剣客商売 八 狂乱 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157382

感想・レビュー・書評

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  • ココロに沁みる。表題作、狂乱が一番良かった。哀しいけど、石山甚市は最期に救われたな。

  • 作中の一遍「秋の炬燵」。季節の移ろいと老境にさしかかる秋山小兵衛の心境を写し取った実にいい題名だ。シリーズ第8弾。どの話も心地よい読後感だか、不思議と内容は覚えていない。だから推理小説とは違い何度でも読める。一気に読むもよし、1日1篇ずつ読むも又よし。私は起きがけの珈琲代わりに寝ぼけ眼で毎朝1篇ずつ読んだ。

  • 剣客商売シリーズも8作目になって、小兵衛・おはるの夫婦ぶりも堂には入ってきた。
    美冬の出番が少ないのが少々残念。

  • スーパーナチュラルな要素を取り入れるなど、新機軸があった。

  • このシリーズは2冊目ですが・・・存外面白い!
    60歳過ぎて剣士としても達人のまま
    そして、女性にも・・・なんだか悔しいですね~

    ※11月に再読
    キャラ設定が頭に入っていると益々楽しい!

  • 表題作がとにかく良かった。

  • 秋山小兵衛は、神様みたいなもので、彼の匙加減次第で多くの血が流される(といっても悪い奴らの血ではあるけども)。隠居の身の剣術が得意なおじいちゃんがここまでやっていいんか?と思うこともままあるし、正直やり過ぎだと思うこともある。しかし、その圧倒的なスーパーマン的な強さの上に、剣術修行などで培われた人間としての良識で彼の全人格を余す所なく覆っていて、人として生を受けたのであれば、こうあるべき的な純な良識を絶対に崩さない、とういう安心感が今までのお話で築き上げられているから、彼の行動は全て読者に容認されるのだろう。

  • EDOは物騒だ

  • 全巻から打って変わって、むやみやたらの殺戮がなくなった。読みやすくなった。10.11.24

  • ・9/17 読了.未読の巻を読んでいって穴埋めしていくのは面白い.完読するのが楽しみだ.

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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