迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2072
感想 : 198
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  • Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101394336

感想・レビュー・書評

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  • 楽しかったです。私の本の読み方が登場人物を役者に当てはめて頭で映画を上映しながら進めていく形なのですが、今までのどの作品よりも様になりました!ストーリー抜きにしても情景が美しかったなぁと思います。このシリーズが好きな理由はロイディとミチルの掛け合いや人々の冷たい雰囲気だったりするんですが,あと一冊でシリーズ完結なんだなぁと思うと寂しいです。2人が幸せに暮らしていけることを願っています。

  • すべてを彼女は知っている。
    すべてを彼女が操っている……。

  • 「また寝るのか?」

    百年シリーズ第二弾。ミチルとロイディの話です。
    このシリーズは作者の未来はこうかもしれない、
    こうなっているかもしれない…という物語なのかもしれません。
    ミステリというよりは哲学的な感じです。

  • 大好きな世界観。

  • 再読。とても好きなシリーズ。引用されてる詩も素敵。解説も面白かった。

  • このシリーズはけっこう好きです。前回は「ターンAガンダム」を連想しましたが、今回は「攻殻機動隊」が頭に浮かびました。次回はどんな話なのでしょう。

  • 周囲の森が一夜にして海と化したという伝説を持つ島イル・サン・ジャック。22世紀の旅人ミチルとロイディがこの島で出会った「女王」は、かつて別の地に君臨した美しき人に生き写しだった―。王宮モン・ロゼで発見された首のない僧侶の死体、犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」とミチルの物語の第2章がはじまる。

  • 眠れる城の物語。

  • 再読です。
    ミチルとロイディの二作目ですね。
    まず読んですぐにロイディの口調が、前作よりも砕けているのに気づきます。
    これは、時間の経過と共にミチルから学習したものと思われます。
    あと、もしかしたら前作の最後でミチルが壊れているので、その影響も少なからずあるのかなぁとも。

    頭脳と体。
    必要なのはどちらなのか。
    どちらも自分で、どちらも自分ではない。
    一つの体に二つの頭脳。
    いつか世界はそんな風になってしまう時が来るのかもしれないと、森先生のこの本を読んでいると思ってしまいます。

    本書の中で好きな言葉がありまして、メグツシュカが最後の方に言った言葉で
    「――――不思議とはつまり、将来の理解への予感ですね」
    というもの。
    今は不思議でも、いずれは明らかになると彼女が言っている言葉です。
    不思議なことが多いほど楽しいし、不思議だからこそ人は考える。
    ミチルは少し考えすぎるきらいがありますが、それがミチルなのでしょう。

  • 大好きなモンサンミッシェルが舞台となっていて、とても楽しく読めた。やはり現実味のない雰囲気ときれいな描写がいい余韻を与えてくれた。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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