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- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101330532
感想・レビュー・書評
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全3巻。
歴史ミステリー作家、
今度は忠臣蔵。
まあ、年末だし読んでみる。
忠臣蔵とは何だったのかを、
著者らしい切り口で探る
新しい忠臣蔵。
浅野内匠頭がなんで吉良にキレたのか、
そう言われるとなんでだろうと思った。
が、
あいかわらずというかなんというか、
謎解きがいまいち盛り上がらない。
結局「ん?」って感じが少し残った。
で、
じゃあ謎解き以外の、小説としてはってなると、
こっちも「ん?」な感じ。
物語の鍵になりそうな大きなフィクションを設定するも、
上手く使うこと無く尻すぼみに消費する。
あいかわらずツメが甘い印象を受ける。
黒幕にされることの多い柳沢保明が、
なんか悪いヤツじゃなかったり、
内蔵助像も少し新鮮だったり、
キャラ造形は結構好きだった。
毎度思うんだけど、
もっと面白くなりそうな設定なんだけどなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内匠頭が松の廊下で刃傷沙汰を起こし、内蔵助が山科へゆくまでの歴史が、上巻で表現されている。他の忠臣蔵とは表現が違うので、歴史を知りたい方、興味がある人にはすごくいい小説だと思う。一番興味深かったのは、柳沢保明の心理描写。知っていたと思っていたが、国雨に連続には驚かされる。