- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094511727
作品紹介・あらすじ
ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき…。『ドラグネット・ミラージュ』が大幅改稿で完全復活。痛快無比のポリスアクション。
感想・レビュー・書評
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異世界と地球の狭間の都市サンテレサが舞台ながら、内容は刑事のバディものだねえ。渋い敏腕刑事ケイ・マトバと異世界の貴族の美少女ティラナ・エクセディリカが反発し合いながら捜査を進めていき、だんだんとバディのかたちをとっていく過程が面白い。帯にあるような「二つの世界、二つの正義」というような大げさな身振りはなく、すらりと読める。もちろん、異世界の理屈を生かしてはいる。
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SFとハードボイルドを合わせたような作品で、設定自体はそこまで目新しくないもののしっかりと練り込まれていて作品に没頭できる。自分の好きな刑事ものでバディものということもあるが、二人の関係の変化や事件の真相など抑えるべきところがしっかり押さえてあって楽しく読めた。
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異世界と接続された地の刑事もの
ここがすごいというところはないが
エンタメとして構成文章とも隙のないつくり
ヒロインのライトノベル向けキャラクタ造形もなるほどな感じ -
異世界と通じてしまった都市で、あちらの貴族と
こちらの刑事が一緒になって妖精を探す。
アメリカ刑事ドラマっぽかったです。
あとがきでもそんな状態で書かれていて
うっかり信じそうになったほど(笑)
相棒が死んで、相反する二人が一緒に行動して
信頼関係のようなものを築いて、そして、という流れ。
ひとつのドラマを最終回まで見た気分でした。 -
洋画刑事物×SF異世界物。このB級感あふれる設定だけで既にあらゆるものに勝っています。少なくとも1巻ではお約束な感じでストーリーが進行するので、ストーリーを気にせず雰囲気だけに没頭して楽しめます。
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コーヒーブレイク本。
アメリカで放映されていた連続ドラマシリーズのノベライズ”DRAGNET MIRAGE”の翻訳と云うフィクションで執筆されたSFポリスノベル(2009/11/23発行、648E)。
本書は、2006年に他社で出版した「ドラグネットミラージュ」を大幅に加筆修正したハードボイル風のアメリカン・ポリス・ストーリー作品とのこと。 本作はセリフの大半が英訳文のような表現で、海外ドラマを思い起こさせるような台詞回しがされており、海外のドラマや洋画など良くご覧になる方には堪らない先品だと思います。
イラストレーター村田蓮爾によるイラストも作品にマッチしており、全てにおいて満足の好く作品でした。 -
このページをめくったときのあの、OP演出のようなタイトル。ワクワク感。
この異界と現世が入り混じる超常都市(皆まで言うな)であの凸凹コンビが相棒になっていく過程。いがみあいからの信頼。
うわあーもおーッ、実に小気味よいッ!
刑事モノとして王道だけど、取り扱うのは主に魔法・呪術・超常絡みの事件、向かうは中年敏腕刑事と肉弾系異世界ロリ美少女っていうこのラノベでしかやれなそうな設定。あーーー全てがツボ。
海外刑事ドラマって言ったら想像するのはこれだよっていう、これぞまさにな米都市の雰囲気と、泥臭くてでもクサすぎないいかにもなガンアクション、綺麗すぎない故に混ぜても違和感の無いファンタジー、この調和と流れるような展開はもう流石としか言いようがないです。はあーーー続きも読みます! -
鋼鉄都市のRダニールが異世界の美少女剣士にすげ変わったような作品。そつなく面白い。若干誤字が気になったくらい。
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くっそ あとがき、騙された。面白かった。刑事ドラマっぽい面も異世界ファンタジーらしさも好き。
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血と硝煙とファンタジー。
一話として完璧。
相棒という関係のボーイミツガール要素にハードボイルドさ。
完全に好みど真ん中。
なによりこに流れるような文体とオチのある巻末。
続きが楽しみ。 -
うおおおああ!こういうの待ってた!こういうバディアクション待ってた!!やっぱり相棒モノは最初のギスギスがたまらんというか、たまらん。刑事+魔女とかどう考えても俺ホイホイ。惜しむらくは一人称が刑事なので魔法がなんやわからんで説明されちゃうとこかな…
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虐殺器官の時に感じたような、上質な世界観と文才。恐ろしいほどに引き込まれる、華麗な日本語。
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刑事ドラマ+魔法と美少女、という感じかな。乾いた文体で雰囲気もよく、魔法的なものが存在しつつもファンタジーにならず、あくまで刑事もの(コンビもの)になっている。
魔法のが存在する不思議な世界がある、という背景については、設定が緻密に作られているわけでもないし、驚くような世界観というわけでもない。でも、言語などや風習などのディテールがしっかりしているので、違和感なく読める。ベテラン作家ならではのうまさだなぁ。
全体的に読みやすくて楽しいのだが、一方でどうしてもインパクトが足りないというか、大きく惹きつけるものがないのも事実。続きの巻を読むかと言われると、まぁ時間があればかなぁ、という感じかかも。 -
2009年12月当時の日記転載
今月4冊目、「COP CRAFT」読了です。
やべえ、超面白かったww
ガガガ文庫でリニューアルされた賀東招二作品です。
元の「ドラグネット・ミラージュ」はまったく知らなかったのですが、これ面白いですねえ…
序盤のセリフからして海外アクション映画の臭いがプンプンする感じでw展開も王道でお約束を外さないというかww
ネタばれは中盤から読めたけどそこがいい!w
逆にあとがきは完全に騙されて吹きましたが…www
世界観もとあるマイミクの言葉を借りれば「ロマンの広がりを感じる」しw会話のテンポや内容も海外映画をオマージュしてるとはいえ、そこが面白いw
終始ワクワクしながら読めました。
いやー、続編が楽しみだwww -
サブタイトルに『Dragnet Mirage Reloaded』とあるように、作者が以前に書いて半端な『ドラグネットミラージュ』という作品のリメイクだそうです。
魔法(ミルディ)や妖精(フィエル)が存在し、科学技術が未発達な異世界『レト・セマーニ(現地語で"人間の土地"の意)』と繋がった地球。
二つの世界の交流地点カリアエナ島サン・テレサ市で、減らない犯罪に立ち向かう刑事ケイ・マトバ(的場圭)と、妖精誘拐事件解決のためにセマーニから派遣されてきた騎士ティラナ・エクゼティリカのデコボココンビが繰り広げるアメリカドラマ風刑事物。
最初は文化の違い等からお互いに不信感を露わにしていた二人が、しだいに歩み寄っていきます。
面白かった。
けど最後のオチがあまりにもお約束過ぎるw -
美少女とおっさんのデコボコ相棒物。最初は仲が悪いのもお約束。面白かったです。
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実はこの本、読むつもりもなく買った物である。
Amazonがしつこくオススメしてくるので買ったのだ。
その証拠に、ずっと積ん読本と化していた。
おまけに私は賀東招二さんの小説とは相性が悪い。扱いも悪い。
あの『フルメタル・パニック!』シリーズを一気買いしたが読めずにそのまま売り払ったぐらいの外道ぶりである。
しかし、この作品は面白かった。一気読みした。
「なんか中途半端に時間余ったし本読むか」と今日の夕方に読み始めたら、夜には読み終わっていたというスピーディーさである(ライトノベル万歳)。
物語を簡単に説明すると。
異世界とつながる超空間ゲートが出現して15年。そのゲートの向こうは妖精や魔物の棲む『レト・セマーニ』と呼ばれる土地だった。
2つの文化が入り交じった都市・サンテレサ市で、『妖精』が密売されるという事件のオトリ捜査を行っていた刑事ケイ・マトバは、失敗から救出するはずの妖精を持ち逃げされてしまう。
その妖精を救うべくレト・セマーニの大国ファルバーニ王国から派遣されてきた騎士ティラナ・エグゼティリカと共に共同捜査を行っていくが……。
というもの。
最初は道徳観や文化の違いから食い違っていた二人が次第に協調していき、犯人をとっ捕まえるポリスアクションだ。
目新しさはあまりないかもしれない。
だが、ファルバーニ語にはpの子音がないので「ポリス」を「ボリス」と発音したり、異世界の風習なんかも少々紹介されてるところはとても良かった。特に内燃機関のないレト・セマーニからやってきたティラナが自動車を怖がるところは良かった。
架空言語もたくさん出てくるので、辞典を作ってもいいかもしれない(そこまで作り込まれていればだが)。個人的には、その架空言語による小さなオチをラストに用意していてくれればもっと楽しめたのだが、この作品はそういった点に重きを置いている訳ではないようなので、問題なしとしておこう。
単純明快なアクション物だったので、続きに期待して続刊も買うことにする。
ちなみにイラストは村田蓮爾さんである。
いつも安倍吉俊さんのイラストを見せると「ああ、村田蓮爾……」と言う友人がいるが、全く似ていないと言っておく。 -
既刊3冊を一気読みしたけど、これは面白い!
さすがは賀東招二、ラノベと呼ぶには勿体ない文章力。
村田蓮爾氏のイラストもたくさん見れて幸せ。
導入編の本巻は舞台説明・キャラ紹介がメインだけど、ハードボイルド刑事・マトバと異界から来た美少女剣士・ティラナの凸凹コンビをすぐに好きになった。 -
あとがき読んでわかったけど、この小説は元はアメリカのドラマらしい。それで納得しました。
実に定番なダンディなおっさんと、かわいいくて世間知らずの女の子の活躍する物語。
あまりに定番な物語設定にとても安心感を感じつつ、そこそこ楽しめた。暇つぶしにはいい本ですw -
最近の萌え系ラノベ(勿論そういうのも好きです)に慣れた身としては新鮮。
本気で海外ドラマのノベライズかと思っちゃいました。
まだ1巻目を読んだだけですが続きがたのしみ~ -
海外刑事ドラマのノリ。さらに魔法などファンタジー要素有り。なので両方好きな人にオススメ!さっくり読めるし。私は村田蓮爾さんの絵に惹かれて買いましたが当たりでした。賀東招二さんも有名なんで。
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キャラからストーリーから世界観まで、とにかく濃ゆいポリスアクションもの。ボーイミーツガールならぬダンディミーツガールで、ハードボイルドなのに、なぜが萌えも抑えているというハイブリッドラノベ。魔法もあるよ!…お腹いっぱいです。
あとがきにある通り、アメリカドラマのノベライズの体で、確かにストーリー展開はそれに近いです。が、"入念な調査の結果"というヒロインが合うかどうか好みは分かれるかもしれません。この巻でだいぶお腹いっぱいですが、続きも楽しみです。 -
洋ドラはいいよね。
お腹膨れたおじさん類もでてるし。 -
ハードボイルド刑事異世界ファンタジー。セリフの節々からB級アメリカン臭がただよってきます。