日の丸家電の命運 パナソニック、ソニー、シャープは再生するか (小学館101新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251544

作品紹介・あらすじ

日本における大手総合電機メーカーは8社。うち、家電メーカーといわれるパナソニック、ソニー、シャープはかつてない危機に見舞われて、もがき続けている。かつては世界を席巻していた各社がどうしてこんな状況に陥ってしまったのか。日本経済に大きな影響力を持つ日の丸家電はもう一度、輝きを取り戻すのか、それともこのまま沈むのか。経済分析の第一人者である著者が復活への"処方箋"を示す。

感想・レビュー・書評

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  • この本が書かれた2年前と状況は変わってるけど、全体像理解に役立つ。ただ、後付では何でも言えるよね、という感は否めない。

  • 後知恵で家電メーカーの経営判断を徹底的にこきおろした気味の悪い本。やけに重電メーカーを褒めそやしているが、業界構造を一顧だにしないのはどうなのか?仮にPanasonicが原子力発電事業を持っていたら経営判断は変わっていただろう。デジタル家電しか戦う土俵がないからそうしたまでであり、その業界だからこその競争状況や利益水準なのだ。
    このおっさんが当時SONYやSHARPの社長であっても、絶対にうまくいかなかったと思う。
    第8章の処方箋もありきたりで、SONYがHDカンパニーになったところで何も変わるまい。
    ただ一つだけ賛同するのは、会社の業績は経営者次第、ということ。

  • 日本を代表するメーカーがどんな道を歩んできたか、整理する意味でわかりやすい。あとから結果論で見ればそうだけど…と読んでいて思う。こういうことを事前にみていかなくてはならないから、経営者は大変である。いいものさえ作れば売れる、という視点が時に私の勤務先にもみられる。外が顧客がどんなかを知らないのは恐ろしい。

  • 後から悪く言うことはいくらでもできる。
    しかも指摘のほとんどはよくあるもの。

  • 「現在、企業が行っているのは「何がつくれるか」の競争ではなく、「売れるものをつくれるかどうか」の競争です」
    8大電機メーカーについて書かれた本。
    肯定も否定も「集中と選択」という言葉で語っており、結果論的な印象を感じた。
    しかし、現在の電機メーカーをさっと理解するには十分である。

  • 松下はマネシタと言われていたが、それだけ他企業よりも良いモノを真似して作れた。
    日本の携帯は最高の機能を搭載していたから、日本でも世界でも売れると思い込んでいた。
    家電系、重電系、情報通信系の3つに電気は分類される。

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著者プロフィール

1953年神奈川県生まれ。76年一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。83年ロンドン大学経営学部大学院(修士)卒業、85年メリル・リンチ社ニューヨーク本社へ出向。帰国後、98年第一勧銀総合研究所金融市場調査部長、内閣府経済動向分析チームメンバー、第一勧銀総研やみずほ総研の主席研究員を経て、03年から信州大学大学院イノベーション・マネジメント・センター特任教授に。05年から同大学経済学部教授。

「2014年 『よくわかる金融政策の見方・読み方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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