- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109251
感想・レビュー・書評
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ラッキーハプニングだらけの捜査、事実から飛躍した推理、そして最後のトンデモトリック。松本清張氏の最高傑作として謳われるが出来はどうであろうか。
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散々ドラマや映画で観たが、原作は未読。
あれ?ドラマと違う、こんな話だったっけ?と思いつつ上下巻一気読み。相変わらず列車移動が好きな人ばかりで。トリックに疑問があるし、目撃者なし物証なしで状況証拠と主人公の捜査員の推理で逮捕できるんかい、とつっこみどころ満載だが、この作品の意義はそこにないのでしょう。それよりも、小説が発表された1960年に清張がハンセン病を題材に小説を書いたその気概に注目したい。やはりそこは凄い。戦災の記憶がまだ息づき、既成秩序打破の熱と政治の季節のなか、差別と貧困を背負った青年の野望と闇を見事に描いている。日本の60年代の空気を知る上でも貴重な小説。 -
未明の蒲田操車場で見つかった惨殺死体。手掛かりは、被害者の東北訛りと〝カメダ〟という言葉だけだった。ベテラン刑事の執念の捜査は、社会の光と闇を巡りつつ、父がハンセン病であったがゆえに家も故郷も失い、別人になりすまさねばならなかった一人の新進音楽家へと向かっていく。緻密な構成と意表を突く展開に多彩な人間模様を盛り込みながら、心に空洞を抱える青年の悲運と凶行を通じ、戦後の日本という巨大な〝砂の器〟が逆照射されていく。
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相変わらず粗い…。重要参考人が都合よく次々刑事の前に現れ、極めつけはたまたま読んだ文章に証拠隠滅の様子が登場し、ありえん、ザ推理小説ってかんじ。連載の時は少しずつ面白おかしく進んだのかもしれないけど、一気に読むとなんだそりゃ?!と驚く。人の心に触れそうでどんどん読んでしまうけど読み終わると意外と浅くてもっと丁寧に書けなかったのかしらと思ってしまう。だからいろいろな監督がかえってインスピレーション刺激されてうまく脚色加えて映画やドラマ化するのかな。
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面白かった
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最後までどんどん読んでしまったけれど、やっぱり夜中に読むには怖くなります。
この手の本は、明るいうちに。
刑事ってすごいですね。
執念です。
これだけの登場人物が出てきたのに、ごちゃごちゃしなかったのもすごいです。 -
下巻は、刑事の執念がものすごく感じられた巻だった。一気に読んでしまった。僅かな手がかりを頼りに捜査するのって、本当に雲を掴む話だろうから。にしても宮田、恵美子を殺した手口が、えぇ⁉︎ってなる。そんなんで殺したの?って。ただ最後、犯人が捕まるシーン、犯行の動機があっさり終わってしまったのでちょっとだけ、物足りないかなぁ?という感じ。
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テンポ良く読めてしますが、
刑事さん先走り過ぎで振り回されてしまうw