おやすみカラスまた来てね。 (7) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.09
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本棚登録 : 131
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098613564

作品紹介・あらすじ

淡く優しく甘やかな大人の恋、ついに完結! 『I LOVE HER』『潔く柔く』『あなたのことはそれほど』など各時代を投影した恋愛漫画の名作を紡いできた、いくえみ綾。本作は、札幌のバーを舞台にした大人の恋愛交錯劇--いまだ恋を知らない一葉への想いに気づいてしまった善十。ふたりの恋の行方は…? そして本当の愛情とは…!?きっと優しい気持ちに包まれる、完結の第7集。 【編集担当からのおすすめ情報】 いくえみ綾先生が最終回の原稿を描き上げたときに「まだ終わった気がしない」とおっしゃっていました。主人公たちは確かにすごく身近で、いつでもまた語り合えそうな素敵なキャラクターたちです。読者の皆様のこれからの折々の時間に、あたたかいときをぜひ一緒に過ごしていただけたら幸いです。

感想・レビュー・書評

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  • 十川善十(ソガワゼンジュウ)は、彼女にフラれてふらふらと飲み歩き、とあるオーセンティックなバーにたどり着く。ドアを開くと鳥の羽が舞い、手品かな?とカウンターにつく。ここで、働きたい、と言うと、マスターは、明日の5時に履歴書を持ってきなさいと。翌日、行ってみると、カウンターには女性だけ。店はもうやっていない。マスターは亡くなって今日が初七日だと言う。震え上がる善十は、ふらふらと店を出る。追いかけてきた女性は「父があなたにここに来いと言ったんですよね!?じゃあ店を継いでもらえませんか?」

    山本文緒さんの「無人島のふたり」で文緒さんの日記で楽しみにしていたマンガ。最終巻を読むことなく、文緒さんは旅立った。

    この物語は善十とマスターの娘、一葉の物語。舞台が札幌のすすき野であり、大きな地震が起こってしばらく停電が続いたという話も出てくる。お酒で繋がる人と人。いろんな人がいて、バー以外の時間でも、みんなそれぞれの時間が流れてて。それを癒すためにバーに来る。それを見守る。

    最終巻がこれまた、とても良くて。

    ニコニコしながら読んでて、すごく幸せな気持ちになった。とたんにぶわっと涙が出てきた。

    こんないい、ステキな物語の最後を
    文緒さんは読んでないのか

    マンガは最高に幸せな場面だったから、嬉し泣きのつもりで涙が出てきたと思ってたけど、そこからたかぶる気持ちが抑えられなくて自分がびっくりした。

    マンガも小説も、物語が気持ちをぐーーーっと動かす。年明け早々文緒さんのおかげてすごくいい物語に出会えた。

  • 流石の愛すべきいくえみ綾作品。
    最近の中でもかなりヒットな方。
    読んでて優しい気持ちになれる。
    出てくる人全員一癖二癖あるのに、
    みんな好きになるところは流石だ。
    唐突な新キャラも自然に馴染み、和む。
    畳み掛けるような話の流れでも、和む。
    本当凄いな衰えないいくえみ節に拍手。

  • よかったー、この漫画。
    いくえみ綾さんの作品の中でも好きな作品。
    ほのぼのというか、何気ない日常だけれどもなんだか素敵です。
    九重さんがとにかく素敵。かわいらしい。
    25歳でこんなに落ち着いた対応ができるとか見習わなければ!と思います。
    中には危うい人もいたけれど、登場する人達が良き人ばかり。
    私もバーに行ってみたいです。

  • 無職の元バーテンが、たまたま入ったバーでオーナーの幽霊に出会って彼の娘と店を継ぐことになった話第7巻にして完結編。結局収まるところに収まった感。ほんわかした。

  • あー終わっちゃったー。ほっこりしっくりの二人に落ち着いた。大人になってからの出会いっておもしろいなあ。一葉ってこんなに綺麗だったっけ?美しさにハッとした。うん、いい物語だった。

  • まさかそうくるとは。いや、そうなってみればしっくりといった感か。汐さんのアドバイスをど直球で受け止めた善十のひと言が、二人の関係性をガラリと変えて。変わらないためには変わり続かなければ、お店も人もと思いつつのフィナーレ。

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著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

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