明治人の姿 (小学館101新書 27)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250271

感想・レビュー・書評

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  • いい本です。女性観・結婚観が変わります。一読の価値あり。
    明治時代に武家の娘さんが、英文で書きヒットした「サムライの娘」を紹介しながら、明治時代の女性の立場、役割を紹介していく。明治の奥さんは男尊女卑ではなく充分な権限が与えられていた。武士の嫁としての矜持を持ち合わせている必要があった。嫁として武士の家に嫁いできたら、一家の幸せを担うのは嫁の器量、という覚悟があった。

  • [ 内容 ]
    激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。
    戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。
    その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。
    武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 武家の教育―厳しい躾が人を育てる
    第2章 武士の妻―主人を支え家族を守る
    第3章 女性の恋愛観―家の結婚は個人を超える人生の大事
    第4章 新時代への戸惑い―江戸から明治への揺らぎ
    第5章 日本人の死生観―ご先祖様の供養は生涯のつとめ
    第6章 男の子育て―子供への父親の無私の愛
    第7章 記憶の継承―家族の看取りで完結する日本人の一生

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    [ 参考となる書評 ]

  • 明治の日本人の気概、矜持を示した本。
    武士の娘として、明治時代にアメリカに嫁いだ事で日米の差を知り、両方のよいところを謙虚に取り入れ、日本人の誇りを失うどころかはっきり意識するようになった人。
    えつこの母と娘の会話で、「身体は神様から預かっているもの、死んだら返すので大事に扱わないといけない」「だから顔を洗ったり身体を奇麗にするのですね」
    という会話が印象に残った。

  • 杉本エツ子の「武士の娘」を読んで、知る日本人の女性の凛々しい生き方。誇らしくもあり、すばらしい。

  • 明治の人は偉かった

  • すばらしいです(* ̄∇ ̄*)
    私の内面から美しい日本女性になりたいと改めて思いました。
    そのためにも日々鍛錬ですね(o^∇^o)

  • 長岡藩城代家老の家に生まれた杉本鉞子(えつこ)の自伝を核に明治人の生き方を描く。
    参考★「武士の娘」(杉本鉞子著、大岩美代訳、ちくま文庫)「ある明治人の記録」(石光真人、中公新書)「城下の人」(石光真人、中公文庫)

  • 明治時代こそ日本人が一番美しく、逞しかった時代だと思う。
    祖父と祖母が明治時代末期の生まれだったが、二人とも質実剛健かつ知性溢れるくらい優秀だった。もう一人の祖母大正時代生まれで、こちらも相当に知的で優秀。当時の日本にはパワーがあったのだろう。それを上手い形で引き継ぐことができれば日本はもっとよくなるはずだ。同じDNAが流れているのだから。

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著者プロフィール

ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『日本の危機』(新潮文庫)を軸とする言論活動で菊池寛賞を受賞。2007年に国家基本問題研究所(国基研)を設立し理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、正論大賞を受賞した。著書に『何があっても大丈夫』『日本の覚悟』『日本の試練』『日本の決断』『日本の敵』『日本の未来』『一刀両断』『問答無用』『言語道断』(新潮社)『論戦』シリーズ(ダイヤモンド社)『親中派の嘘』『赤い日本』(産経新聞出版)などがある。

「2022年 『わが国に迫る地政学的危機 憲法を今すぐ改正せよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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