しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461212

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪探偵だな、妖怪探偵
    あと20冊もあるのか
    気長に読むか

  • 面白かったです。

    一太郎と妖の少し噛み合わない会話も楽しくて、時代背景や街並みも読み進めると理解が深まり勉強になりました。
    佐助と仁吉のような頼りになる妖が身近にいたら心強いなぁと思ったり、屏風のぞきのように遊び相手になってくれる妖がいたら毎日話し相手になってもらうなぁなんて想像が膨らみました。
    殺人事件の犯人探しをするという内容でしたがコミカルな部分も多く、読みやすかったです

  • いい感じですよ。おっとりとした空気が流れている物語でした。こんな妖怪なら我が家にもいて欲しいなぁ、とちょっとうらやましい。あまり無理の利かない「若だんな」もいい味だしております。スパゲッティで言えばアルデンテ、うどんで言えば讃岐、コシのある人間にあこがれます。

  • 一太郎と妖しのやり取りが面白く、久し振りに物語にどっぷりとはまりました。シリーズモノなので、次の話しも読んで見ます。

  • このごろ時代小説はあまり読んでなく、特に女性作家のは敬遠だったのだが、これは楽しかった。

    時代ものというより時を江戸時代にとったファンタジー。

    昔、よく八ヶ岳の山荘で夏を過ごしたものだが、夜の真っ暗なこと、闇がこんなに黒い!とはと驚いたものだった。なにものかが息づいている気配がしてものすごく怖かった。

    もちろん小動物はいたろうが、暗闇にもののけを想像してしまうのだ。月のない夜、星のない夜の森林は不安と怖ろしさに捉えられる。

    江戸時代の夜もそんな風だったんだろうね。妖怪がいても不思議がないような気がしてくるからおかしい。

    けれどこのファンタジーの妖怪はおちゃめ。語り口がほのぼの。しかし「娑婆け」との題名にあるように、人間性にぐぐっと迫ってくる内容。

    人間、スポイルされるとなにやらかすんだろうね~。

  • 再読。ストーリーは知っているけど、面白い。

  • プライムリーディングでタダだったので読みました。
    展開は読めるけど、世界観が江戸時代の日本を舞台に妖怪たちがたくさん出てくる伝奇的な雰囲気があり、一方で同人誌を読んでるようなポップで萌えな雰囲気もあって楽しめました。
    シリーズもので続いているようなので、機会があれば続きも読みたいです。

  • 大好きなシリーズ

  • まさか一太郎のおばあちゃん

  • 続きがある終わり方。

    坊ちゃんがしっかりしてた。

  • 友人に薦められて購入したが、虜になってしまった。続く作品も買ってしまったほど、面白かった。主人公の一太郎が妖と意思疎通ができる設定から、よくある短編アニメのようなファンタジーを予想した。が、次々と起きる奇怪な事件に、奇怪な妖怪と共に関わっていくという流れの中に、一太郎の葛藤が描かれている。母との和解は無事に成し得るのかが気になる…

  • わーい!また面白いのに出会っちゃった!しかも長いシリーズもの!まだまだ楽しめる!十数冊もある!興奮しちゃう。

  • 一太郎を取り巻く妖(あやかし)たちの存在。

    小心だが心優しい、小さな鬼のような妖怪の「家鳴(やなり)」
    派手な見た目で好き勝手に振る舞うところもあるけれど、
    本当は一太郎のことを気にかけている「屏風のぞき」
    そして、人の姿に化け一太郎に仕えている、
    一にも二にも一太郎のことが第一の過保護(笑)な「犬神」と「白沢」
    本来であれば「妖怪」=「怖い存在」として描かれますが、
    本書に出てくる妖怪たちは
    どこか憎めないような人間味のあるキャラクターばかりです。

    そして、そんな妖と呼ばれる妖怪たちが、
    一太郎(人間)の身近な存在として描かれているところも見どころの1つ。
    当の一太郎はそんな妖たちの姿が見えているので、普段は、
    囲碁を打ったり、一緒に菓子を食べ、談笑などして妖たちと過ごしています。
    お互いに「つかず離れず」といった関係性で、
    妖怪と人間が認め合って共存している様子が本書では描かれています。
    妖たちと対等な関係性を保つ一太郎と、
    自由気ままだけど、時折人情味を見せる妖たちとの交流が
    何だかとても身近に感じるような気がするのですが、
    その一方で、妖怪と人間、相反する者のちぐはぐなやり取りに
    ”くすり”と(笑わせ)させられるおかしさがあります。
    そこが、本書の最も面白いところであるとわたしは思います。

  • 妖怪ものは苦手だが、ここに出てくる妖(あやかし)はどこか可愛い!

  •  先に読んだ「しゃばけ漫画」の設定がさっぱり解らず、後から原作を読む。
     妖(あやかし)が弱いなぁ。犬神なぞ往年のウルフガイのように強いものと期待していたが……。

  • この領域ではとても評判が高い本シリーズにようやく初挑戦。
    病弱な若だんなと妖たちが醸し出すなんとも緩い雰囲気に癒されます。
    白沢と犬神といういかにも強そうな2人が何故か頻繁にあっさりやられてしまうところも愛嬌があります。
    期待値がとても高く、もっと派手な活躍を想像していたのですが、意外にも大人しめの印象でした。
    まとめて入手したので、この先に期待です。

  • 面白かった!日本ファンタジー!若だんな強くなれ!

  • 【再読】10年前に初めて読んで以来、何度も読み返している本。安心安定で絵も可愛い。若だんながただの甘やかされに慣れスレた人物像ならすぐに読むのをやめただろうに、そういうわけにもいかない。見開きの盛り上がり!っていうのは正直ないけど、若だんなと妖達がなんともクセになる。

  • 昔、ラジオドラマから知った「しゃばけ」、再読。
    江戸の雰囲気、登場する妖たちが魅力的。
    イラストがかわいいところも好きです。
    若だんなの周りの人のようにいちいち若だんなの行動にハラハラしてしまったが、芯はしっかりしているのでこれからの成長が楽しみ。

  • 友人に勧められて読みました。
    テンポ良く読めて思っていた以上に面白かったので、また再読したいと思います。

  •  図書館が閉まっているので、家にある本を再読。ちょうどしゃばけシリーズを読み直そうと思っていたので良きタイミングと思いたい。
     人とは異なる妖たちに囲まれて過ごす若だんなは、とても病弱。だけれど、妖たちに支えられ、周りの人たちに甘やかされ(?!)ながらも、今を生きている。甘やかされて思うままにいかないのも、どうにもこうにも今の生活にうまくいかないのも、同じ感覚なのに贅沢な悩みと思われる。でも、若だんなのあのやさしさだから、みんな集まってくるんだろうな~。

  • 江戸時代、妖と交流を持つ廻船問屋の病弱な若旦那が連続殺人事件に巻き込まれ、妖達と解決する話。
    主人公の若旦那は、家柄にも恵まれ家族や使用人や妖にも大事にされている。しかし病弱ながらも自立心が強いために不平不満も多く無茶な行動を起こすところが、我儘で幼稚さを感じる。若旦那の設定故か。素直で優しい心を持っているところは好感を持てる。
    事件自体は読者の方が簡単に推理できてしまうレベルなのでいつまでも長引くことが焦ったく感じる。
    続編を読もうかと思っているのは、犬神、白沢、小鬼や付喪神たちみんな個性的で魅力的だからだ。次作に期待!

  • 20200113から0120 江戸情緒たっぷり、妖怪味もたっぷり。シリーズものだからボチボチ読んでいこうかな。

  • 妖怪の血を引く薬問屋の若旦那が妖怪たちに守られながら、悪霊退治をする話。
    犬神とハクタクの2妖怪は、強そうな触れ込みなのに全然活躍しない。
    他の妖怪たちも、妖怪ならではの活躍はしない。
    妖怪の特徴を活かしたミステリーにすれば良いのにと思った。

  • 妖怪変化が続々というお話
    ちょっと諄い部分もあり古さも感じますが、読みやすく面白かったです

  • 廻船問屋長崎屋の一人息子の若だんな一太郎は生まれつき身体が弱く、しょっちゅう寝込んでいるが、妖怪と話しができ、頭脳明晰であり、薬度問屋を任されている。世話役の手代の妖怪二人の助けとその他妖怪から情報を得て、自分を狙う人殺しと対決する。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。しゃばけシリーズ第1巻。
    江戸の人情味あふれる舞台に妖怪と共に謎にいどむ病弱な若だんなの活躍がほのぼのとした語りで描かれている。

  • 和製ファンタジーですね。可愛い(笑)です。妖なんてものを題材にして殺人なども起こるのに、優しくてほっこりしています。主人公の若だんながびっくりするほど虚弱だったり、守り役の妖の手代二人がものすごい強いかと思えば必要な時に役に立たない、なんてところがそういう雰囲気を作っているのかなと思います。素敵な幼馴染のいる所も好みです。章の最初に入っている挿絵がまたいいですね。鳴家を一匹(?)ペットに欲しくなりました。とりあえず一冊、と思って読みましたが雰囲気がとても好きなのでシリーズの続きも読んでみたいと思います。

  • ファンタジーの肝は世界の構築と人物への魅力付けだと思うが、非常に上手い。時代物としても成立させたことが更に心地よさを産み出しています。これはとても良い作品ですね♪(^-^*)

  • 日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞した、畠中恵さんのデビュー作です。

    江戸時代の描写がとても細やかで、雰囲気がよく出ています。

    そして、登場する妖(あやかし)たちのキャラクターがとても良いですね。
    それぞれ個性的で、その描き分けもしっかりとされていました。

    妖たちのイメージが膨らむような、柴田ゆうさんの挿画も素敵。

    大店の若だんなが主人公なのですが、外出もままならないほど身体が弱いので、読んでいてついハラハラしてしまいます。

    語り口も軽く、殺人事件を扱いながらも、どこかほのぼのとした温かみを感じる作品でした。

  • 今年はこのシリーズを読んでみようと読み始めました!
    江戸時代の廻船問屋の大店の若旦那である一太郎を主役に、連続猟奇殺人事件の解決に若旦那には見える妖怪たちと協力して立ち向かう展開でした。
    相手も妖怪なのですが、その対峙が時にはユーモラスであり、時には勇敢な一太郎達の奮闘が面白かったです!
    どんどんシリーズを読み進めていこうと思います!

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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