レインツリーの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.68
  • (1983)
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本棚登録 : 29405
感想 : 2675
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101276311

感想・レビュー・書評

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  • 微笑ましく、軽やか。
    久々に小説で泣いた。それは多分、いやきっと、色々とかぶるところがあるからかな…
    出会ってお互い好きになる、なんて奇跡みたいなことが起きたなら。それは大切に育てないといけない。失敗しながらでもいいから、わざと傷つけたり、相手を確かめるようなことはしないで、大切に。

  • 有川さんは気持ちが高ぶるシーンを書くのが本当に上手いと思う。自分がその場にいる気分になる。
    あと本好きの気持ちをよくわかっていらっしゃる!本の感想を話し合いたくなるこの気持ち。それが思い出の本なら尚更のこと。

    にしても、この二人のやり取りが初々しいというか恋愛初期を思い出したね。相手が自分の期待通りに動いてくれず、つい不機嫌になってしまう。男性慣れ(人間慣れ)していないひとみには余計にしょうがないかー。

    伸のまっすぐな表現が有川さんらしいというかwちょっと小っ恥ずかしいけどそれがまたむず痒くていい!w

  • お互いが自分の勝手な言い分とか性格を分かったうえでぶつかってる姿に、もやもやしつつも羨ましくなりました。伸はひとみのことを、ひとみは伸のことを深く考えて成長していきます。
    伸もひとみも人が出来すぎてる感じはしますけど、ぶつかっても徐々に理解しあっていく二人みたいになれたらなーと…
    青春菌が爆発してる場面は読んでて思わずニヤニヤしちゃいますね。あととりあえずひとみがタイプです。笑

  • ベタ甘炸裂ですね。別に嫌いではありませんが、ちょっとくどいかな?この長さで十分。ただ、作中の 『あの作品』は、私にとっても感慨深い青春の書なのです!なんか嬉しい^ ^

  • 爽やかな読後感◎

    号泣まではいかないけれど、ほろりと泣かせるシーンもあるし。
    しかし、この主人公男子は関西人の割に優し過ぎるでしょ?
    ごめんなさい、差別ではないです。

    ただ、読み返して主人公の年齢が20代後半近くと知ってビックリ(+_+)不器用な人はタイプだけど、付き合うのはちょっと無理かな。うん、無理だわ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「関西人の割に優し過ぎるでしょ?」
      そうですか?
      チョッと不満だったりして。。。
      「関西人の割に優し過ぎるでしょ?」
      そうですか?
      チョッと不満だったりして。。。
      2013/04/16
    • さちろーさん
      不満になっちゃいましたか(~_~;)
      ごめんなさい…。

      たまたまでしょうが、数少ない私の関西の友人達は、せっかちに物事を進めていくタ...
      不満になっちゃいましたか(~_~;)
      ごめんなさい…。

      たまたまでしょうが、数少ない私の関西の友人達は、せっかちに物事を進めていくタイプなので。
      のろまな私は、いつも引っ張られてばかりいて、意外とそれが心地良い〜みたいな◎
      2013/04/17
  • こんなに、ページをめくるのが楽しい、切ない本は初めてでした。

  • 読んで、ちょっと小っ恥ずかしくなる本。作品の中で、「青春菌」て言葉も出るくらいで。
    ただなんていうか、こういう人間関係ていいなとも思う。
    コミュニケーションの取り方とか分かりあっていく過程とかそんなんがいいな。

  • わたしは五体満足で、障がいを持った人の気持ちを完璧に理解できるわけでもないし、多少差別してしまうときもある。
    しかし、この本をよんで、障がいを持った人はものすごく悩んでいて、わたしたちと変わらず人を思う気持ちやしっかりした感情を持っていて多分、わたしより多くのことに悩んで、葛藤して今を生きているのだと思う。
    本の厚さが薄かったので、すぐ読めた。

  • 昔印象に残った本の感想を探してたどり着いたブログ…共感してメール文通が始まった20代前半の男女。実際に会ったら彼女には聴覚障害があって…
    『図書館内乱』で小牧が良化特務機関に逮捕監禁されるキーとなった架空の小説を、作者自ら小説化。メールのやりとりが主体で一気に読めます。聴覚障害について学ぶことが多かったです。

  • この本が聞こえない人に対しての聞こえる人の思い込みを無くして、お互いの理解を深めるきっかけになってくれたらいいなぁ。

    • kuroayameさん
      「この本が聞こえない人に対しての聞こえる人の思い込みを無くして、お互いの理解を深めるきっかけになってくれたらいいなぁ。 」
      レビューを拝見さ...
      「この本が聞こえない人に対しての聞こえる人の思い込みを無くして、お互いの理解を深めるきっかけになってくれたらいいなぁ。 」
      レビューを拝見させていただいただけで、どんなお話なのかストレートに伝わってきました♪。
      素敵な本について知ることができとてもうれしかったです★。

      この度は私の本棚をフォローしていただきありがとうございます。
      是非これからも拝見させていただき、コメントをさせていただけたらと思っています★。
      これからもどうぞよろしくお願いします♪。
      2012/11/16
    • bugnebuly@(o^^o)さん
      こちらこそよろしくお願いします。(o^^o)
      こちらこそよろしくお願いします。(o^^o)
      2013/09/05
  • 大好きな本が語られているホームページを見つけるところから、ちょっと難しい恋が始まる物語。ホームページのオーナー、ひとみは聴覚に障害を持つ女の子であった。そんなひとみをヒロインとするこの話のすごいところは、聴覚障害の現実をとてもリアルに表しているのと同時に、話のメインを障害に取られずに、あくまでも一人の女の子と一人の男の子の恋愛を描いていること。男性としては本当に伸に肩入れして読んでしまいますが、女性の方が見たらきっと視点は違うんだろうなぁ、などと考えながら読み切りました(^^)

  • この本は【図書館内乱】にキーアイテムとして登場するんですね
    まだ図書館戦争シリーズには手を付けていないので、これから楽しみです
    高校生の頃読んだ忘れられない本ををきっかけに、メールの交換を
    はじめる。当時感想を話しあえる仲間がいなかったので、
    2人の距離は一気に近づく。
    そのうちに会って話してみたいと思うようになり誘ってみるが
    乗り気ではない彼女でも会うことになり、初めてのデートをするのだが
    メールでの文章では、かなり気を使える子だったのに、随所で見せる
    意外な行動、言動・・・その意味は・・・。
    その意味を知った彼は、どうにか彼女を理解しようと努力するが、なかなか噛み合わない。
    お互いの言い分、心の中・・・それが高校生の頃読んだ本のラストと重なりあう
    色んな事を考えられる本でした
    この本は短いし、今時感が有るので本当に読みやすいです

  • 久々に手にした恋愛小説。
    40過ぎのおっさんには「きついか」と思ったが、予想に反してどっぷりつかってしまった。

    そして感動。

    卑怯じゃわ、有川浩(笑

    「聞く」と「聴く」は違うのです。

  • 衝撃的だった。自分がこの10ヶ月間で経験してきたことが、次々にフラッシュバックしてきた感じ。伸の性格もどことなく自分に通じるところがあったので、感情移入しながら読みきったと共に、ここ最近の自分の器の小ささを振り返るきっかけになったと思います。

  • 障害があるっていうことがどういうことなのか、考えさせられた。
    よかれと思ってすることも、相手は傷付いているかもしれないこと。
    みんな自分の尺度で考えてしまうけど、違うことを理解しようと努めることならきっとできるはず。

  • 『図書館内乱』に出てきたキーアイテムである架空の小説
    「レインツリーの国」。内容は1冊の小説の感想からネットで
    知り合った伸とひとみの不器用ながら純粋な恋愛が描かれています。
    有川さんの作品は作中で「社会に訴える題材が何か入っている」と
    かってに思っているのですが、今作では改めて難聴に対する
    自分の無知を思い知りました。ほんとに毎回いろいろと
    勉強になります。肝心な小説の内容はなんだかんだと甘~い
    ラブコメ小説になっています。ただいつもと違ったのは
    メールのやり取りや、チャットのやり取りなどが描かれていて
    それがすごくリアルでライブ感があり次はどうなる、どうなる?
    で結局ほぼ半日くらいで読んじゃったくらいワクワクする展開でした。
    メールを待つドキドキや中身を読むときのドキドキもすごく
    伝わってきてそういったとこもかなり感情移入した部分かもしれません。
    後、伸行の同僚のミサコもなんだかんだといいキャラでした。

  • 泣ける話ではなかった
    さくっと読めて、素敵な話でした。
    けど、自分にとっては
    心が痛い話だった。

    ネットゲー、チャット、ピグ
    そういった物をやってると
    いつも思う。

    ネットの中の細い糸での繋がり

    簡単に出会えるからこそなのか
    簡単に切られることがあるし
    簡単に切ることができる
    リアルでは繋がっていない
    この何とも言えない感じ

    たかが01の羅列から作られる文字から
    喜んだり
    ドキドキしたり
    笑ったり
    落ち込んだり
    いろいろ思い出されることがありました。

    あと
    聞くと聴くの違いの文章には
    なるほどなぁ~と思った。

    p104
    Title:もしかしてさ、

    からのメールの内容には
    かっこいいなぁ
    いつかこんな言葉
    使ってみたいと思った。

  • 薄いので旅行の供に持っていき、2時間弱の新幹線の中で一気読みしました。
    こんな形で始まる恋愛って、本当にありそうだなーと思わされるリアリティがあった。
    二人の言葉のやり取りは、理屈っぽくてこんな応酬は自分ならしんどいな。ちょっと大げさでクサいのは恋愛初期のテンションってことで許そう…
    ひとみが悩みながら自分の殻を破っていく過程が良かった。
    それを辛抱強くサポートする伸は素敵だったな。こんな男子はどこにいる?

  • ネットのレビューから恋まで発展とか凄いです。だってちょっと間違ったら危ないし出会い系云々。有川さんの書く男の人は何事も達観してて大人で、同年代または以下なのにしっかりしてちゃんと自分をもっててちょっと悔しいです。現実にはなかなかいないですね(笑)男性女性含めて。

  • きっかけは「忘れられない本」。
    そこから始まったメールの交換。
    共通の趣味を持つ二人が接近するのに、
    それほど時間はかからなかった。
    まして、ネット内時間は流れが速い。
    僕は、あっという間に、どうしても
    彼女に会いたいと思うようになっていた。
    だが、彼女はどうしても会えないと言う。
    かたくなに会うのを拒む彼女には、
    そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。
    メディアワークス刊「図書館内乱」の中に
    登場する書籍「レインツリーの国」が
    実物となった。

    図書館戦争で名前とおおまかなあらすじだけ
    書かれていて、気になって読んだ。
    とにかく素敵!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      私が初めて読んだ有川浩。とっても素敵な話で泣けてきました!
      私が初めて読んだ有川浩。とっても素敵な話で泣けてきました!
      2012/09/05
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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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