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- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101151014
感想・レビュー・書評
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現在、絶版になっている本。
芥川賞をとった「喪神」をタイトルにしない所が、私は好き。
「凡そ試合は試合の場に臨む前の当事者の言行の中で既に始まっている。身辺を整理し、愛する者と別離をし、肉親の絆を断つーーそういう試合への用意の一つ一つが、取りも直さず試合者を勝利に導き、また敗者にもするのである。」
全くこの言葉にあるように、試合そのものよりも、その試合に向かうための整理のつけ方にグッとくる。
「一刀斎は背番号6」と「清兵衛の最期」は、チャーミング。息の詰まるような決戦の中で、ふと笑ってしまう。
絶版なんて、惜しすぎる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
重厚な短編集。ゆうに長編にしてもいい作品がたくさんで非常に贅沢。「二人の荒木又右衛門」「桜を斬る」がよかった。「一刀斎は背番号6」を久しぶりに読んだ。やっぱ面白い!
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家康 秀次 秀吉の関係なども してしかりといったところか
疋田影忠はあの兵庫助で壮絶な死をとげた武士か? -
稀代の快作(怪作?)『一刀斎は背番号6』を収めた名著。
五味康祐の描く「侍」達は、必ずしも勝者であるとは限らない。だが、あるいは運命に翻弄される不遇の姿の中にも、どこかに一本の筋が通っている。
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