ふむふむ: おしえて、お仕事! (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167633

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをんが、働く16人の女性相手に、仕事についてインタビューした記事集。
    ビール職人、現場監督、ウエイトリフティングの選手など。
    世の中には、いろんな仕事をしている女性がいるものだ。

    子供の頃、「大きくなったら何になりたい?」という質問は定番だったが、
    なりたかったものになれた人は、どれくらいいるのだろう。
    なれた人は今しあわせなのかな。

    16人の女性のインタビューを読んで思ったことは、
    なりたいという気持ちを貫いて、職業に就いている人と、
    なんとなく流れに乗っていったら、今の仕事に行きついちゃった、
    っていう人がいるということ。

    あとがきに、”仕事を語ることは、その人自身の物語を語ること”
    と書いてあった。
    わたしはどんな物語を語れるだろう。
    笑顔で語れるといいな。

    図書館スタッフ(東生駒):ほっこり

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/824356

  • しをんさんが仕事を持っている女性に対してインタビューしたもの。
    インタビュアーが、割合脱線気味になっているのを、インタビュイーがコントロールしている感じが、作者らしくて面白いですね。
    仕事小説はしっかりしているけれど、エッセイや対談だとちょっと外れるってのが特徴的。(^^

  • 巻末の解説が面白かったです。女の人達の会話って…そうそう、そうなのよね。
    本文も、ふむふむでした。自分の仕事もがんばろーと思いました。

  • 小説家三浦しをん氏が、様々な職種の16人の女性たちにインタビューをする一冊。三浦さんってこんな明るい方だったんだ、というのを始めて知った。漫画家アシスタントの方の話がなんだか胸に残ったかな。同じクリエイターだからかも。こういう、仕事をする女性の話をまとめた本は好きだ。読んでてわくわくする。

  • 様々な職業の女性にインタビューした本。
    大学生や転職を考えてる人にオススメしたい。
    私は三浦しをんさんのエッセイが好きでほとんど全て読んでいるので仕事を見つめ直す機会でもあり、今回読んでみた。
    興味のある分野は面白いし、それ以外もこんな仕事があるんだなーと思える。
    出てくる女性にもいろんな人がおり、考え方や人生、その職についた経緯も様々。共感できる女性がひとりはいるんじゃないだろうか。

  • 図書館で。
    色々なお仕事があるんだなぁ~とかやり始めたらやっぱり仕事は面白いよね、という感じ。自分が役に立っていると実感するのは嬉しいし、認められた方が人生が楽しくなるし。

    結構皆成り行きというか縁があってその職についたのかなぁというのが面白かったです。縁がないな、と思ったら違う場で活躍すればいい。選択肢があるというのは良い事ですね。

  • 2015年末の鉄道旅のお供に読み始めた。取材対象はすべて女性のプロフェッショナル。高橋秀実氏が解説で女性同士の会話について考察を示しているが、もしかしたらそのために気楽な旅の読書にならなかったのか? などと穿ってみたが違うだろう。印象的だったのは「大学研究員」と「編集者」。しをんさんが編集者に憧れていたからこそ、あのデビュー作が創られたんだな。それから同時に読んでいた『辺境中毒!』に出てきた作家・船戸与一、西木正明の編集者が国田さんという偶然も面白い。

  • 2017.7 課題本

  • 三浦しをんさんが、技能と情熱をもって働く15業種16人の女性に直撃インタビュー。知られざる世界を垣間見ることができるお仕事探訪記。
    お話が凄くストレートだなぁと感じた。好きなことを飾らずに語るのは職人の女性ならでは。男性だと自尊心が邪魔をして、どんな成功者でも嫌味に聞こえる部分が出てきてしまう。もっとも、三浦さんの人徳が大きな要因かもしれないが。

  • 3.5
    16人の仕事をする女性に作者がインタビューする。職業は建設業や靴職人、土産屋等多岐に渡る。自分の仕事への熱意や好きがある人の話は物語があり何でも面白い。
    16人のインタビューがしやすく心を開く勇気と語る言葉があるのは仕事に対する情熱と誇りがあるから。人を短時間で最大限知りたい時は仕事の事を聞くのは有効な方法の1つ。全ての仕事は人を相手に為され、仕事に打ち込む根底には自分の存在を証したい誰かと繋がっていたいという思いがあるから。あたりはとても共感。好きであること、面白いと思うことが大事だと感じた。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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