正直な娘 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086881

作品紹介・あらすじ

「恋人と手をつないで眠りながら、十六歳をむかえた夜。わたしは、世界の終わりの夢をみた」-"わたし=秋子"が所属するグループには五人の女友だちがいる。仕切り屋で優等生の裕子、美人で芸能界入りを目指す栞、ロックファンでイギリス留学を夢見るサチ、元ヤンキーで妊娠してしまう矢野、そして、精神を病んで転校する萌絵。物語は、彼女たちと"なにもかもジャストにフィット"する恋人の岸田くんをめぐって展開する。女優にして映画監督・脚本家そして小説家。多彩な貌を持つ俊英が女子高校生の世界を鮮烈に描いた青春小説+恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 感覚的で、嘘のない、青少年向け小説。

    なーんだ、こういう青少年小説がちゃんと日本にもあったのじゃない、と思った。

    ただ、全体的にみんなちょっと不良な感じが否めない。
    みんなを取り巻く状況はなんだかちょっと嘘くさい。

    でも、なんとなく、主人公が感じている物事って嘘じゃない気がするんだよなぁ…。

    なんかちょっと変な感じで、不思議な小説だった。

  • 主人公は世界にアンテナをはっていて、
    そのアンテナにかかったものをうまく変換している気がした。
    それは、学生時代、私が持っていなかった感覚。
    でももしかしたら、忘れてるだけかもしれない。
    何かを警戒し、押し殺し、
    何かをきっかけに、少しずつ解放していく感覚。
    そして、解放されるのを感じとる感覚。

    新鮮な気持ちで読みました。
    そして不思議と、今の自分に対して、
    不安を覚えました。
    なんだろうね、安定してることに対する不安、なのかもしれない。

    世界の始まり、今からでも見れるかな。

  • ぼちぼちかな?
    主人公の、周りの人物の良いところ・悪いところをようくみていて、それでいて好きになれるところが素敵。

  • 毎回こういう感じの本を読むとき、どういう気持ちになればいいのか分からない。
    リアルで、痛々しくて、かわいそうで、大袈裟に思えて、その展開はどうなの?とか。「こういう感じ」っていうのは、そういう感じ。

    個人的に、裕子と矢野と栞の区別が全くつかなかった。あと、避妊無しが愛とは考えられんなんかそことかダメだった。
    私とは相性がよろしくない。

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著者プロフィール

1973年東京生まれ。女優、映画監督、脚本家、作家。多摩美術大学在学中の97年、斎藤久志監督の映画「フレンチドレッシング」で女優デビュー(毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞)。その後、「大いなる幻影」(監督:黒沢清)、「BULLET BALLET」(監督:塚本晋也)、「金髪の草原」(監督:犬童一心)「さゞなみ」(監督:長尾直樹)「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」(監督:古厩智之)などに出演。その他の出演映画に「いたいふたり」「透光の樹」「血と骨」「それでもボクはやってない」「Sweet Rain 死神の精度」「ゲゲゲの女房」などがある。2006年「三年身籠る」で長篇映画監督・脚本家デビュー(高崎映画祭・若手監督グランプリ受賞)。映画の進行と同時に、同名の長篇小説を書き下ろし、小説家デビューも果たす。

「2018年 『彼女たちがやったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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