ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101003511

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり本はいっきによまなくちゃ

  •  ウェブサイトに連載されたものを書き改めて2017(平成29)年に単行本化。
     割と売れた小説のようで、ウェブに掲載された点や作中にSNSがよく出てくるところから若い作家かと思いきや、1973(昭和48)年生まれだから私より4つ下というだけで、単行本刊行時には44歳。テレビ制作会社で勤務だそうで、本作は彼自身の経験をフィクションを交えながら描いているようだ。
     ベストセラーになったから面白いのかと思ったら、私には全然ダメだった。主人公「ボク」のイメージがどうも掴めなかったのと、人生の中でつきあった女性が複数出てきているのに、回想の中で名前でなく「彼女」とだけいつも書かれるため、誰のことを言っているのか判然としない部分も多かった。この作者を確かな技量や才能のある「小説家」と呼ぶのは難しいと思う。
     若い世代によく売れたというのは私にはちょっとした謎だ。ここで表出されている恋愛感情(決して分析的ではない表出)が共感を呼んだのだろうか。もっと良い小説がゴマンとあると思うのだが・・・。

  • あなた
    あいみょんのあとがき

  • 誰かの愛しのブスになりてぇ/(^o^)\

  • 私小説とかエッセイを読みたくてなんとなく買ってみたらあまり刺さらなかった…。
    私の経験値が足りないのか??
    本編よりもあとがきの相澤いくえさんとあいみょんのお話の方が面白かった。あいみょんが紡ぐ言葉は音と一緒に聴こえる不思議。
    全体的にハマらなかったけど所々響くセリフはあったかな。
    「ダサくても大丈夫な日常は、ボクにはとても頑丈な幸せに映って眩しかった」
    インスタ映えとか気にして行動してる部分が少し自分にもあるからなぁ。フォロワーが多い可愛い子もダサくいられる場所があるのかしら。

  • 昭和の香りと令和の風と切なさが押し寄せてくる作品

    かなり薄い一冊だが侮ってはいけない
    色々な感情が揺さぶられる
    中の舞台が知った土地というのもあるのだろうが、この要素がなくてもきっと揺さぶられる

    彼女がブスという設定も、別れた彼女が結婚したことをFacebookで知ることも、伏線を匂わせるけど…

    そんなシチュエーションにだんだん気持ちを持っていかれる

    ただこの作品では泣けない
    泣くのはそれぞれに失礼だと思うから

  • 「ダサいことをあんなに嫌った彼女のフェイスブックに投稿された夫婦写真が、ダサかった。ダサくても大丈夫な日常は、ボクにはとても頑丈な幸せに映って眩しかった。」
    ダサくても大丈夫な日常を生きることが幸せということなんだろうなと思った。

  • 美味しいもの、美しいもの、面白いものに出会った時、これを知ったら絶対喜ぶなという人が近くにいることを、ボクは幸せと呼びたい。

    ホントにそうですね…。

    90年代後半の回想と現代(2010年代後半)を行ったり来たり。
    自分の初めての恋人とのやり取りや、当時好きだった音楽や映画がシンクロしてて、「何これ、著者オレ?」と思うほど、途中ホントに胸が痛くなった。

  • この話の中で描かれている年代・場所を経験している人にとってはいいお話なのかも?
    FBで昔好きだった人に友達申請ボタンを押してしまったという裏表紙の内容紹介に惹かれて購入したが、あまりそこは重要でない感じの内容だったので残念。タイトルの付けかたもおしゃれなんだけどなあ。

  • 年代的には合うと思うのに、いまいちピントこないのは恋愛経験が乏しいからなのか…。それとも、その時々でやりたいことに夢中になれていたからなのか…。

    こういう人生もあるんだな~と思いながら読んだ。

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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