長崎乱楽坂 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.17
  • (17)
  • (55)
  • (162)
  • (26)
  • (9)
本棚登録 : 683
感想 : 77
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287522

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 既読感があるのは「国宝」を読んだせいか,それとも,ひょっとして再読?(再読だとしたら,そこまで印象に残らなかったということなので,さすがにそれはないか・・・.)
    幼い頃は羽振りの良かった伯父たちの組も,駿が成長するに従い没落していく.それと同時にすごいと感じていた周りの大人の世界が色あせて見えてくる.捨てて出ていきたかったのに出て行けなかった駿.離れで男たちの絵を描きながら何を感じていたのだろう.

  • だと思ったよ、お兄ちゃん。

  • 何かを期待させるのだが、読み進んでも何も残っていない。自分に読解力が不足している?著者のパークライフという作品も心に響くものがなかっただけに、相性が悪いのだろう。

  • 母と二人の息子と3人で
    九州の実家に戻り
    ヤクザ一家とともに暮らし、その息子たちが大人になるまでのお話し。

    ん~
    ちょっと自分としては物足りなかった感じでした。

    奥深いところまで感じることが出来ない自分のせいでしょうか・・・スミマセン。

  • 著者らしいけど、これはちょっと。

  • 2010/10/10

    風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編。

  •  兄が廃人と化してしまうまでを、6つの短編でつづっている。
     全体に漂うけだるい感じが、嫌いじゃないな。

     なぜか井上ひさしを思い出してしまった。違うかな。

著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

吉田修一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×