3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250298

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎のエッセイ集。伊坂幸太郎が好きな人には必読本だと思う。これを読むことによってさらに伊坂幸太郎が好きになる。
    伊坂自身はエッセイが苦手と言っていたがそんことないんじゃないか?と思わせる面白さ。伊坂幸太郎の頭の中や考えなど垣間見ることができてよかった。

  • 久しぶりの伊坂さん
    やはり最高。
    おかしみに富んだ文章が沁みては抜けていく感じ。
    もちろん残るものもあるけれども。
    単行本の時もそうだったが、おすすめの本がいい。
    何冊かだけ読んでみたらとてもおもしろかった。
    今回読んでいても、本当にその本が、その作家が、
    好きなのだと伝わってくる。
    まるでただただ勝手に盛り上がっているようだが、
    いかようにしても、それこそ読書の然るべき姿ですよね、伊坂さん。と言いたくなる。
    自分の想像力で読み、その感想を自分の中で熟成させて、そのうちに誰かに伝えずにはいられなくなる。
    エッセイが苦手と言っていて、ひねり出した感があるのも受け取れるが、
    その苦悩を素直に表せていることがエッセイを読む者としてうれしい。
    そういう作者に触れることを望んでいるのだなと気付けた。

    干支エッセイ一周おめでとうございます!

    本書に出てくる作品(本、映画、音楽)できるかぎりすべてメモしながら読んだ。
    このメモの作品にもどんどん触れていきたいと思う。

  • エッセイ集を初めて読んだ。
    センスがあり小気味良い文章で面白く読んだ。


    小説や映画がいまだに泣けるものが良いものという風潮
    というの、確かにそのとおりだと思った。

    狩猟民は食うか食われるだが、
    農耕文化だと人間は動物を殺して食っても良いが
    動物は人間を殺してはいけないというのも興味深い観点だった。

    小説は音楽の仲間というのも、そうかもしれないと思う。
    流石音楽好きの伊坂先生ならではの感性だなと思った。
    "答えが出ないものは、小説にするべきなんだ"
    というのも素敵。

    亡くなったが消えたわけではなく、いるというのも成る程と思う。

    自分も犬が好きなので、犬とつく言葉でネガティブ系のものは気になってしまう。

    虎は死んで皮を残し、人は名を残します。ウイルスは免疫を残します
    というのも気になったところ。

    武田幸三さんのエピソードで
    死ぬことは怖くないというところまでいけたので悔いはない、
    試合のあとに友達から今日の酒がうまいってメールが来た時が
    一番嬉しい瞬間というのが印象に残った。

    藤里一郎さんの、Tシャツコラボのエピソードもちょっと好き。
    慰め的に勝ち負けは関係ないという言葉もあるが
    結果的に負けることはあってもやはり勝負ごとは勝たなければ駄目だというのも同感である。

  • 「パンクロックとは叫ぶものだ」。
    この節にある、伊坂幸太郎の思うパンクロックの定義が、そのまま自分が感じていた伊坂幸太郎作品の印象だったので、驚く。
    小説家と作品を混同するのはどうかなと思うけど、作者の人柄も好きになってしまった。

  • Bonus track
    定規
    ソウルステーション

  • ご両親と仲が良いのだなぁと感じました。
    読んでる途中にゴールデンスランバーのインタビューのシーンを思い出して、あたたかくて素敵な家庭で育ったからあのシーンが書けたんだと勝手に想像して、なんでもないところで涙ぐんでしまいました(笑)

    読んでみたい本が増えました。
    島田荘司は占星術殺人事件を途中で断念してるので伊坂さんのアドバイス通り違う本から手を出していこうと思います(笑)

  • 伊坂幸太郎のエッセイ集。仙台ぐらしと、ほぼ同時期に発売。
    この人の読書の仕方を読んで、普段読まないジャンルの本を読んでみたいと感じた。
    個人的には島田荘司が好きなところに勝手に共通点を感じた。

  • エッセイって面白いなぁと。その小説がどんな思いで書かれていたのかが何となくわかってよいですね。
    あと伊坂幸太郎さんのいろいろなオススメの本が出てきて次にこれを読もうとリストアップできました。何も知らないとなかなか新しい本に挑戦できない性格なので、、、。しばらくは飽きないで済みそうです。

  • 娯楽というものがとても好きな人なのだろうなと思う。
    たくさんの作品があげられている、とにかく本が読みたくなる本。
    人の本を紹介するのがとてつもなく上手で、かいつまんであらすじや魅力が語られていた本のすべてが今すぐにでも読みたくなるほどおもしろそうに感じた。

  • 伊坂幸太郎10周年にして初のエッセイ本。

    受賞までのいろんな方とのやりとりに、デビューしてから会社を辞めるまで、執筆に専念し、担当者の人や別の作家との出会いと、仕事の幅が広がっていく様子が伺える。それぞれの文の中で、わりと毎回同じ作家あるいは作品を推していて、自分の好きな作品がこれだ!とわかるものなんだな、と感心した。
    あと干支エッセイが辛かったんだろうというのはものすごく伝わってきた。


    エッセイに出てくる伊坂さんのおすすめ本や、話題になる本や音楽は恥ずかしながらどれも未読の作品ばかり。
    たぶんグロい描写や破滅的な最後となる本を読むと数日は引きずるからだとわかっているからかもしれない。
    唯一、島田荘司作品に関してのみ共感できるかも。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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