もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

  • 新潮社 (2002年10月30日発売)
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本 ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784101001517

感想・レビュー・書評

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  • 村上さんのスコットランドとアイルランドの旅行記。テーマはウイスキー。シングルモルトが何ぞやって事もわからない私でも楽しめた。お酒ってウイスキーでもワインでも日本酒でも作っている人の感性だったりがすごく味に影響する不思議さと複雑さがまた魅力なんだろうな。あまり強くはないので、ウイスキーは専らハイボール。本の内容からすると邪道かもですが、ハイボール片手にゆっくり読みたい一冊だった。写真も素敵だった。ゆっくり旅したいなあ。

  • アイラ島だけじゃなく、スペイサイドやスカイ島にも行ってみたい。
    いやいや、暫くBarにも行けてない。

    シングルモルトは素晴らしいけど、ブレンデッドウィスキーにも美味しいものが有るんだけどな。
    たとえば、ラベルに雷鳥が描かれているものとか、私は好きです。
    ここ最近(十年以上ですが)の「アイラモルトこそがシングルモルトだ。」や、「シングルモルトこそがスコッチウィスキーだ。」みたいなのは少しイヤですね。

    月並みですが、生きてるうちに行けるといいなあと思いました。

  • 村上春樹さんの小説はあまり好きではない。多くの人から支持される理由を知りたくて、20冊以上読んだみたいだが、正直まだわからない。

    だけど村上春樹さんが書くエッセイ「走ることについて」や「アンダーグラウンド」のようなインタビューをまとめたものは好きだ。

    静かに物事を見つめて感じたことをわかりやすいイメージで紡いでいく、そんな感じ。

    この作品もそう。

    ウイスキーを味わうことをテーマにスコットランドとアイルランドを訪ねた紀行文。

    まったくお酒を飲めない私でもウイスキーを飲みにスコットランドを旅したくなった。参りました。

    • hibuさん
      松子さんこんにちは。

      そうなんです。いつのまにかですね〜。
      決して嫌いでもないのですが、根が明るい分、ハッピーエンドや痛快ものや感動ものが...
      松子さんこんにちは。

      そうなんです。いつのまにかですね〜。
      決して嫌いでもないのですが、根が明るい分、ハッピーエンドや痛快ものや感動ものが好きなんです。

      僕のバイブルは「夢をかなえるゾウ」や「神様のカルテ」でございます^_^

      お酒まったく飲めません(−_−;)

      夢は酒屋の棚の左上から順番に飲むことです♪
      2022/10/04
    • 松子さん
      hibuさん、私も同じくハッピーエンド痛快感動もの好きです♪ 読み終わった後の多幸感、大好きです。

      夢をかなえるゾウ、神様のカルテ、
      hi...
      hibuさん、私も同じくハッピーエンド痛快感動もの好きです♪ 読み終わった後の多幸感、大好きです。

      夢をかなえるゾウ、神様のカルテ、
      hibuさんのバイブル本とメモして記録しました
      積読ばかりですが、いつか必ず!(^^)

      あっ、私の夢は1日で3冊ぐらい速読できるようになる事です(*´∀`*)夢だわ〜
      2022/10/04
    • hibuさん
      松子さん

      その夢最高っす。
      その能力欲しいですね♪
      松子さん

      その夢最高っす。
      その能力欲しいですね♪
      2022/10/04
  • 僕は村上春樹のいい読者ではない。何年ぶりだろうか村上春樹の力みのない軽やかで、それでいて含蓄も感じられる文章にふれたのは。

    おそらくウイスキーを飲むようになってなければこの本は手にとってなかったでしょう。休日の午後をラフロイグ10年をお供に、この素敵な小品を奥様撮影のこれまた綺麗な写真も含めて楽しみ、至福の時間を心ゆくまで堪能しました。

    ラフロイグが現代的なコンピュータ管理の工場で醸造されているのを本書で知り少し残念でしたが、ちょうど手元にあるアイラのシングルモルトがこれしかなかったのでお供にしました。でも本当に十分美味しかったです。

    「うまい酒は旅をしない」この言葉は知りませんでした。要は醸された現地で飲む酒が一番美味しいという事なので、いつかはアイラ島と本書ではふれられていないがアラン島を訪れてみたいと思いました。

    星はウイスキーの味も足されてます笑

  • 久しぶりの村上春樹。アル中だった人が、何かの間違いで酒を一口飲むとたちまちアル中に戻ると言う話を聞いたことがあるけど、お酒と同じように中毒性のある村上さんの文章を堪能……というにはあまりにも短いエッセイなので、星ひとつ減じました。これは内容というよりもっと読ませてよ〜という長さに対する抗議です(笑)。

  • ウィスキーを飲む前、それはハリーポッターに出てくるはちみつ酒のようなものだろうと思っていました。甘い香りがして芳醇な飲み物なのだろうと。
    実際飲んでみると苦手な麦茶に近しい香り(原料が麦ですもんね)で、イメージと違った。それでも、美しい琥珀色や様々な銘柄、ウィスキーが持つ魅力的な雰囲気を諦めきれず、飲むのをやめられません。
    はちみつのような香りとほのかな甘みがあって、とろみさえ感じるような琥珀色のお酒はどこかにないかな。死ぬまでに出会えたらいいな。

  • 村上春樹はエッセイや紀行文がいいぜ!というのを言われたりそこここで見かけたので、読むぜ!の気持ちで手に取った。

    大変良いものでした。
    びっくりした。思っていたよりもずっと良い。
    私はウイスキーには全く明るくないし飲んだことがあるものもボウモアくらいで、本の中で表現されるような味の雰囲気や表情を理解することはできないわけだが、この饒舌さは実に楽しい。好きなものを言葉を尽くして語る様子は気分があかるくなるね。
    注釈の8割が本筋にはちょっと関係ないけれどどうしても言っておきたい事って感じの内容で、そこも良かった。

  • エッセイも良いね。思えばウイスキーなんて殆ど呑まずに過ごしてきたし強い酒は身体が受け付けなくなったけど、ティースプーンひと舐めくらいなら呑んでみたくなった。(笑)写真も良いね。旅がしたくなる。

  • ウイスキーが好きな人にはたまらない一冊。おそらく1時間もかからないで読める内容。
    それでもアイラやアイルランドの魅力は十分伝わるし、シングルモルトを飲みたくなる。
    日本でもBARはたくさんあるが、こういった無骨なBARはあまりない。昼間からグラスになみなみ継いでくれるような、そんなウイスキーを味わいたい。

  • 頭をぜんぜん使わずに楽しく読める春樹のエッセイ、大好きです。

    ウイスキーに、ジャズとロックとクラシックといった音楽、映画、マラソン、アメリカ、旅、そしてもちろん文学。彼の好むものははっきりとしていて、たとえばツイッターのプロフィールなんかで要素をつらつら並べたてて自己紹介しようとする人ってたくさんいるじゃん?春樹はツイッター的プロフィールがめちゃくちゃ書きやすそうな人で、だけど確実に記号を並べて自己紹介なんてしない人で、俗世にまみれたわたしが信頼出来るのはこの人だけかもしれない。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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