百鬼園随筆 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101356310

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  • 理屈っぽくて、筋が通っていそうで通っていない。その、なんだか不思議な感じ。日常の風景のはずなのに、少しずれているような。世界はきっと、見る人によって様々な様相を呈しているのだ。

  • ◆きっかけ
    『7つ目の絵の具』でいせひでこが自らを「百閒病」と言っており、内田百閒のことを知り、著作を読みたいと思った。2016/8/14

  • 面白かった。古いので星三つ

  • あまりにもお金がないないと書いてあるので、途中で、読むのをやめました。笑。

  • この世をあやふやに踏み外す感じの面白さ
    川上弘美

  • ちゃんとしてるような顔して全然ちゃんとしてない。理屈っぽい。筋が全然通ってない。取り止めがない。家族や近所にいたら嫌だろうな、でも面白い。

  • 「夜は短し、歩けよ乙女」の闇鍋のネタはここかな?このひねくれ具合が森見さんも習ったような気もする。これは癖になる。

  • 始めて読む内田百閒。驚いた。
    漱石門下で陸海軍の士官学校でドイツ語の教鞭を取り、見返しの肖像は厳しく口を結んでいて、さぞかし堅い教養人なのだろうと思って読み始めたら裏切られました。飄々として軽妙洒脱。なんだかいい加減でぶっきらぼうな物言い。その切れ味に電車の中で思わず声を出して笑いそうになりました。芥川龍之介による表紙の装画「百閒先生邂逅百閒先生図」を見ても、ああ、この人は堅物に見えて変なオッサンだったんだと納得できます。

    随筆の素材は多岐に渡っていて、これらコレラの流行で人が次々に死ぬ情景と、寝る前にヨーヨーで遊んだこととが同列に、同じような軽やかなユーモアを湛えて語られていて驚きました。ちなみにコレラは虎列刺、ヨーヨーは搖搖と書きます。明治から昭和初期にかけての日本文学にはまったく疎いのですが、最近になって好ましく思えるようになりました。茶目っ気があるんですよね、意外に。

    大学教授でありながら借金まみれで、物書きとしてもぎりぎりまで働かない。あまりに過激でいい加減で、でも変に真面目で見栄っ張りで。どこか放っておけない魅力があるのでしょう。

    最高の随筆でした。

  • 風船買ったときの、「捨てるとすれば、空に捨てるんだから変だな」が好き

    最終的に地に落ちるけど!

  • 作者の人柄がわかりやすく出ており、
    好みが分かれる。
    こういう人が好きな人が読めば
    楽しく読めるが、
    嫌いな人が読むと、
    あまり楽しめないのかもしれない。

    序盤に乗っていた短編の随筆は
    楽しかったが、
    後半は集中できなかったイメージ。
    少し読むのに時間がかかった。

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