- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086881
作品紹介・あらすじ
「恋人と手をつないで眠りながら、十六歳をむかえた夜。わたしは、世界の終わりの夢をみた」-"わたし=秋子"が所属するグループには五人の女友だちがいる。仕切り屋で優等生の裕子、美人で芸能界入りを目指す栞、ロックファンでイギリス留学を夢見るサチ、元ヤンキーで妊娠してしまう矢野、そして、精神を病んで転校する萌絵。物語は、彼女たちと"なにもかもジャストにフィット"する恋人の岸田くんをめぐって展開する。女優にして映画監督・脚本家そして小説家。多彩な貌を持つ俊英が女子高校生の世界を鮮烈に描いた青春小説+恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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感覚的で、嘘のない、青少年向け小説。
なーんだ、こういう青少年小説がちゃんと日本にもあったのじゃない、と思った。
ただ、全体的にみんなちょっと不良な感じが否めない。
みんなを取り巻く状況はなんだかちょっと嘘くさい。
でも、なんとなく、主人公が感じている物事って嘘じゃない気がするんだよなぁ…。
なんかちょっと変な感じで、不思議な小説だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公は世界にアンテナをはっていて、
そのアンテナにかかったものをうまく変換している気がした。
それは、学生時代、私が持っていなかった感覚。
でももしかしたら、忘れてるだけかもしれない。
何かを警戒し、押し殺し、
何かをきっかけに、少しずつ解放していく感覚。
そして、解放されるのを感じとる感覚。
新鮮な気持ちで読みました。
そして不思議と、今の自分に対して、
不安を覚えました。
なんだろうね、安定してることに対する不安、なのかもしれない。
世界の始まり、今からでも見れるかな。 -
ぼちぼちかな?
主人公の、周りの人物の良いところ・悪いところをようくみていて、それでいて好きになれるところが素敵。 -
毎回こういう感じの本を読むとき、どういう気持ちになればいいのか分からない。
リアルで、痛々しくて、かわいそうで、大袈裟に思えて、その展開はどうなの?とか。「こういう感じ」っていうのは、そういう感じ。
個人的に、裕子と矢野と栞の区別が全くつかなかった。あと、避妊無しが愛とは考えられんなんかそことかダメだった。
私とは相性がよろしくない。