風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)

著者 : 小野不由美

• 新潮社 (2013年3月28日発売)

感想・レビュー・書評

[Saiさんの感想 · 2021年5月18日]

　とても面白かった。
　村の人々を虐げていた者たちが、勇気ある村人の蜂起によって捉えられるところは痛快だ。ラストシーンが来るまで、丁寧に描かれた一人ひとりの物語と村人や州の過去の出来事が繋がっていくところは、「お見事！」という他ない。

　権力を持った者が、その下にいる者たちを見下し、馬鹿にすることは、人間の愚かな行為の一つだ。そしてこれはどの時代にも、どの国にもあることである。そのため陽子たちの活躍に心躍った反面、彼らのような勇気ある者が、本当の世界にいくらいるのだろうかもと思う。仮に彼らのような存在がいたとしても、より大きな勢力に潰されてしまうことを、私たちはよく知っている。

　だから、この物語を通して、せめて考えることだけは止めないでいたい。いまもこの世界のどこかで、慶国と同じようになっている者たちが、再び穏やかな日々がくることを願いたい。
　物語とは別なことを書いてしまったが、本当に良い物語だった。心がワクワクした。

[えみりんさんの感想 · 2021年3月20日]

漢語を当て字で日本語に読ませるのが多過ぎて、ちょっとそれに慣れるのが難しい。

[さとさんの感想 · 2021年3月6日]

陽子が鈴と祥瓊に王だって言うところ！鳥肌立ったー！！！
3人とも自分で見て、感じて、自分では気づけなかったことに気づいて、変わっていく。
苦しんでもがいているけど、自分で見て、感じたからこその初勅。
陽子が慶の王だと確信した。

鈴と祥瓊が正体を明かすシーンも好き！
2人も成長したね…。

[サリツミさんの感想 · 2021年2月11日]

同じ時代を生きた3人の女性の話
それぞれの境遇や環境に悩みながらやがて3人の道は一つに
悪をやっつけるシーンはスカッとする〜
陽子かっこよすぎ。

[aikawarikakoさんの感想 · 2021年2月6日]

強くなったね陽子……！！
慶国の話の続きが読みたいな。

[あかねさんの感想 · 2021年1月13日]

気づけば1日で読み終わってた…
8時間普通に仕事しててもよ…
陽子かっこいぃぃぃ！！！！！！！！！
胸の高鳴り収まらない

[なごみーるさんの感想 · 2021年1月8日]

十二国記は裏切らない！
陽子の男前度はますます増しているし、なにより鈴、祥瓊の成長は目を見張る。
かっこいいよみんな！すきだ！
最後の初勅のシーンは思い返すだけで鳥肌です。
面白かった～～～。

[黒花さんの感想 · 2020年10月14日]

面白かった。ほんとに面白かった。読むのが止まらないほどに。陽子を含めた女性3人が成長する。中でも陽子は国と真摯に向き合いあのような初勅を出した。これから慶国がどのような成長を遂げていくのか気になる。

[あーさんの感想 · 2020年9月26日]

陽子大好きなのもあり、十二国記の中で一番のお気に入り。立場や考えの違う女子たちがそれぞれ成長していく過程が好き。

[wordwormさんの感想 · 2020年9月25日]

1巻から順に読んでて、現在4巻目。
1巻の主人公の陽子のその後が気になっていたので、そういう意味でも嬉しい巻。

女子高生が国王に、なんて異世界チートでは良くある設定なのかもしれないけれど、そんな簡単にいくわけないのであって。
彼女らしい真摯さと苦悩、頑張れ頑張れと声をひそめて応援し続けたストーリー。
最後は、こう締めてくれたか、と惚れ惚れとさせてくれたね。

女の子、かっこいいよ！な話だったのも、とても嬉しい。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家　ゴーストハント（1）特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」