すみれの花の砂糖づけ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339207

感想・レビュー・書評

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  • 優しい言葉ではあったけど
    あまりハマるものはすくなかった、、

  • 10代の頃に読んだときは背伸びをして江國さんを好んでいたけれど、20代で小説を読みあさりやっぱり好きだなぁ拍子と行間が好きだなぁと思い、30代になりどの詩も情景が浮かび面白く、改めて好きです。
    解説の町田多加志さん、存じ上げませんでしたが、大学の数学科の教授をされているようですね。江國さんのネットワークの広さを感じました。

  • 学生時代ぶりの江國香織さん。
    久しぶりすぎて当時の自分の感情の不安定さがよみがえる。
    ときにじわじわと、ときにブワッと感情を揺らす江國香織さんの世界観をゆっくり味わいました。

  • うちのバスタブ
    深夜あなたはそこにいて
    箴言
    うしなう
    MAGIC
    願い
    こんなに晴れた真昼ですから
    時間

  • 詩というのは小説よりも抽象的で、感情的で、自分と会話できるお守りとか、セラピーみたいで好き。

    読むたびに心にしみる詩が変わるのも、ちゃんと生きているなあと感じておもしろい。

    恋をしたとき、恋を失ったときについつい手が伸びちゃう本。

  • 5年ほど付き合った恋人と、なんとなく飽きて別れてしまった後に読んだので、江國香織の真っ直ぐで泥臭く甘酸っぱい匂いのする恋が羨ましかった
    私に江國香織のような恋はできないけど、でもなんとなくシンパシーを感じる

  • 江國香織さんの言葉はお砂糖のように甘くて儚い雰囲気があるのに少女特有の甘い毒を含ませている

  • 20年以上手元に置いてある一冊。
    「父に」という詩がよくて、この本を読み返そうと思ったら、いつも選んで読んでしまう詩なのだ。

  • 詩集の感想にかえて、なるべくこちらも詩で返すようにしているのだけれど、この詩集の世界観には、なんというか、どうしても入りこむ隙間がない。

    たいていの詩集では、そこで使われている言葉は、他者のもの、つまりわたしのものでもあるから、わたしにも浸透してきて、それに、かならず何らかの、詩の卵みたいなイメージを喚起されるから、くだんの詩人が使っている言葉をちょっと拝借して、詩にする。

    江國香織という人がパズルとするなら、その人の(愛玩している。あるいは認可された)部品である言葉が隙間なく組み合ってひとつの詩をなしてはばらばらになり、ふたたび組み合っては別の詩をなす。読みながらそういうイメージの運動を感じていた。

    ともあれ、言葉があまりにストレートにこちらに飛んでくるので、まごついてしまう。それに対してこちらもまっすぐに打ち返す自信がない。

    そもそもこれは詩なのだろうか。いやでも、詩と宣言すれば詩なのだろう。とかいろいろ考えさせられた。いずれにしろそんなに好きじゃない。
    江國香織はやっぱり小説のほうがいい。『去年の雪』なんて、すごくよかった。

  • 友人からこの本をプレゼントしてもらい、初めて詩集を読んだ。
    女性として強かに生きながらも、心には繊細な少女を宿しているのが詩から伝わってきて、江國さんが可愛らしい女性だということが安易に想像できた。
    きっとまたふと思い出して読みたくなるような作品。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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