- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101387116
感想・レビュー・書評
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なんちゅう負のスパイラル。誰ひとり幸せになれない結末に終わった。空しい実話。山地…死刑でいいです…。この言葉で彼を取り巻く短い人生と出会い、被害者、すべてを濃縮している。
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アスペルガーや、そういった障害と
どう向き合うのか、死刑制度、
色々考えさせられる本でした。
山地悠紀夫は、許されない事をしたけど、
違う生き方もあっただろうな。
なんか色々悔しい。 -
社会との繋がりについて、考えさせられた本。発達障害があっても、(人も含めた)環境に恵まれていれば事件を起こすことなく生活ができただろうと思う。事件が起きた以上、現状ではこのように裁くしかない。しかし、事件の抑止には、私たち一人一人が発達障害の特性を理解し、目の前にいる人と関わっていくことが必要だと感じた。
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アスペルガー、山路悠紀夫。
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読了の「居場所を探して~累犯障害者たち」と非常に関わりの深い内容であり福祉介入の向上と私たち一般人も勉強し認識を高めるべきだと痛感している。刑を既に執行された山地死刑囚に対しては成育歴による人格障害かアスぺルガー障害だったかは専門家でさえ意見が分かれるだけに素人には言える立場ではない。しかし幼少時からの虐待・貧困・いじめの三重苦を強いられて、健全な精神が宿るわけはない。母親を殺害して感じた「全てが整理された」この感覚が後に仕事や人間関係の混乱からフラッシュバックしたことはあり得ることの様な気がした。
アスペルガー障害・ADHDだからと言って全ての人が犯罪を犯す訳ではないし、それに対して偏見を抱いてはいけない事を著者は強く主張している。そうなればやはり家族や福祉の協力は絶対的なものである。山地は全ての条件に見放されいた。彼自信がもし障害を抱えていると自覚していたらどうなっていただろうか。死刑執行前に「生まれてくるべきではなかった」という言葉に無念しか感じない。なんらかの学習障害を抱えている人は30人に1人と言われている。学校のクラスでいうと1クラスには1人いることになる。現代社会で人間関係による ”生きずらさ”を感じている人が増加している様に感じるだけに周り気付きが必要である。この様な本は教材として使用されるべきだと強く感じている。 -
既に死刑が執行された、大阪の姉妹殺害事件の犯人、元死刑囚、山路悠紀夫の生涯、発達障害…そして、事件を防ぐ事は出来なかったのか…を綴ったルポ。
私見だけど、死刑の判決自体は妥当だと思う。著者もそこはどうこう言うつもりはないみたい。
この本がテーマにしてるのは一つの司法の限界とも言えるもの。
考えさせられる一冊でした。 -
タイトルが気になって手に取った。
ジャケ買いならぬ、タイトル買いか。
アスペルガー症候群、発達障害、ADHDなどの知識が無い状態で読んだので、理解が深まった。
見た目でわからない病気・障害というのは、人に気付いてもらえないので、わかってもらえないのは辛いね。
いろいろ勉強になりました。 -
仕事的にも非常に役に立ったし考えさせられた一冊でした。罰すればそれで済むのか。刑事政策を考えるうえでも必読の一冊だと思います。
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興味深く読みました。