ローマ人の物語 (24) 賢帝の世紀(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181745

感想・レビュー・書評

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  • 五賢帝時代突入。それぞれの賢帝はタイプが違い、時には現状維持をし続けた者が賢帝と呼ばれる。
    要するに、画一的にベストなリーダーのモデルも、サービスのモデルも存在せず、時代・顧客に合わせニーズを発掘・解決することが必要ということ。
    これは何にでも言える。

  • 2008/11/10

  • ドミティアヌス帝の死後、元老院の推挙を受けて皇帝となったネルヴァ。
    彼が後継者に指名した人物こそ、五賢帝のひとりで、ローマ帝国の領地を最大に拡張した至高の皇帝であるトライアヌス。

    属州出身で初の皇帝になり、ゲルマン問題、パルティア問題等を見事な戦術で解決し、ローマ帝国に黄金の世紀をもたらした。

  • 古代ローマ帝国の絶頂期に君臨した3人の皇帝、ローマ帝国最大の版図を描いたトライアヌス(在位DC98〜117)、前線をくまなく巡行し、鉄壁の防衛線を築いたハドリアヌス(117〜138)帝国最大の繁栄を享受し秩序と平和をもたらしたアントニヌス・ピウス(138〜161)の治世の物語。
    本シリーズを読む前はローマ皇帝というとネロやカリグラなどの暴君としての逸話から、あまりいいイメージを抱いていなかったのだが、実際は元老院(貴族議会)とローマ市民の支持が必要で、絶妙なバランス感覚が求められる。これが片方のみの利益を追求したり、失政をやらかすと失脚するか暗殺されるか、死後に皇帝として君臨した痕跡を抹消される記録抹殺刑(ひぇ〜)に処せられるという並大抵の人物じゃ納まらない役職。今回の3人の皇帝はこのバランス感覚に長けているばかりでなく(ハドリアヌスは記録抹殺刑に成りかけたましたが^_^;)同時代の人ですら「黄金の世紀」と言わしめる最盛期を創り上げた名君であったことは間違いないだろう。

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