同姓同名小説 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101346526

感想・レビュー・書評

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  • 後に芥川賞候補ともなる作者が初めて上梓した小説集。芸能人と同姓同名な主人公を描いた短編というコンセプトは面白かったが、発表されて20年も経った今読んでみるとその良さはほぼ感じられない。こういうネタ勝負の作品はやはり鮮度が肝心要ということだと思う。ただ20年前でもクオリティや面白さに首をひねるものばかりだと言わざるを得ない。

  • 同姓同名の芸能人たちが登場する荒唐無稽な短編集。
    BUZZで3年間にわたって連載されていたらしい。
    その13の短編の主人公たちは、みのもんた、ピンクレディー、川島なお美、中村江里子、上祐史浩、乱一世、竹内力、田代まさし、荻野目慶子、広末涼子、小泉孝太郎、モーニング娘。、松尾スズキ。
    面白かったベスト3は、中村、みの、川島。つまり前半(連載序盤)ほど面白かった。
    いやあ、笑いました。

  • 実在の人名、組織名を使ったフィクション。中々な底辺。不謹慎で時々不快で、見たくない暗部を見せられてるような。松尾さんにしかできない表現が多々。これ名前使われた人らに許可とか・・・取ってないよね。まぁフィクションだけど。

  • 初、松尾スズキ。
    クワイエットルームへようこそ。は映画でみた。
    本で読むのは初めて。
    題名と、この本の紹介文が気になって読んだ。
    面白いけど、ぐんぐん読み進められるほどではない。あほだなー、だけどよくかんがえるなぁと思いながら読んでいた。
    っつーか、同姓同名どころじゃないけどね、完全に本人って感じ

    松尾スズキは、大好きな食材をひどい組み合わせで食べているような感覚。
    個々で食べたほうがおいしいのに、それを混ぜてぐちゃぐちゃにして、まずいけど食べるみたいな。
    表現の仕方が独特で、理解できないのもあれば、面白いっていうのもある。
    10打席1安打だけど、その1安打がホームラン!みたいな感じがあるから、凄いファンじゃないけど、またたまーに松尾スズキを読みたくなるかも

  • たまには息抜きでも、と読んでみた。
    一昔まえの芸能人達を題材としたばかばかしい小説。
    たまに読むにはまあね。

    出てくる芸能人の名前ははかなり有名なんだけど、そのキャラをよく知らないと面白みがわからない話ばかりである。

  • ネタにされてる有名人のイメージやエピソードからの飛躍っぷりがすごい。しかし的ははずしていない。自分さえもその中に取り込んでしまうところも。

  • 松尾スズキの口調を楽しむ小説。
    内容はないので、その風味だけを楽しむ感じ。

  • 2013/12/3読了。

  • 芸能人と同姓同名の登場人物という設定と
    松尾スズキの想像力のキワキワ感が楽しい。
    だけど当時の芸能ネタを知らないとついていけない。
    なんだかんだ言って、やっぱり松尾さん本人の話が一番おもしろい。

  • 松尾氏の小説はクワイエットルームになんとか、ってのを以前に読んだことがあるんですけれども、って、そして、それをそこそこに気に入った記憶というものがあって、今作を手にとってみたんですけれども、短編集? なためか、少々味気なくてガッカリ…はしないまでももうちょっと松尾氏の文章を味わっていたかったな、って感じがしましたね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんか実際の芸能人をモチーフに書いておられるようで、僕はあんまし芸能界ってやつに興味がないのであるからして、実在のソノ人のイメージにちゃんとそぐっているのかどうなのか…分からないんですけれどもまあ、松尾氏の文章ってことで読めました。 ←は?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ラストの松尾氏自身が自分をモデルにして書いた短編が秀逸でしたかねー。高血圧に悩まされている松尾氏…大変でしょうけれども、今作を上回るクオリティの作品を今後も書いてくれたらと願う次第であります!

    おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 水道橋博士のブログで紹介されていた「小説・哀川翔」から興味を持って読んでみました。「荻野目慶子」が秀逸でした。

  • そもそも、同姓同名小説っていう設定がすごい。ぶっ飛んでて、シュールで、妄想の世界を一緒に飛び回った感じ。笑った。つっーか、こういうのアリなんだね〜。活力もらった感じ。

  • 松尾さんの本はいっつもそこまで面白いわけではない。
    でもところどころクスッと笑わせられたり独特の表現が好き。
    『あんまり目白押し過ぎると池袋になっちゃうよ。』とか。(これは親父ギャグか。)

    あと『今なら筆箱ぐらい食べそうな勢いである』とか。筆箱食べそうってどんな勢いよ!?(笑)

  • 笑えました。

    でも、平成生まれ位若いと
    分からない人多いでしょうね。

  • テレビで活躍する芸能人と、全く同じ名前をもつ架空の人物が登場する短編集。流れるような穿った物言いは本谷有希子に通じるものがあってイイ。好きなのは小泉孝太郎とモー娘。

  • 元ネタがわかれば楽しめるのかな

  • 期待し過ぎてたせいか、肩透かしくらった感じ

    「この日本人に学びたい」の方がよかったなー

    松尾さんの文章は小説よりエッセイの方が好き





    けど、田代まさしのオチは声出るほど笑った

  • 【415】

    いや、絶対イメージするから、実在の人物(笑)
    みのもんたが良かった。一人称が「みの」ってとこが。

  • ちょっとした悪ふざけです。
    暇で時間をもてあましている方が読むことをお勧めします。

  • 松尾スズキがどんな人なのか全く知らないひとにはススメられないがブッ飛んだ話好きにはいいかも。
    出来不出来にはややバラつきがある。

  • 松尾さんと世代が違うので、乱一世とか荻野目ちゃんはわけわからんかった。
    みのさんはあんな感じでもおかしくないですね。上佑も面白かった。個人的に、マーシーのくだらないギャグは好きだったんだけど、やっぱ無理だよね。「ミニにタコ」だもの。

  • みのさん、川島なお美、モー娘、広末涼子、田代まさしなど

    有名人と同姓同名の登場人物が織り成す、なんともバカバカしい物語。

    各有名人のキャラクターを様々な視点から捉え、独特な世界観のストーリーへと発展させていく。

    いやはや、松尾さんの洞察力と妄想力は凄まじい。

  • 「みの」の話は最初だったので比較的真面目に読んだ。
    なんとなくいい話にまとまってた。
    「上祐の夏」もブラックで好きかも。

    内容は面白いんだけど、読むのは若干苦痛。

  • 本人読んだら確実におこるんじゃないかっていうくらいしゃれになっていない同姓同名小説。
    いや、同姓同名じゃすまされんだろう。っていう。

    個人的にはみのみんたと上祐の話が好き。
    悪趣味な笑いがこみ上げてくる。

  • 総評、笑えます!

    でも読み進めるうち、だんだん「松尾スズキ」ワールドになったら付いていけないかも・・・・

    コアなファンにはオススメだね!

  • 090809(a 090915)
    090924(a 091018)
    101205(a)

  • うーーーん。

    松尾スズキは大好きだけれど、
    これはそこまで心躍らなかった。

    最初は新鮮で面白いんだけれど、
    途中から飽きてしまった…。

    残念。
    でもまた違うの読んでみよう

  • 有名人と同姓同名のキャラクターが出てくる短編小説。
    出てくる有名人に対してはある程度の先入観や事前知識があるから、
    それを排除して読むのはなかなか難しい。
    でも筆者はその先入観や事前知識を逆手に取り、
    読者に「あ〜みのもんたって実はそうなのかも。そう言われればぽいな〜。」と思わせる。
    その斬新なアイデアが面白い。
    「人生は段取りの混乱した一回きりのショーである。」って一文が好き。

  • hon-ninですよね これ

    おもしろすぎ
    松尾スズキのかもしだす世界観には脱帽
    くだらなすぎる
    どっからフィクションなのかわかんないこのかんじ
    たまらなく好きです

    松尾好きならぜひ!

  • 「田代の一番長い日」
    「総理の息子と呼ばないで」

    「上161下105の男」

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著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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