夏目アラタの結婚 (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館サービス (2019年11月29日発売)
4.11
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098604845

作品紹介・あらすじ

これは、最も一線を越える「結婚」!!

児童相談所に勤務する夏目アラタは、結婚に夢など抱いていない30代・独身。

彼はある日、担当児童・卓斗から「父を殺した犯人に代わりに会って欲しい」という依頼を受ける。

犯人の名は品川真珠。【品川ピエロ】と呼ばれる有名連続殺人犯だった…!!

【編集担当からのおすすめ情報】
大ヒット作『医龍』、『幽麗塔』『第3のギデオン』の乃木坂太郎が描く次なるテーマは……結婚!!
結婚とは男女の一線を越えることなのか、それとも、結婚の先にこそ一線は存在するのか? 現代に引かれた線を問い直す、新しい漫画の誕生です!!

感想・レビュー・書評

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  • 「このマンガがすごい」より気になったので読んでみた。

    児相勤務の夏目アラタが担当の男の子に頼まれて父親を殺害した犯人に面会に行き、なぜか結婚する羽目になる話。

    表紙の絵とはかけ離れた内容でビックリ。
    重いテーマなのに夏目アラタのキャラがそれを重たいままにしていないのが読みやすいのか。
    品川真珠に翻弄されっぱなし。怖いよ。

  • 児童相談所に勤務する夏目アラタは、結婚に夢など抱いていない30代・独身。
    彼はある日、担当児童・卓斗から「父を殺した犯人に代わりに会って欲しい」という依頼を受ける。
    犯人の名は品川真珠。【品川ピエロ】と呼ばれる有名連続殺人犯だった…!!
    卓斗になりすまして品川真珠と面会し見つかっていない卓斗の父の首のあり方を聞き出そうとするアラタだが、正体を見透かされ咄嗟に禁断のひと言を口にしてしまう!
    「品川真珠、オレと結婚しようぜ!」
    面会室のガラス越しに展開される、相手を信頼させてバラバラ遺体のあり方を聞き出そうとするアラタと相手の心理を読み取り込もうとする真珠のスリリングな心理戦、品川真珠の頭脳明晰で残虐なサイコパスでありながらチャーミングな魅力、次々と現れる新たな謎、異色なサイコサスペンスにぐいぐい惹き込まれる。

  • 「これは、最も一線を越える「結婚」!!
    児童相談所に勤務する夏目アラタは、結婚に夢など抱いていない30代・独身。
    彼はある日、担当児童・卓斗から「父を殺した犯人に代わりに会って欲しい」という依頼を受ける。
    犯人の名は品川真珠。【品川ピエロ】と呼ばれる有名連続殺人犯だった…!!」

    「この作品の根底にあるテーマは”罪をどう捉えるか”だと思います。家庭環境や親との関係など、人との関係性や社会の中で歪んでしまし、どうしようもない状態の中で犯罪を犯してしまう人もいる一概に社会が悪いわけではありませんが、その背景にはいろんなものがある。
    ー主人公の価値観も、殺人犯である真珠の価値観も、弁護士の価値観も、被害者遺族の価値観も、全然違う。どれも理解できる部分もあり、読者は何が正しいのかがわからなくなってきます。ー自分の価値観がどんどん揺さぶられる、そんな漫画!」
    (『東大×マンガ』東大カルペ・ディエム より)

  • Twitterで何度も広告していたので気になり購入。
    サスペンス…なのか?といった感じで、どういった決着をつけるのかわからずドキドキします。

  • 児童相談所に勤める夏目アラタは、担当児童から「自分の代わりに父を殺した死刑囚と会ってほしい」と依頼を受ける。その名は品川真珠、連続殺人鬼の女性だった。面会中、彼女を引き留めるために告げた結婚の意思。ガラス越しの愛と嘘の頭脳戦が始まる。

    狭い面会室を暴れ回る心理描写が素晴らしい。頭脳も倫理感も吹っ切れてる真珠が読んでてゾッとするけど魅力的でもある。ハンニバル・レクターのような感じ。「じゃあ、出るね。」の迫力に気圧された。彼女が言うなら本気で出られそうって思うほど。対するアラタも感情の揺さぶり方が絶妙で、真珠の心の隙間を突いていくのが見事。最初は嘘の結婚で情報を引き出そうとしていたはずが、真珠を守りたいと思い始めてきたのも面白い。

    事件の謎もかなり気になるね。真珠は本当に殺人犯なのか。やってることと知能がちぐはぐな感じがするので、捕まったり死刑になったりしたのはわざとなのかな。なぜピエロの扮装をしたのか、バラバラ死体の一部が無かったり、謎の人物の血痕など、気になることばかり。スリリングな結婚サスペンス。存分に楽しんでいきたい。

  • ネットの広告でよく出てくるから気になってたんだけど、なるほど普通に面白い。
    1巻にして、結構なハイテンションで進んでしまってるから、息切れが心配でもある。

  • 元ヤン公務員に死刑囚の女って、ちょっと直せつ的すぎなのではーと不安だったのですが、やはり地道な、とゆうかその場その場の駆け引きが面白かったです。幽麗塔のようにすこーしずつ謎が解けて深まってく系統のワクワク感が好きです。
    真珠ちゃんの底しれなさが、もっと麗しくかわいくなると嬉しい。
    今のところ一番の美人は冒頭の美少年である。やっぱ歯、歯はこわいです。

  • 幽麗塔といい第三のギデオンといい本作といい、引きと掴みが物凄い。
    最後のページを読み終えた時「ここで切るの!?」「この後どうなるの!?」「早く続き読みたい!!」とジタバタする。
    絵は文句なく美麗、登場人物は美男美女ぞろい。
    主人公の夏目アラタ(30代独身)は児童相談所で働く熱血漢で、子供を虐待する親に掴みかかる正義感の持ち主。そんなちょっと無鉄砲でやさぐれたアラタが、以前関わった子供に頼まれ、服役中の死刑囚と交流を始めるのだが……
    連続殺人鬼のヒロインは昨今珍しくないが、児童相談所の職員と死刑囚の面会からスタートする恋愛サスペンスという設定は斬新。
    そこに「連続殺人鬼の犠牲になった、子供の父親の首をさがす」という目的が加わり、どこまで嘘で真実か分からないヒロインの妖しく美しい魅力と相俟って、ハラハラドキドキのスリルが持続する。
    真珠の言動は二転三転し、アクリルガラス越しに彼女が見せる笑顔と涙がはたして素なのか演技なのかアラタと一緒に翻弄される快感。互いの裏をかこうと機転を駆使する、息詰まる心理劇にのめりこむ。
    主人公のアラタも魅力的。
    児童相談所の職員が主人公となると、どうしても虐待テーマの陰惨な話に繋がりがちだが、本作はエンタメに徹しており、悪ぶっていても基本善人、曲がったことは許さない気持ちいい奴として描かれるので好感が持てる。実際アラタみたいなヤツがいたら問題になりそうだがそこはフィクション、彼のキャラクターのおかげで後味の悪さから救われている。
    ヒロインの真珠も魅力的。過去に虐待されていた事を匂わされているが、アラタとの出会いで変わっていくのか気になる。連続猟奇殺人を犯した罪で収監されているが、今後冤罪というどんでん返しもありえるかもしれず、リーダビリティ高い展開から目がはなせない。
    個人的にはドラマ化してほしい。

  • 大オチに期待

  • すごい楽しみにしてる漫画ですが、真珠が顔以外はそんな怖くないな、と。
    最初は刑務所の外にまで色々手を伸ばしてて何かやらかしそうだったけど、その後は結構ちょろいリアクションが増えた。
    真珠の脆さの方が目につく。
    なんかメンヘラで自暴自棄で生への執着がなくて…。見てて辛いだけだし、もっと頭のキレる殺人鬼感を出してほしいかなーと。
    これからもう一捻り二捻りあったらすごいなぁと思ってます。

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