恋人たちの誤算 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334233

感想・レビュー・書評

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  • 唯川恵もとても好きな作家です。そして彼女の小説はこれまたたくさんある(*´∀`*)

    2人の25歳の女たちがまさに誤算とも呼べる人生の選択をしてしまうその行く末の物語。

    25歳は現実を生きる大人になるための最後のポイントがあるのかもしれない。
    きっとそのポイントではどの道を選んでも後悔することになって、けれどもその後悔をバネに先へ進む術を身につけていくの…かもしれない。25になったばかりの私には何とも鬼気迫る、不安に踊らされる、重いお話。
    10年くらいあとに読むと、「あの頃ってこんなもんよね」と頬杖付きながら半笑いできるような感じなのかな。

    とりあえず最後の2人の新たな決意にも救われない、また転んで踏みつけられるんじゃないかと思わされるような、そんな作品でした。

    勢いあって読みやすかった!

  • 胸糞悪い。
    けど、そうなるように書かれているのだとしたら、作者の思惑通りってことになる。
    作家としてはうまいということなのだろう。

  • 25歳というのは、女の子にとって諦めの歳だ、と、解説に書いてありました。
    夢に憧れる気持ちと、現実と向き合う気持ちの狭間の年齢。
    うーん、確かに・・・。
    そんな25歳、私と同い年の女の子たちのお話。

    求めていたとおりのドロドロの展開で(笑)、とっても良かったです。

    つくづく人生って上手くいかないものだな、と思いました。

    さすがに、侑里や流実子の行動はちょっと行きすぎだし、見ていて
    「それじゃだめだよー」
    って言いたくなるけど、
    何が正解で何が誤算かは、最後まで分からないものです。

    ラストの流実子は逞しくてかっこいいです!
    ぜひとも瑛子の鼻をあかしてやって。

  • 主人公たちは25歳。私、26歳。
    なんかいいときに読めたなーと思いました。

    2人の女性は恋愛・仕事と岐路に悩んでる。
    よく決断したなーと。
    私だったら、安定を求めてしまうと思います。

    最後はもうちょっと濃く終わってほしかったってのが個人的感想。
    途中まではどんどん吸い込まれていくんだけど、
    最後はちょっと失速気味。

    でもドロドロが楽しく読めました。

  • 数年前にも読んだことがある本。
    でも内容をかなり忘れていたから、びっくりするポイントは前回と変わらなかったかも。

    パズルのように、あの話とこの話が合わさっていく。そこかー!みたいなのがいっぱいあって面白い。
    バカだなぁこの人たちって思っちゃうけど、同じ立場にいたら絶対にこうはならないと断定できないと思わずにはいられない。

  • 仕事、恋愛、結婚…それぞれの道を選ぶ時、何を考えるか。
    うまく行かず、悩み苦しむ女性たちを描いた作品。
    みんな幸せになりたいのは同じだけど、思うように道を進めない。
    共感できる部分もあり、スラスラ読めた。

  • ええね!ええよ!!
    偶然友達もコレ読んでて
    二人で、どこで主人公の彼が浮気してることが分かったか!!
    で、盛り上がった(ノ∀`*)

  • 改題に気づかず、再読してしまったのだが、2回目にも関わらず最後まで一気に読んでしまうほど展開、内容が面白かった。あーあ、そんな事しちゃダメだよ・・・って感じた個所は主人公が感じたままの事を思っていたり、等身大の女の子が考えること、望む事と現実のGAPをうまく描いている作品だと思う。

  • 弁護士事務所に勤める流実子は、自立した女性になりたいと願っており、つかず離れずの気楽な関係だった恋人からのプロポーズを迷いなく断わる。
    一流商社のOLの侑里は、お嬢様育ちで、会社の先輩との結婚が決まっていた。ところがかつて自分を捨てたダメ男・透と再会し、誰もが認める婚約を破棄して透の元に。母親とは仲がよく、おそらく初めて母親に逆らった決断だった。
    二人は高校の同級生で25歳。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。
    女性の選択と迷いと揺れる気持ちと、親との関係など、唯川恵さんらしい要素がふんだんに盛り込まれた一冊。

  • 自業自得のような気もするし、男運が悪くて同情するような気もする。

    だけど、結婚式の1か月前に破談にされた彼が一番かわいそう。。

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