日出る国の工場 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.44
  • (54)
  • (104)
  • (233)
  • (22)
  • (4)
本棚登録 : 1200
感想 : 80
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001371

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大人の社会科見学

    小岩井農場は工場
    牛は経済動物

    CDは決してクレープのようにはつくりません

  • 村上さんと安西さんが工場見学に行ったレポート。「へぇ!」って思うところいっぱいあるし、純粋におもしろい。

  • さすが、比喩がすばらしいです。
    卑猥なものがおもしろい。

  • 久々に工場見学に行きたくなった

  • 「しかし僕があらためて言うのもナンだけれど、日本人というのは、本当に愛しいくらいよく働く人種ですね。よく働くし、仕事そのものの中に楽しみや哲学や誇りや慰めを見出そうと努めている。それが正しいことなのかどうかは僕にはもちろんわからないし、それが今後どう変わっていくのかもわからない。でも、それはともかくとして、僕がこうして原稿を書いている今も日本中の工場で無数の人々が体を動かし、いろんなものを作りつづけているのだと思うと、僕の心はなんとなく慰められ、勇気づけられるのである。」

    村上さんによる、取材エッセイ!
    いくつかの工場をまわって取材してまとめているのだけれど、春樹ならではのまとめ方がほんっとうに笑える!!
    ギャグ、といいますか駄洒落なんても使っちゃったりして。。
    『1Q84』とか書いてる場合じゃないよ!!(笑)
    すごく、すごく面白かったのです。

    今更なのだけれど、改めて文章を書くのが上手い人だなぁとつくづく。
    工場取材という地味なテーマでまったく飽きさせないんだもん。
    素晴らしい。

    そして、上記でも引用したこの一文。
    私も物凄く同感で、そうだ、その通りだ!!と強く思ったのです。
    私が今こうやって、パソコンに向かっている間でもいっぱい働いている人がいるんだなーと思うと、本当に不思議な気分になっている。
    この「不思議」さの一側面を春樹が解読してくれた気になってます。
    『地球のはぐれ方』読まなければ!!

    【9/30読了・初読・知人蔵書】

  • 080509(s 080526)
    090811(a 090920)
    101205(a)

  • ホントおもしろい!

    最近は工場見学はよくテレビでもネタになってるけど
    80年代に書かれているわりには
    訪れてる場所が今でもおもしろい未知のフィールド。

    20年以上経ってる今でも、そんなふうに新鮮な話もあるし
    (人体模型、玉姫殿、かつら)
    作業の効率とかの向上はあっても基本は人間の営みで
    今も変わっていないような話も。
    (小岩井牧場、消しゴム)

    ぱっと手に取って、まさか村上さんがギャルソンのことについて
    触れてる文章があるなんて!という気持ちで買った本だったけど
    80年代の、まだパリでのコレクションを始めたときの
    貴重な記述があって興味深かったです。
    でもギャルソン部分以外も(というか以外のほうがわたしは)
    すごく楽しく読みました。

    水丸さんの絵のせいで、
    村上さんの像が丸顔少年になっているわたしの脳内。

  • いくつになっても、工場見学って楽しそう。
    人体模型工場に一番行ってみたい。

  • 村上春樹の本は私的にはずれが全くない・・・!基本小説以外はあまり読まないのにすごく楽しんだ。村上先生はかわいい。安西水丸さんのゆるゆるした挿絵もとても面白く見れました。一番好きな章はかつらの工場のところ。ねじまき鳥クロニクルで笹原メイちゃんが勤めていた工場・・・!?次に人体模型。すごく工場っぽくて。それから、コムデギャルソンお洋服ほしくなりました。水丸さんと村上先生が連れ立って工場見学・・・微笑ましい・・・!たまに垣間見える二人の会話にすごいウキウキしました。
    あと牛は意外と凄絶ですね。

  • む−5−7

全80件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×