうことはありえるかもぉなんて錯覚に陥いりそうになります。

    好んで観ることはないし、観ていても突っ込みどころが満載だったりするけれど、観終わったらなぜかスッカっとしてエンターテイメント性の高さに満足するハリウッドのアクション映画(シュワルツェネッガーとかが出てきそうな…笑)を連想されるような小説でした♪ 

  • 千里眼シリーズの中で、一番面白かった。松岡圭祐の作品はどれもスゴイが、やっぱ、千里眼がオモロイ

  • 主人公岬美由紀が師と仰ぎ、凶悪犯罪を企てた友里佐知子の人生が紐解かれていく。
    事件は解決したかに思えたが不穏な影が蠢く。

    読み応えのある一冊。

    ついに友里佐知子の一生が明らかになる。
    母と信じて疑わない鬼芭阿諛子の企みを岬美由紀は止められるのか?

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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