納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫 の 14-2)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366524

作品紹介・あらすじ

あなたは納豆に砂糖を入れますか? 「メンチコロッケ」と呼びますか? 「ミンチコロッケ」と呼びますか? 「突き出し」ですか? 「お通し」ですか? 正月に食べるのは鮭? それともブリ? ――ネットで集めた膨大な情報分析は、驚きと発見の連続。日本の食の境界線を実際に歩いた「糸魚川―静岡構造線」リポート付き。「NIKKEI NET」に掲載された『天ぷらにソースをかけますか?』待望の続編!

感想・レビュー・書評

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  • 「天ぷらにソースをかけますか?」の続編。
    納豆に砂糖を入れる地域とその理由は?等々、
    日本国内の食の境界線を探り、食文化を考える内容。
    NIKKEI NETの連載「食べ物 新日本奇行」の一部を編集。
    第一章~第十章・・・食に関するテーマを投げかけ、読者から
    寄せられたメールを紹介。読者からの投票(VOTE)結果の発表。
    第十一章・・・東西&南北の食の境界線を探る旅。
    糸魚川ー静岡構造線を辿り、ネギ、カツ丼等の種類を探る。
    様々な経験に基づいたメールが自然環境や生活文化、習慣、
    輸送等、食生活における影響を知らしめてくれます。
    大根は地域によって異なる種類栽培があり、せんべいは材料が
    異なります。なんと、納豆に砂糖は理由があったのか!
    特に、長岡~富士宮、十七泊十八日の食の境界線を探る旅が良い。
    各地を辿り、スーパーや飲食店等で“食”を探っていく。
    海岸と山間部のみならず、近隣の地域での違いがあります。
    上諏訪と下諏訪での違いには驚き!
    旅で余裕があったら探ってみたい、そんな気分にさせてくれます。

  • 食べ方いろいろ。日本人の日常食。

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B13379

  • 「全国ビブリオバトル2015~首都決戦~四国Aブロック地区予選会」
    (11月15日/徳島市立図書館)(チャンプ本)

    http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=215003690

  • 『東海道でしょう!』で前著『天ぷらにソースをかけますか?』を知ったのだが、現在は古書でも手に入れ難く、本書を購入した。電子メールでの投稿を紹介していき、各章の最後でVOTE(投票)結果を示す第10章までは、ラジオ番組でも聞いているような感じ。それよりも「糸魚川ー静岡構造線を歩く」の書きぶりが好きだ。実際に食べ物の境界線を食べ歩く旅も面白そうだ。特に、現地の食堂やスーパーで売られているご当地食は、旅行者には縁遠い存在だと思われ、これからの旅の参考にしたい。

  • 「天ぷらにソースを〜」の続編。少し小粒になった感もあるが変わらず面白い。最終章では糸魚川ー静岡構造線を辿り食の境界を検証。カツ丼の差異が興味深かった。

  • B383.81-ノセ 300316338

  • 狭い日本でも、食の文化が全く違う。
    そういう例を集めた1冊。

    第11章「糸魚川ー静岡構造線を行く」は、食の文化が分かれるといわれるラインを実際に歩き、確認していく旅。
    ネギが違う、かつ丼が違う、稲荷寿司が違う。
    たしかに境目らしく、隣の町に移動しただけなのに違う食べ物文化圏になっていたりする。おもしろい。

  • 前シリーズ「天ぷらにソースをかけますか?」に続いて購入。

    メンチvsミンチは、疑問に思っていたことだったので、なるほどと。

  • あなたは納豆に砂糖を入れますか? 「メンチコロッケ」と呼びますか? 「ミンチコロッケ」と呼びますか? 「突き出し」ですか? 「お通し」ですか? 正月に食べるのは鮭? それともブリ? ――ネットで集めた膨大な情報分析は、驚きと発見の連続。日本の食の境界線を実際に歩いた「糸魚川―静岡構造線」リポート付き。「NIKKEI NET」に掲載された『天ぷらにソースをかけますか?』待望の続編!

    日本の「食の境界線」って実に面白いですね。インターネットでの情報・投票、実際の旅でさまざまな事実が浮かび上がり、へぇ~っと驚きながら楽しく読めました。僕は静岡なのでわりと中間地帯、どちらかと言えば関東寄りの食文化圏で育っていますが、意外なものもあり、そんなに単純ではなかったりするんですよね。第一弾『天ぷらにソースをかけますか?』も読んでみたくなりました。

  •  前作の「天ぷらにソースをかけますか?」に引き続き、食文化の地域差を、ネットでの投票を通じて、そして筆者自ら歩いて明らかにしていくもの。
     前作も興味深く読んだけど、食の地域差って面白いものだ。この範囲がこの文化で、あの範囲があの文化っていう風にきれいに分かれるところなんか感動すら覚える。なじみのない食文化には一見「えー……」と身構えるものだけど、それぞれいろんな理由があるものですね。納豆に砂糖……私はやらないが、そんな理由があったとは。個人的には納豆がどうしてもだめな地域(人ではない)があることが、知ってはいたものの改めてびっくり。面白いな、文化って!!

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著者プロフィール

1951年、福岡県久留米市生まれ。日本経済新聞特任編集委員・コラムニスト、「B-1グランプリ」主催団体「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」顧問。東京都立大学法学部卒。75年、日本経済新聞社入社。社会部、生活情報部などを経て文化部編集委員。地方独自の食文化に注目し著した『全日本「食の方言」地図』(日本経済新聞社、後に改題、『天ぷらにソースをかけますか?』新潮文庫)が話題となる。他の著書に、『文学ご馳走帖』(幻冬舎新書)、『ちゃぶニチュード!』(幻冬舎文庫)、『納豆に砂糖を入れますか?』(新潮文庫)など。

「2017年 『食は「県民性」では語れない 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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