教育格差の真実‾どこへ行くニッポン社会‾ (小学館101新書)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250059

感想・レビュー・書評

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  •  尾木ママと森永卓郎の二人が現在の日本の社会、教育の問題点について語る。
     
     教育格差の問題というより、日本社会全体の格差の問題とそれを固定化してしまう現在の教育の問題について語られる。
     非常に反体制的な発言ばかりで驚くが、お茶の間でよく見る二人がここまで語らなければならないところに現在の日本の危機がよく現れていると思う。

  • サラッと読む程度かな。

  • 森永; おバカな学者たちが、少子化対策として保育所の支援をしろとか・・・現実に、30歳代前半の男性の非婚率は50%を超えているんですよ。
    尾木: 中学や高校の現場の教師を長年やってきた私の経験から言うと、今の大学一年生の精神的な発達程度はちょうど中学3年と言う感じですね。
    森永:年収200万円台の人が1000万人を超えたのは21年ぶりですよ。その一方で、働かずに暮らせる人が、どんどん増えているんですよ、我々は豊かで、暮らしやすい社会を目指したんではなかったんですかね。

  • 実際に保護者として学校に関わっているからこそ、単純な煽りには読めないのが空恐ろしかった。

  • 2008/10
    お馴染みの経済学者と教育評論家による、現在の格差社会と教育改革についての対談。お互いの立ち位置がはっきり出た内容になっており、多くの意見のひとつと割り切って読めば、そこそこ参考になるかもしれない部分もある。

  • (2008/10/2読了)「関心・意欲・態度」を点数化されて、テストの点よりそっちが重視される評価の仕方って何かおかしい、と思ってますが、教育現場の実感としてもやはりそういう評価のされ方になった時期の学生から”先生の前ではやたら態度がいい”状態に変化したそうで。できてもできなくても、問題が解けても解けなくても意欲を見せる(フリ)さえすればいい、なんてのは教育として間違ってると思う。この教育改悪は、そのように従順にされた低賃金労働力が欲しいという財界の陰謀、という解説もこの界隈ではよく聞きますな。

著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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