左京区七夕通東入ル (小学館文庫 た 21-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1496
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087093

感想・レビュー・書評

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  • 爽やかで甘酸っぱい。なかなか2人の距離が縮まらないのがいい。そして理系男子のダサいけど学問を極めているかっこよさが素敵です。

  • 出てくるものが懐かしすぎるので、☆一つオマケね。小説としてはどうかなあ。あまりに「こぎれい」な感じで、読んでる間は心地いいけど、残るものがないような。そういう読み心地を求めて本を開くなら、これはよくできている。

    文学部生が持つ、理系への微妙な気持ち(ダサいと思うけど専門バカぶりがちょっとうらやましい)とかは、さすがにうまくとらえられてるなあと思う。たった四年で、京都の大学というある種の「別世界」を出て行かなければならない寂しさも。ここは共感する人も多いだろうな。

    しかしまあ、京大の女子学生が「フツーの女の子」としてヒロインになるとはねえ。隔世の感があります。

  • 淡い恋物語。

    文学部の花は、スタイリッシュで活発な女の子。友人のアリサから紹介された、数学科のたっくんに惹かれます。でも数学に夢中の彼は、どこかつかみどころがなく…

    彼の寮で一緒に暮らす、愉快な仲間たち。アリスと恋人の修治。花のいつもそばにいる剛。
    そんな仲間と一緒に、花は大学4年生の最後の1年、たっくんとの恋をゆっくり育みながら、過ごすのでした。

  • 意外に知的で爽やかで面白かった

  • [ 内容 ]
    「たっくんて呼んでいい?」
    京都での学生生活も四年目を迎えた七夕の夜、わたしはたっくんと出会った。
    文学部のわたしにとって、理学部数学科のたっくんは謎に満ちていて、彼が暮らす学生寮の友人たちもどこかキテレツな理系男子ばかり。
    ゆかいな彼らに囲まれて送るキャンパスライフは不可思議でにぎやかだけれど、たっくんとの距離はなかなか縮まらない。
    やがてたっくんを夢中にさせている恋敵がわたしの前に現れ―。
    かけがえのない学生時代と仲間たち、ゆるやかに育まれる等身大の恋。
    甘酸っぱい恋の記憶を呼びさます、たまらなくキュートな青春恋愛長編。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • この本はジャケット買いというより、「題名買い」です。 「七夕通東入ル」って呪文みたい。内容は女子大生、花ちゃんと、同じ京都の大学に通うたっくんこと龍彦のスロースタートな京都での恋愛風景。数学のことになると寝食も忘れてしまうほど数学好きな、たっくんの心になかなか入り込めない花ちゃんが痛々しいけどかわいらしい。京都の地図を見ながらこの本を読んだけど、なかなか京都の地理についていけなくて、「この本は京都で読むともっとステキな物語になるんだろうな」と思いました。

  • 思ったよりも京都感は強くない。
    京の街よりも、そこで学生時代を過ごした人たちの青春がさらりと描かれている。

    恋すらも淡くはかなげで、花とたっくんがこれからどんな愛を育んでゆくのかすら思い描けない。まるで京都での暮らしや出来事は、京都という夢の中で完結してしまうかのように。

    私が知る、出町柳周辺のいかにも色濃い風情ではないところに、逆に好感を持った。
    物語自体は京都でなくてもよいのだと思う。でも京都大学出身の瀧羽麻子さんが書くからこそ、そこはかとなく京都を匂わせてくれている。その奥ゆかしさが、古風で好き。

    理系の男子、ありのままでした。大学の友人たちを思い出してしまった。

  • 京都いいね〜

  • しかし、奴ら飲み通しだなぁ、男三人・女子一人の四人組。珍・奇な彼との確実に一歩一歩進む花ちゃんの恋は、とにかく可愛い。京都の風情も楽しめるし…!。結構、純でブルーベリーな青春モノ、、年甲斐もなく読んでしまった♪。

  • 主人公の女の子が自分に似ていて、びっくりした

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。
著書に『ふたり姉妹』(祥伝社文庫)のほか、『ありえないほどうるさいオルゴール店』『女神のサラダ』『もどかしいほど静かなオルゴール店』『博士の長靴』『ひこぼしをみあげて』など多数。

「2023年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀧羽麻子の作品

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