六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234137

感想・レビュー・書評

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  • 私には終わり方が良く分からず、未解決なことばかりといった感じでした。

  • ホラーな展開かと思っていました。
    読み進めていくと青春群像劇な感じで、少し物足りなかった。謎も未回収の箇所もあるのが残念でした。
    ただ、デビュー作でこれほどのものとはすごいです。


    内容(「BOOK」データベースより)
    とある地方の高校に伝わる奇妙なゲーム。三年に一度、学園祭で行われるそのゲームは、学校の運命を占えると言われていた。ゲームは一人の生徒によって行われる。その生徒は「サヨコ」と呼ばれ、十数年間、秘密裡に受け継がれていた。「六番目のサヨコ」の年、一人の転校生がやってくる。名前は津村沙世子。それは不慮の事故死を遂げた「二番目のサヨコ」と同じ名前だった。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
    内容(「MARC」データベースより)
    ある高校に密かに伝わる奇妙なゲーム。「六番目の年」、それは怖ろしい結末を迎えて…。92年新潮文庫として刊行したものを大幅加筆、単行本化。
    --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    恩田/陸
    1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベルズ大賞の最終候補となった『六番目の小夜子』でデビュー。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『球形の季節』『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ライオンハート』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

  • 小学生の頃NHKで栗山千明主演でやってた怖いドラマという知識しかなく読んだこともなかったのですが、んー。勝手にホラーと思いこんで読んでたので、段々と青春色が強くなる展開に拍子抜けしてしまった。

    結局「サヨコ」は何者だったのか分からず、もやっとしながら読了。(それが著者の狙いかも知れないが)
    ただ学園祭での劇の描写は、自分も本当に講堂にいて、セリフを言うのをドキドキしながら待っている学生の1人になったかのようだった。あの緊迫感、不安感、スピード感、すごい。

    登場人物たちの感情の機微を読むと、自分の高校時代を思い出し「自分もこんなことを考えながら学生時代を送っていたのだっけ」とノスタルジックな気分にもなれた。

  • 学園もの?ミステリー?ホラーなのか。
    最初の入りは良かったけど、私には中途半端でして。
    可もなく不可もなし。文化祭の呼びかけ劇は中々怖く良かったし、小学生の頃を思い出し懐かしく思えたかな。

  • その高校に受け継がれた奇妙なゲーム。サヨコと呼ばれる生徒が三年ごとに選ばれ、ある行動を迫られる。そして、今年は六番目のサヨコが生まれる年だった。そこに現れた謎の転校生、津村沙世子の正体とは?!

    ホラー×青春群像劇という味わい。文体やキャラの動きからも高校生活の自由奔放さと青春の甘酸っぱさが感じられる。そこに学校という箱で行われる奇妙なしきたりという謎の苦さを加えて物語は進む。中盤の大芝居はまるでその場にいるような臨場感。あんなのやらされたら怖すぎる。

    ある程度の謎は明かされるものの、想像の余地を残す部分が多くてもやっとした終わり方。黒幕らしき人物もいるんだけど、それですら大きな川に投じる小石でしかない。学校という箱に染み付いてきた今までの生徒たちのエネルギーみたいなものが根幹にあるのかなと感じた。青春の輝きあふれる学校生活とその影のコントラストが眩しい作品。

  • 恩田陸のデビュー作。この作者の作品は何冊か読んでるが、どれも設定やストーリーは非常に魅力的でグイグイ読ませるんだけど、最後に尻すぼみというか物語を投げ出してしまうような印象の作品も少なくないような気がする。まさかデビュー作にもその片鱗があったとは。
    私が読めてないだけなんですかね…

  • どうも恩田さんとは相性が悪い。
    この作品も有名であり、タイトルと表紙に引かれて手に取ってみたものの、意味が分からなかった。
    なんなんだろう?

  • 恩田陸さんは天才なのを前提に言うと、とても読みにくくて挫折しかけた。自分の好みとは違いました。

  • 高校生の頃に読んでたら全然違ったと思う。受験を控えた地方進学校のわりと賢めの高校3年生たちが主役の学園ミステリもの(ちょっとホラー)。

    小夜子絡みのホラー感よりも残り一年になった学校生活のリアルな感じが少しおセンチ(今だとエモいというのか)に描写されてて、ああこんな感じでソワソワ受験勉強してたよねーと思いながら読みました。
    戻りたいかと言われると3日くらい戻ってみたい。きっと時間の流れや1日の濃さが違ってると思う。この本読んでたらよりそう思った。対人関係はしんどそうだけどね。

  • たくさんのなぜ?どうして?が解決しないままの結末でモヤモヤな読了感。

    学園祭の劇のシーンの描写は特に印象的で引き込まれ、集団心理の恐ろしさを感じた。
    野犬や、なにかを知っている先生の存在、石碑など全体的に仄暗い雰囲気かと思えば、雅子と由紀夫の2人の話はそれいる?みたいな全然違う軸かと思うほのぼのほっこり青春物語なのが面白い。

    全体を通して思春期特有の雑多な感情を思い出させてくれた。

    佐野美香子が一番盲目的で怖いなと思った。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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