- Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101266220
感想・レビュー・書評
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どんなふうに生きたらこんな言葉たちが生み出せるのだろう。
谷川さんの頭の中は一体どうなっているんだろう。
それぞれの詩の意味を読み解くのは難しそうだったので、何かひとつでも感じとれたらいいなと気楽に読むことに。
そしたら、あとがきに「意味を訊かれても困る」というようなことが書いてあってた。ふふっ、そうだったのね。
いくつか、これは子どもには読ませられないっ…という詩もあったけど、こういう読者の反応を谷川俊太郎さんはいたずらっぽく楽しんでいるんだろうなぁとなんとなく想像できちゃう。
ファンタジックな題名とは裏腹に、少し不思議でシュールな世界観を味わえた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今更言うまでもないことかもしれませんが、お上手ですよね。どの詩を読み始めても、「ああ、あああ」と嘆声が漏れてくる気がします。
ご本人の「ああ」という詩まであります。とても楽しい詩集というよな感想は、あちがっているのか、ぼくが、年をとったのか?!
ブログでもあれこれ、覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202109070000/ -
光は
私の視野を明るく開いてはくれるが、
それは
自分だけの為に、ではない。
すべての生き物の為に。
世界は発色し、眩しく輝く。
だから、
ミッキーマウスは微笑んでいるのか。
みんなが見ているから。
楽しく踊らなくちゃ。
可笑しそうに笑わなくちゃ。
花や音楽は、そんな生き物がきっと好きだ。
だから、
光無き所での、ミッキーの姿など想像も出来なかった。
誰も見ていない、
暗き場所で眠るミッキー。
笑わなくていい真実のネズミ。
谷川さんが描く永遠のミッキーの姿につい、
本心なんかを重ね合わせてみたりする。-
いつもたくさんのお気に入りポチとコメント
ありがとうございます!
光あるところに生きているものたちの
決して知られてはいけ...
いつもたくさんのお気に入りポチとコメント
ありがとうございます!
光あるところに生きているものたちの
決して知られてはいけない真実や、
虚像を演じぬくための苦悩など
人間の影や負の部分に
自分はなぜか惹かれる性質なので(笑)、
この詩集
是非とも読んでみたいって思いました(^O^)
悪をなぎ倒す特撮ヒーローにも、
クラスでどんなに明るく振る舞っている優等生にも、
オフィスでいつも
凛と構えた頼りがいのある上司にだって、
本当は誰にも言えない痛みや苦悩があるわけで、
そこに気づく感性って
持っていたいなぁ〜って思うんですよね。
そういう痛みを感じとれる(汲み取れる)
MOTOさんの文章には
本当に惹かれたし、
すごく共感したレビューでした(>_<)
2013/08/22 -
円軌道の外さんへ
こちらこそ、たくさんのはなまるとコメントをありがとうございます♪
円軌道の外さんのレビューも
つい、
(ふむふむ~)と、...円軌道の外さんへ
こちらこそ、たくさんのはなまるとコメントをありがとうございます♪
円軌道の外さんのレビューも
つい、
(ふむふむ~)と、返したくなる言葉を連ねておられるので、
どれもこれもにコメント書き込みたくなってしまう、この手を制御するのが大変です。(^^;
暗いトコ、誰だってやですよね。
虫だって、たとえ、そこに死が待っていようとも、
光の中へと突進していくくらいですから。
でも、明るさのなかでの不自然さに時々疲れた時は、
本来の姿に戻っていい「闇」を思います。
谷川さんは
言葉を選ばないとこがスゴイです。
あれは、沸いてくる最初の思いを掬っている、としか思えない「とりたて」を是非、新鮮なうちに♪2013/08/23
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簡単な言葉から紡ぎ出される独自の世界観は、何でもない日常でさえ意味のあるもののように感じさせてくれるように思いました。特に、読んだ方はわかると思いますが「例のあの詩」が私は好きです笑
詩集というものを初めて読んだので、そこから何か得ようとしていた私が間違っていると思うのですが、そこまで大きなものは得られなかった感じがします。ただ、詩はそのことが大切ではないので、また気が向いたときに気楽に読み直したいと思います。 -
正直、詩について詳しくないしよく分からない。だがなんか良いのは分かる。
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結構暗めな詩も書くんだなあという印象。『夜のミッキー・マウス』『無口』『有機物としてのフェミニスト』好き。
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いまぼくにと五行が好きだった。でも前半は言葉選びが苦手だった。
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2.5というかんじ
でも詩って特に、読む時の心持ちで評価がだいぶ変わるものだと思う。
今の私にはとりあえず、よくわからなかった。
でもこのフレーズに出会えただけでも読んでよかった
たった今死んでいい という言葉が思い浮かぶ瞬間があって
そう口に出さずにいられないほどの強い感情があったとしても
その言葉通りに本当にその場で死んだ者がいるかどうか
言葉の死が人を生かすこともある という言葉が思い浮かぶ
私には癒しであるものが誰かには絶えない鈍痛
だがその誰かも私に思い出させてくれない
私の犯したのがどんな罪かを
その人の悲しみをどこまで知ることができるのだろう
目をそらしても耳をふさいでもその人の悲しみから逃れられないが
それが自分の悲しみではないという事実からもまた逃れらることができない
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高校生ぶりに再読。
ディズニーが休園になるたびに、なんだか脳裏を掠めるタイトル。
以前に読んだときは、ただ単にキャラクター批評かな〜と思ったけど、今読むと全然違う感触がする。
「ひとつまみの塩」が好き。